聞き手 森まゆみ
本体価格 \1400
筑摩書房 2001.11.25発行 ISBN4-480-81439-6
山田風太郎先生にこの世でお会いできたことを望外の幸せに思っている。
お会いすることになった経緯は一章の最後にある通りである。
大作家風太郎さんはまったく偉そうでなかったが、私たちに合わせたり、ことさらもてなしたりするふうでもなかった。
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何人もの方が追悼文で書いてらしたように、いつ伺っても風太郎さんは仙人のようで、発言も現世の人のようではなかった。それは戦時の酸鼻をこの目で見、多くの友を失って、確立した達観がいわしめる言葉であった。
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この肉声を読者に届け、山田風太郎作品が読まれ続けてほしいとの思いで、おこがましいことかもしれないが、本書を急ぎ編んだ。
(あとがきより)
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