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くまのかたこと - 旅の宿編

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いろりの宿 藤六

輪島から、平時忠の子孫の上時国家、下時国家へ向かい、そこから少し山の方に入ったところだから、車でなくては不便である。輪島の有名な朝市はなんだか観光用で昼までやっているし、輪島塗はちょっと手が出なかった。

藤六は父娘とすごく上品な仲居さん一人でやっているらしい。いろり端でとてもおいしい山菜料理と、秋だから松茸の土瓶蒸しやいろり焼きが出てすばらしかった。長い髪を結い上げて藍の着物を着た仲居さんがなんでも知っていて、こんな美しい人のもとでゆっくり食事をしたので酔いが回った。器も趣味がいい。これで18000円では申し訳ないような。こんどは数人で行きたい。

森まゆみ
2003年10月31日(金曜日)公開

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