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2004年4月2日(金曜日)
根津宮永町会役員会に託された2案の「事業計画及び施設計画書」
茨城県は11の応募案にA〜Kの名をつけ、そのうち2案のどちらを支持するかを根津宮永町会に意見を求め、売却先を決定しました。こうした選考方法は茨城県の公募要項にはありませんでした。

以下が「根津茨城会館」の売却先の決定を茨城県が根津宮永町会役員会に託した資料「事業計画及び施設計画書」です。

◆J案
1 事業目的
 旧茨城県職員宿泊所の歴史的文化的価値を考慮し、既存建物の一部保存・他は再利用を行い、地域社会と共生できる環境整備および地域社会に貢献する高齢者福祉施設としての有料老人ホームの経営。
 介護が必要な入居者が、終身に渡り家庭的雰囲気の中で自由な生活がおくれ、食事や入浴等において質の高いサービスを利用できる施設を以下の点に考慮した運営。
1)存部分は近隣住民と施設利用者の地域交流の場とするレストランやデイルーム等としての利用
2)再利用部分は、新設建物の資材として利用
3)道路および近隣側は、オープンスペースを確保し既存樹木を残す潤いのある環境と防災面の通路を確保
4)周辺地域からの雇用を促進し、町の活性化に役立てる
5)地域住民へ災害等の有事に備えた防災倉庫を提供する
6)近隣に及ぼす日影を極力配慮とする計画

3 施設設備
建ぺい率 53.29% 容積率188.52% 空地率 46.71%
新設建物(仮称)文京根津有料老人ホーム
 RC造4階 建築面積 740.60平方メートル 延床面積 2,789.29平方メートル
既存建物(仮称)根津庵
 木造2階 建築面積 101.84平方メートル 延床面積 190.92平方メートル
 
◆K案
1 事業目的
 明治・大正期に建築された根津の和風邸宅の庭・建物を保全史、地域の景観・文化を活かすとともに、一部に新築の保育所を作り、文化交流・教育・保育の拠点として活用します。
 幼児期から日本の生活文化、地域の文化に触れながら保育が受けられ、成長とともに様々な体験学習ができるような保育事業と、和風建築の座敷や庭の空間を活かして、世代間交流や地域間交流が可能な社会教育事業を行うことを目的とします。
 
2 事業内容
 本土地と建物は□□□□□□□が所有・運営します。
 創建当時の建物(蔵・母屋・玄関棟)は保全・再生し、昭和以降に建築された建物は解体撤去して保育所を設置します。(保育所の新設は根津周辺地域で求められています)
 保育所は敷地北側部分に鉄筋コンクリート造2階建て、耐火構造の園舎を新築します。明治43年築の蔵は残し、倉庫等として利用します。園児定員は60名を予定します。
 明治・大正の和風建築と庭園は、学校法人の研修所として文化・教育事業を行います。
 既存建物を修理補強し、防火、防災に配慮し、敷地の四周にはオープンスペースを設けます。
 運営に当たっては、地域との理解・交流(根津・茨城県会館(旧田嶋邸)を活かす会等)を図ります。
 
3 施設計画
建ぺい率 30.3% 容積率 51.8% 空地率 69.7%
新築建物(仮称)根津みやなが保育園
 鉄筋コンクリート造2階建、地下階なし 建築面積 186.6平方メートル 延床面積 355.2平方メートル
既存建物(仮称)根津いばらぎ研修館 木造2階建 建築面積 292.9平方メートル 延床面積 463.7平方メートル
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