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くまのかたこと - 旅の宿編

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四万温泉 積善館 (2002)

バブルの頃の六月、塩原多助を調べようと子連れで旅していて、積善館にも田村にも断わられた思い出がある。この宿は三遊亭円朝も泊まっている。

久しぶりに行くと前は閉館していた旧館を修復(県の文化財)して泊まれるようになっていた。ここだと五千円ちょっとで泊まれる。中頃に戦前の建物、上に最近の建物があって今回私は友人のポン太と上の方に泊まったが、この次は下に泊まろうと思う。

湯はすべてよい。ことに下にあるローマ風呂(国の登録文化財)は本格的でタイル張りの小さなミストサウナもついている。昭和のはじめに岩風呂に飽きた客のために全国でこのようなローマ風呂が流行った。今回は「霧隠伊香保湯煙」という三遊亭円朝の作品のこを調べに来たのであって、明治時代の建物があったのはうれしい。

円朝のころは一間を坪といって長逗留し、食事は注文して仕出しをとっていたらしい。

森まゆみ
2003年6月4日(水曜日)公開

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