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森まゆみの本

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鴎外の坂
1997年10月30日(木)発行 Amazon.co.jp

鴎外の坂 森まゆみ著
本体価格 \1800
新潮社 1997.10.30発行 ISBN4-10-410002-1

「第48回 芸術選奨 新人賞受賞」

団子坂を歩き 暗闇坂に佇み 無縁坂で想う
坂に刻まれた鴎外の六十年

鴎外の足跡を追うとき、あまりに多くの坂を登り降りせざるを得ないのに気づいた。団子坂はもとより、三崎坂、芋坂、暗闇坂・・・。
いろんな向きと幅と角度の坂があり、風に向かって登ることも、夕陽をあたたかく背にうけて降りることもあった。(略)
私は鴎外が暮らした東京の土地の一つ一つを自分でたどり直して記す誘惑に勝てなかった。一つ一つの土地に一人の家族、そして軸となる作品を一つからませ、挫折と栄光の坂を誠実に登り降りした鴎外の人生を書いてみたいと思った。
<はじめにより>
目次
プロローグ 『青年が歩く』
第一章 向島の家 喜美子の眼
第二章 宿場の医者 千住 橘井堂医院のこと
第三章 わが旧妻なり 赤松登志子のこと
第四章 千朶山房 太田の原の家
第五章 君に見せたきものあらば 三木竹二小伝
第六章 市隠の居処 団子坂観潮楼
第七章 無縁坂の女 玉とせき
第八章 二つの家 しげのこと
第九章 耀く日々 子どもたちの地図
微笑の人 鴎外
参考文献

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