講談社 2003年6月20日発行
ISBN: 4062118696
1900円
第12回 JTB紀行文学大賞受賞!(PDF) ありがとう!
いったい私は「即興詩人」を携え、ローマへ続く道をたどった何人目の日本人だったのだろうか。
「即興詩人」は波乱万丈の物語で、偶然の出会いと符合があまりにも多い。とはいえ、私たちもローマを起点に、イタリア全土をめぐり、あまりにも多くの偶然に出くわしたのだった。
昼下がりの露舗で見つけたバルベリーニ広場の銅板画、エジェリアの洞を探しあぐねたときに草むらから突然現れたおじいさん、リペッタ通りのボルゲーゼ宮にばったり突き当たりボルゲーゼ邸との違いに気づいたこと、キケロの墓の発見など、再現しようと思ってもできない新鮮な驚きに満ちた旅であった。
<本文より>
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