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2003年10月31日(金曜日)
名泉・緊急ミーティング 共同声明
2003.10.26(日)に行われた名泉・緊急ミーティング において、以下の共同声明が検討され、10月30日、発表されました。

〈名泉・緊急ミーティング 共同声明〉


1. 東京の代表的な名泉が各地区の地下開発により脅かされていることを、これ以上見過ごすことは後世に悔いを残すことになります。

2. 名泉とその源である地下水は社会の共有する貴重な財産であり、防災の観点からもいたずらに損なわれてはなりません。

3. 湧水と地下水は東京に残されたわずかな自然環境を支える生態系の要であり、植物や多くの生き物たちも命のよりどころとしています。

4. 名泉には、どこでも民話・伝説が残っており、今日まで神聖なものとして住んでいる人々により大事に守られ、維持されてきました。

5. その名泉が当たり前のようにないがしろにされる現状は明らかに異常です。開発の理由は私企業の利益を上げるためであり、現在の法に触れなければ何をしてもよい、という考えは、公益に反しています。

6. 開発に関わっている企業はどこも日本を代表する大企業が名を遠ねています。環境企業をうたつていながら、一方で環境を損なうことを平気で行うことは、企業倫理にもとる恥ずべき行動です。

7. 自治体や東京都、国の行政も、現行法規で規制できないという理由で座視せずに、環境問題の予防原則に基づいて問題が起きる可能性がある事業の見直しを事業者に強く働きかけるべきです。そして、今後もこのようなことができるという前例を重ねないように、早急に抜本的な対策を検討すべきです。

8. 各地で、同じような問題が多発しているのには、それなりの理由があります。地域での紛争は社会にとつてのマイナス要因であり、個別の訴訟だけで解決するものではありません。既に社会が環境を回復する方向に進んでいる今、名泉の意味を社会全体で考え解決するべきときです。

以上、名泉・緊急ミーティングの共同声明とし、行政担当部局ならびに報道機関各社及び関係事業各社にお伝えするものです。


平成15年10月30日

主催:湧水保全ネットワーク
小石川植物園を守る会(小石川)
等々力駅地下化工事に反対する会(等々力)
名水と歴史景観を守る会(国分寺)
烏山の景観と地下水を守る会(烏山寺町)
旧跡がま池を守る会(麻布)
不忍池を愛する会(谷中)
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