ライター・南陀楼綾繁とイラストルポライター・内澤旬子が2003年1月に創刊した月刊「モクローくん通信」は、“世界で唯一の古書目録愛好フリーペーパー!!”を標榜し、古本や古書目録についての話題を掲載しています。
創刊から一年半経って読者の数も次第に増え、南陀楼のキャラクター「モクローくん」の認知度も上がってきました。また、カバー、本文にモクローくんが登場しまくりの南陀楼の初めてのエッセイ集『ナンダロウアヤシゲな日々』(無明舎出版)も好評発売中です。
つきましては、「モクローくん通信」の愛読者や古本好きの方に向けて、古書ほうろうの特設コーナーにて、3週間の展示販売を行ないます。初日にはイベントも開催します。たくさんの皆様のご来店をお待ち申し上げます。
(南陀楼綾繁)
「見る」でも、「探す」でもなく、古書目録は「読む」のだそうです。それを鉄道系の宮地に言ったら、「そうだよ、時刻表も読むもんだもん。」と言われてしまいました。へえ、あれは調べるんじゃないんだ。
はずみで古本屋になってしまった私なんか、ひょっとしたら古書目録なんて知らずに死んでたかもしれない。
「タイトル」「著者名」「出版年」「値段」なんかがひたすら小さな字で羅列され、知らない人が見たら、なんの暗号かと思うような「初、函、カバ、帯、署名、小背ヤケ・・・」というような字が並ぶ古書目録。
しかもそんな古書目録を愛好する人たちがいるなんて、初めて『モクローくん通信』
を手にしたときは驚きを禁じ得ませんでした。でも、『モク通』を手引きに目録を開くと、これがほんとにけっこう笑えたり、唸っちゃったりするんです。
この夏、そんな深遠なる古書目録の世界をちょっと覗いてみませんか。
(古書ほうろう ミカコ)
期間:2004年7月30日(金)〜8月22日(日)
時間:月〜土 10:00〜23:00
日・祝 12:00〜20:00
場所:古書ほうろう
東京都文京区千駄木3-25-5
TEL/FAX 03-3824-3388
e-mail horo@yanesen.net
*期間中、南陀楼さんは2日に一度は来店されます。モクローくんに会いたいという方は、事前にご連絡ください(kawakami@honco.net もしくは 090-9347-8767 まで)。
【展示内容】
★モクローくん通信のこれまで
「モクローくん通信」各号のバックナンバーの配布、マンガの原画、モクローくん&セドローくん人形の展示など。モクローくん絵ハガキ帖、モクローくんマッチなどのグッズも販売します。
★モクローくんとミニコミたち
新刊『ナンダロウアヤシゲな日々』サイン本のほか、「sumus」「サンパン」「彷書月刊」「本とコンピュータ」などのミニコミ・雑誌を販売。南陀楼さんのミニコミ「物数奇」「日記日和」も、残部僅少を売り尽します。
★モクローくんと古書目録
南陀楼さんが集めている戦前・戦後の古書目録を展示。最新の古書目録を厳選して配布もしくは販売。また、この一年で届いた古書目録を大処分、無料持ち帰りコーナーもあります。
★モクローくんのお宝本
店頭の展示台で、モクローくんのささやかなコレクションを公開します。期間前半はチェコで買ってきた本、後半は花森安治の装幀本を展示する予定です。また、内澤旬子さんが集めた「イイ顔」が表紙の本コレクションも展示します。
★ モクローくんの本棚
南陀楼さんのウチの「けもの道」で発掘された古本を販売します。絵葉書、マッチラベル、チラシなどの紙モノも大量に放出。また、音楽CDも販売します。
*展示内容は変わる場合があります。
【イベント】
★〈BOOKMANの会〉プレゼンツ「古書目録の遊び方」
7月30日(金)午後7時より 入場料 300円
出演:河内紀、向井透史(古書現世、セドローくん)、佐藤真砂(古書日月堂)、南陀楼綾繁
つくる側、読む側から見た古書目録の楽しみ方を語る公開座談会。後半にはマル秘音源の放送もあります。
当日来場の方には、新作のモクローくん絵葉書をサイン入りで差し上げます。
*会場設営の都合があり、なるべく事前にご予約ください。お申し込みは、古書ほうろうか南陀楼さんまで。
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