アンナ・ポリトコフスカヤ暗殺3周年・追悼特別上映会

2009年11月20日(金)

チェチェン連絡会議

ドキュメンタリー映画「アンナへの手紙」
エリック・バークラウト監督作品(83分)
情報ページ:http://d.hatena.ne.jp/chechen/20090821/1250863763
チラシ:http://chechennews.org/dl/20091120_anna_leaf_omote.pdf
http://chechennews.org/dl/20091120_anna_leaf_ura.pdf

日時 2009年11月20日(金)19:00~21:40
会場 文京シビック小ホール
http://www.b-academy.jp/b-civichall/access/access.html
参加費 1,000円
共催:チェチェン連絡会議/(社)アムネスティ・インターナショナル日本

★上映後、トークイベント開催!
特別企画:鼎談「アンナ?ポリトコフスカヤを語る」(仮題)
林 克明(ジャーナリスト)×寺中 誠(アムネスティ日本事務局長)
×大富 亮(チェチェンニュース)

プーチン大統領が54歳の誕生日を迎えた2006年10月7日、ロシア政府をもっ
とも厳しく批判し続けたジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤは、モス
クワにある自宅のエレベーター内で暗殺された。娘に子どもが生まれることを
喜んでいた矢先の悲劇だった。
彼女は、一党独裁に近づくロシアの各地を歩き、格差の広がる地方の人々の
声を拾い集めた。
そして、世界から見捨てられた、チェチェン共和国への軍事侵攻の実態を暴
き、弱者に常に寄り添ってきた。一人の女性の人生を辿りながら、ロシアの闇
に切り込むドキュメンタリー。彼女の死から三年。決して忘れられてはならな
い人が、ここにいる。

●アンナ・ポリトコフスカヤ
ロシアのジャーナリスト。1958年生まれ。1980年、国立モスクワ大学ジャー
ナリズム学科卒業。モスクワの新聞「ノーヴァヤ?ガゼータ」紙評論員。1999
年夏以来、チェチェンに通い、戦地に暮らす市民の声を伝えてきた。「ロシア
の失われた良心」と評され、その活動に対して国際的な賞が数多く贈られてい
る。2004年、北オセチアの学校占拠事件の際、現地に向かう機上で、何者かに
毒を盛られ、意識不明の重態に陥った。回復後、取材?執筆活動を再開する。
2006年10月7日、モスクワ市内の自宅アパートで、凶弾に倒れた。著書に
『チェチェンやめられない戦争』(NHK出版)など。

●チェチェン戦争とは?
ロシア南部に位置するチェチェンは、19世紀にロシアが併合した地域で、先
住民族のチェチェン人が人口のほとんどを占めている。1991年のソ連邦崩壊の
際、チェチェンは独立を宣言したが、1994年、ロシア政府は武力侵攻を開始し
た。この戦争によって、人口100万人のうち、すでに20万人の民間人が犠牲に
なったと言われている。

●ロシア社会の状況
1991年にソ連邦が崩壊し、共産党による一党独裁の時代が終わり、ロシア社
会は民主化に進むかに見えた。しかし、1994年の第一次チェチェン戦争を経
て、軍や連邦保安局(FSB=新KGB)をはじめとする武力省庁が権力を拡大。その
象徴が、1999年のプーチン大統領(FSB元長官)の就任と、第二次チェチェン戦
争の泥沼だった。
現在、チェチェンでは親ロシア派のカディロフ大統領による傀儡政権が、民
間人を誘拐・違法処刑するなど、チェチェン人同士が争い合うように仕向けら
れ、平和への見通しは立っていない。


>> 過去の情報トピックスはこちら