第1回東京文化資源区シンポジウム「TOKYO 2020/2030― 文化資源が東京を変える」

2015年05月21日(木)

東京文化資源会議
WEB http://tohbun.jp/event/

1.趣旨

 北は寛永寺から南は旧江戸城に至る東京都心北部一帯は、幕末以降に蓄積された近代日本文化の所産=文化資源の日本最大の集積地です。
特に、上野、谷根千、本郷、神保町、秋葉原は、それぞれの分野で世界に誇る資源集積度を持つと同時に、わずか半径1.5キロ内の徒歩圏『東京文化資源区』を形成しており、そこには駿河台、神田、湯島などの魅力的な街も並んでいます。
 「東京文化資源会議」では、2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向けて、世界に日本文化の豊かさの発信を強めていくために、この地域が備える文化資源の活用・連携・再創造のあり方について提案していきます。そしてその成果は、同じような文化資源の宝庫・京都や全国各地の文化資源を活用した地域活性化の動きと連動し、世界に向けて日本をアピールするものとなるはずです。
 本シンポジウムは、この地域の文化資源に関わる産官学民を横断する様々な人々が集い、その可能性・方向性・具体化策を論議していくことを目指します。

2.実施内容
 主催:東京文化資源会議(会長:伊藤滋早稲田大学特命教授)
 協力:テラススクエア、?ティーケーピー、(社)コマンドN
 日時:2015年5月21日(木)午後3時~5時半
 場所:テラススクエア3F カンファレンスルーム(千代田区神田錦町3-22)

             スケジュール:
15:00 主催者等挨拶
15:10 「東京のリバランス ― 東京文化資源区による都心北東部の復興」
吉見俊哉(東京大学教授)

戦後70年は、明治維新から約1世紀半を刻む年でもある。過去150年の前半分は、近代化・軍国化の75年、後半分は、復興と高度成長、成熟化の75年であった。東京は、この1世紀半に及ぶ近現代日本の中心であったし、これからもそれは続く。だが、私たちは現在、この過去1世紀半の近代化の歴史を経た折り返し地点に立っている。東京文化資源区構想は、私たちを呪縛してきた都市と開発、文化についての既成の枠組を、文化資源の活用と地域のリノベーション、クリエイティブな価値創造を中核コンセプトへと根本から転換させる挑戦である。
そのために、2020年の東京オリンピックから2030年頃までに何を達成していくのか? それは、東京の文化的重心を、南西偏重から北東方面、とりわけ千代田区、文京区、台東区に跨って広がる上野、本郷、谷根千、湯島、秋葉原、神保町・神田地域に新しい仕方で回帰させること、この都心北東部の東京文化資源区に潜在する文化資源をつなぎ、この地域を21世紀の新しい都市的価値を体現するモデル地区として復興していくことにある。オバマ政権の「アジアへのリバランス」に擬えるなら、「都心北東部へのリバランス」こそ、構想全体の主軸となる。この報告では、この構想の具体案策定を進めてきた委員会、部会等での議論に基づき、東京文化資源区構想の具体案を紹介していく。

15:40 京都における検討状況について
長尾真(京都大学名誉教授、京都府特別参与)

16:00 パネルディスカッション(会場からの質疑応答を含む)
岡室美奈子(早稲田大学演劇博物館館長・教授):司会
小林正美(明治大学教授)
椎原晶子(NPOたいとう歴史都市研究会副理事長)
中村政人(東京藝術大学教授)
吉見俊哉(東京大学教授)

17:30 シンポジウム終了

18:00-20:00 懇親会


3.参加者・参加費等

応募資格:どなたでも参加できます。

定員:シンポジウム250名、懇親会100名。先着順。

参加費:シンポジウム(無料)、懇親会(4,000円)


4.申込方法

下記WEBサイトの申込フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。

イベント情報:http://tohbun.jp/event/

申込フォーム:http://tohbun.jp/event/attend/

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