「JAPAN」をもう一度見る会 ―1973年の日本/松川八洲雄監督作品

2013年06月02日(日)

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「JAPAN」をもう一度見る会
1973年の日本/松川八洲雄監督作品

[日時]2013年6月2日(日)午後6時30分開映(6時開場/8時頃終映)
[会場]谷根千<記憶の蔵>(文京区千駄木5-17-3)
*谷根千〈記憶の蔵〉は関東大震災以前に建てられた旧佐野家の蔵。現在は谷根千工房とNPO法人映画保存協会が入居、活用しながら建物を維持しています。
[入場料]1000円(ワンドリンク付)
[主催]「JAPAN」をもう一度見る会(板谷成雄)
[協力]谷根千工房+川本真理
[問合先]vyc04620@nifty.com(板谷)

●「JAPAN」(1973年・80分・カラー)は、映画監督・松川八洲雄が宮本常一に啓発されて企画、1973年に発表した日本紹介作品。これは、海外における日本・日本人理解を目的に公募され、もっとも評価されたもの。「火」「水」「土」「人」の4つをテーマに据え、ユーモアと風刺にあふれた日本と日本人の姿を描く。
製作:放送番組センター/監督・脚本:松川八洲雄/音楽:間宮芳生/朗読:佐野浅夫・加藤道子。

●松川八洲雄(まつかわ・やすお) 1931年東京生まれ。1956年東京大学文学部美学美術史学科卒業。『鳥獣戯画』(1966)でイタリア・ベルガモ映画祭芸術部門大賞を受賞。近年の『出雲神楽』(2002)もキネマ旬報文化映画部門ベストテンで1位になるなど、受賞歴多数。『ヒロシマ・原爆の記録』(1970)『不安な質問』(1979)など代表作は、現在も上映される機会が多い。手掛けた作品は100本近くに上る。2006年逝去。

●[なぜ「もう一度」?] 昨年(2012年)10月に谷根千〈記憶の蔵〉にて上映された「D坂シネマ」、その上映作品の中に「JAPAN」があった。80分という長尺ながらも1973年の日本の姿が生き生きと映し出され、「そうだったなぁ」と懐かしさを感じる情景もあり、時間の経つのが早く感じられた。1973年と言えば私は高校生、フィルムに描かれたいくつかの光景は実際の見聞そのものであった。1時間余が心地よく経過し、最後の「人」のセクションも半ばに差し掛かった時だった。私の心臓の鼓動は突如速くなり、気分は瞬く間に高揚した。画面には高校のクラスメートの顔があったのだ。日本の教育を紹介する1分にも満たない短いシーン、しかしそこは確かに私が学んだ母校の教室(東京教育大学附属高等学校82回3組)だったのだ。ということはその直前の場面、教室でギターを弾く生徒はもしや私?……再度この映画を観て確認したい思いに駆られ、谷根千工房の山崎さんにわがままを申し上げて再映が実現した。果たして真相は?(板谷成雄)

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