ぞんざ、コート、半纏など100点余り
■場 所:きもの美術館
東京都台東区上野1-20-11 鈴乃屋本店ビル7階
phone03-3839-8620 fax03-3839-8621
■日 時:11月6日(土)〜11月14日(日)11:00〜17:00 火曜休館
*11月6日(土)14:00よりオープニングコンサート
桑名貞子(歌)伊藤ちか子(アコーディオン)
■入場料:一般300円 学生200円
村田峯子さんは「きものをもっと身近なものにしてほしい」と思い、20年近く前からアジアの木綿を使った和服作りに取り組んでいる。訪問着や振袖は言うに及ばず、普段着とされる紬のきものだって着るとなるとそれなりの心構えがいる。普段からもっと気軽に着ることのできる和服があってもいいのではないだろうか。
村田さんが目をつけたのはインドの更紗だった。インド更紗には木綿特有の心地よい肌触りがあり、植物模様や幾何学模様など豊富な色柄に恵まれている。初めてインドを訪れたときに受けた更紗のめくるめくような衝撃は今も頭に焼き付いている。
村田さんは布を選ぶことから、デザイン、縫製まですべてを一人でやっている。村田さんが作る和服のかたちは、日本に古くからあった仕事着をベースにしている。船大工の仕事着だった「ぞんざ」や、半纏、コート、かるさんなどである。きものと同じく生活と深く関わるところで存在してきた衣装だ。
アジアの布は染料が滲んでいたりしても、生活のにおいを感じさせるから普段着にはもってこいなのだという。
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