”東京の地方”叢書(1)
江戸のある町・上野・谷根千研究会編
谷根千工房 1989年1月28日発行
頒価500円
絶版
はじめに
上野・谷中・根津・千駄木−東京の最北の丘から谷へつながるこの界隈は、安政の大地震・震災・戦災をからくも逃れ、東京のほかの町がすでに失ってしまった古い建築物・路地・樹木・そして生活様式や人情をいまに伝えています。
しかし、東京改造や地価高騰の波はこの町にも押しよせ、建て替えやビル化がすすむ今、この歴史ある町の何に親しみ、何を守り、どんな町を作っていくべきかが問われています。
そんなことに興味をもつ地元住民と地元の大学が寄り集まって「江戸のある町・上野・谷根千研究会」を作り、第4回トヨタ財団「身近な環境研究コンクール」の研究助成を受けることができました。
以下は路地をはい回って調べた成果です。まだ不十分な点がたくさんあります。この事典をより充実したものにするため、地元のみならず全国の皆様のご意見ご批判をお待ちします。
江戸のある町・上野・谷根千研究会
<目次>
- はじめに
- 路地の総論
- 選定20路地
- 路地の住いの内と外
- コミュニケーション
- 索引
- 編集後記
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