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2006年5月10日(水曜日)
不忍ブックストリートの一箱古本市2006が行われました
不忍ブックストリートの一箱古本市2006が行われました 4月29日(土・祝)、第2回不忍ブックストリートの一箱古本市開催
昨年、日本初のネットワーク型古書市が大成功に終わり、今年は古本を並べる拠点(「大家さん」と呼んでいる)が12店から15店に増え、一箱の古本を持ち寄る人(「店主」と呼ばれた)は75箱(人)から100箱(人)に増えました。

今年、谷根千工房は大家の一軒となり、憧れの大家さんをオオギが体験。
店主にはヤマサキの「三休(さんきゅう)堂」とカワハラの「ドロナワ商店」が参加。

大家谷根千工房の店子は「book pick orchestra」「orz文庫」「カヌー犬ブックス」「古本ラム蔵」「三休堂」の5店です。
当日の様子はオオギの一年生日記をどうぞ。

昨年に続いて、参加店主のなかから選ぶ「谷根千賞」、2006年は「こちどり」さんに決定しました。(パチパチパチパチ)

「こちどり」さんの箱にはキモノ関連本と女の情念本が並び、
箱にはアップリケのようなもので屋号を描くというかわいらしいもの。
なによりも店主の「こちどり」姉妹が和服姿という箱に合わせたコスチュームに感動したのです。
当日の「こちどり」さんの喜びのブログ
があります。

今年の「谷根千賞」選びに大家めぐりをしたのは私(ヤマサキ)。
「こちどり」以外にも、殴り書きの迫力満点の箱だった「野宿野郎」(イベントでお見かけしたら女性なのです)、点字の栞を付けていた「夕焼けだんだん猫背堂」(点字の「ニャロメ」の本を購入)、手作りの豆絵本を2冊セット150円で売っていた「あんころまんじゅう堂」、ゆっくりした雰囲気の「のろの本棚」、えほんやと大きく描いてあった「ベアトリおばさんのえ・ほん屋」、ほかに「Q林堂」「追分コロニー」「トロッコの本屋」、去年谷根千賞を贈った「ふぉっくす舎」なんていうところが気になって、購入本は締めて11冊、6,000円チョイを使いました。重かった。

この日、雲行きはあやしく、天に祈るように始まった古本市。
私は9か所めぐったところで雨となり、きっとすぐに止むだろうと根津の蕎麦や鷹匠で冷酒を呑みながらせいろを平らげ、止んだ止んだと3時半ころ外に出たら、古本市はやむなく中止となっていて、大家の「カフェNOMAD」と「オヨヨ書林」は未見、「ハウスサポート」は撤去中をちらっとだけ。
蕎麦やに入ったあと、中止になるほどの雨が降ったなんて知らなかった。

それにしても年に一度のこのお楽しみは、たくさんの準備と気配りと勢いのなせる技なのですね。
関係者のみなさん、ありがとうございました。そしてお疲れさま。

以下、発表された個人賞です。

【岡崎武志賞】
「追分コロニー」賞品=岡崎堂の看板(サイン入り)
「島尾屋」賞品=サイン色紙

【セドロー賞(向井透史)】
「旅猫書房」賞品=サイン入りパンフレット、高田馬場地域通貨ほか

【書肆アクセス賞(畠中理恵子)】
「にとべ文庫」賞品=『大阪人』最新号、『気まぐれ古書店紀行』手ぬぐい

【日曜研究社賞(串間努)】
「畸人研究学会」賞品=スクラップブック

【内澤旬子賞】
「Bambini Books」賞品=ミニコミ『おやじがき』

【南陀楼綾繁賞】
「古本おーでぃっと とれいる」賞品=マッチラベル印刷見本帳

【谷根千賞(山崎範子)】
「こちどり」賞品=『谷根千』1年分+花歩飲み物券

最後になりましたが、本と散歩が似合う街不忍ブックストリートには、こんなに立派な公式サイトがあります。そしてこのサイトの管理者は、谷根千ねっとと同じ人。この地域が誇るシステムエンジニアは、こうしたサイトの助っ人を無報酬(もしかしたら持ち出し)で引き受けてくれる。この道楽ぶりが「彷書月刊」2006年5月号に出ています(書き手は、不忍ブックストリート発起人の南陀楼綾繁氏、道灌山下の古書ほうろうで発売中)。
ぜひ、こちらもご覧下さい。

(写真撮影/谷崎圭さん) 
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