10/20&10/27 琵琶デュオ×作家姜信子企画 東京第一弾!「薩摩琵琶弾き語りで描く-ニッポンの千年ブルーズ-」

2013年10月20日(日) ~ 2013年10月27日(日)

びわホーシ
TEL 070-6577-1818

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10月20日(日)

「谺雄二氏詩集&信太妻(説経節より)」

詩人谺雄二氏のハンセン病と闘った詩数編に後藤幸浩が節付け。

谺雄二氏をお招きしてトークショーもあり。

日本の詩人の力強く生きる日本語の詩を日本のブルーズ楽器琵琶で全編弾き語り。



10月27日(日)

「みなまた海のこえ&信徳丸(説経節より)」



時間:一日二回公演(両日とも)

一部:14時半開場、15時開始~

二部:18時開場、18時半開始~



会場:谷根千<記憶の蔵>
   〒113-0022 東京都文京区千駄木5丁目17-3(千駄木駅団子坂を上って10分)

料金:3000円(二日通し券5000円) 一回につき30名定員

問合せ◎びわホーシ
070-6577-1818 biwalive.info@gmail.com

●趣旨 後藤幸浩より●

作家の姜信子さんの御提案・企画で、5月11、12日に熊本で行われたハンセン病市民学会で演奏して以来、石牟礼道子さん、丸木俊・位里御夫妻の共作による絵本『みなまた 海のこえ』、詩人でハンセン病国訴訟全国原告団協議会会長の谺雄二さんの作品は琵琶デュオの大切なレパートリーとなっています。

高校3年の時、某黒人ブルーズ・ギタリストのギター・クリニックを受けた際、その滲み出てくるパワーにショックを受けギターを断念。そして琵琶に転向して以来…ブルーズはアメリカの黒人独自の音楽だけれど、日本にも音遣い・物語・コトバ…いろんな面でブルーズに通じるものがあるのでは…との思いは常にありました。『みなまた 海のこえ』、谺雄二さんの作品、それぞれ絵本、詩というジャンルの違いはあれ、そこには水俣病、ハンセン病と闘い、乗り越えていこうとする物語・歴史が凝縮されています。黒人のブルーズの歌詞が短いながら裏にある気の遠くなるような歴史を滲ませているように。琵琶デュオにとっては『みなまた 海のこえ』、谺雄二さんの詩は日本のブルーズ的なものとして映っています。

琵琶は日本に入ってきてから(6世紀頃?)もう1000年以上はゆうに越えていると思われます。九州の盲僧琵琶に代表されるように、ブルーズのミュージシャンに近い立場の人々が弾き語っていた時期も長い。今回はそうした盲目の琵琶法師たちも演奏したであろう説経節の題材をジョイントさせて"日本のブルーズ琵琶"(笑)を楽しんで頂きたいと思っています。


琵琶デュオ
「後藤幸浩(薩摩琵琶)、水島結子(鶴田流琵琶)のベテラン男性×若手女性による琵琶ユニット。 異なる歴史を持つ琵琶二面、日本語独特のコトバの響き、物語性などと対話しつつ、現代を呼吸する音を弾き、語り、歌う。今春初のアルバム「琵琶デュオ」発売。


谺雄二(こだま・ゆうじ)
1932年東京都生まれ。1939年ハンセン病発病。国立療養所多磨全生園(東京都東村山市)に入所。1951年多磨全生園より同じく国立療養所栗生楽泉園(群馬県吾妻郡)に転園。1962年詩集『鬼の顔』出版。1981年詩と写真『ライは長い旅だから』(詩・谺雄二/写真・趙根在)出版。1987年自らの少年時代を描いた自伝『わすれられた命の詩』(ポプラ社)出版。1999年原告として、東京地裁に「らい予防法人権侵害謝罪・国家賠償請求訴訟」を提訴。2001年「ハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会(全原協)」発足し、現在会長を務める。


姜信子(きょう・のぶこ)
1961年横浜生まれ。
1986年に「ごく普通の在日韓国人」で、ノンフィクション朝日ジャーナル賞を受ける。
以降、民族や国家といったものを越えてゆく言葉を探して、やがて旅を生きる人々の歌に呼ばれて、韓国、中国、台湾、沖縄、サハリン、ハワイ、中央アジア、ロシア……と旅しては、書いて読んでときどき歌ってまた旅に出る日々。その旅の途上でハンセン病療養所に生きる詩人谺雄二に出会った。

著書に『ごく普通の在日韓国人』『うたのおくりもの』(朝日新聞社)『棄郷ノート』(作品社)、『日韓音楽ノート』(岩波新書)旧ソ連に生きる高麗人(=コリアン)を訪ねる旅を描いた『ノレ・ノスタルギーヤ』沖縄最後のお座敷芸者と共に歩いた歌の旅を綴った『ナミイ!八重山のおばあの歌物語』『イリオモテ』(いずれも岩波書店)『今日、私は出発する』(解放出版社)『はじまれ 犀の角問わず語り』(サウダージブックス+港の人)『旅する対話』(春風社)など。




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