【D坂シネマ】アンコール上映会 ~一日中映画だらけ~

2011年04月24日(日)

谷根千工房
TEL 03-3822-7623 または 080-6670-0142
WEB http://www.yanesen.net/

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【D坂シネマ】アンコール上映会 ~一日中映画だらけ~

2011年4月24日(日)9:30開場/10:00開映~休憩をはさみながら終映21:00 入場無料 出入自由
会場:谷根千〈記憶の蔵〉 千駄木5-17-3 TEL080-6670-0142
訪問看護ステーションきょうわ隣を入り、映画保存協会事務所奥
地図PDF(団子坂上のパリットフワットの位置が違います。駒込学園前にあります。訂正版製作中) 
Googleマップ
主催:谷根千工房 協力:映画保存協会+CRATER design works 
★全作品16ミリフィルムでの上映です。一部にフィルムの退色があります。
★売店あります 《不忍ブックストリート week 2011》参加企画

【プログラムA】 10:00~11:50
 青秋部石井リクエストによる「町と旅」篇 (提供/アカデミー文京)

1) 「山を越える鉄道」 1958年所蔵 10分 モノクロ(トップタイトル・クレジット欠落) 

 明治時代に敷設された信越線、大正期の磐越線、昭和期の上越線。日本列島中央部にそびえる峻険な地形を克服して山を越えた鉄道。1964年に製作された「山を越える鉄道(改訂版)」の貴重なオリジナル版。


2) 新日本地理映画「東海道の今と昔」 1958年製作 21分 モノクロ

 東京ー大阪を結ぶ街道・東海道。明治22年に開通した鉄道東海道本線と総距離543.1キロの国道1号線沿い各地の産業を紹介する。スクリーンに東海道新幹線着工前の風景が広がる。

3) 「城下町」 1967年所蔵 10分 モノクロ

 石川県金沢市を舞台に、城下町のなりたちと移り変わりを解説する。観光映像では味わえない渋さ。

4) 日本国土映画大系「移りゆく瀬戸」 1969年所蔵 15分 カラー

 自然条件を生かした産業を発展させてきた瀬戸内海地方の転換を示唆する。昭和30年代後半から一気に盛り上がる瀬戸大橋架橋計画。国土再開発の姿をとらえる。
  
5) 土地とくらしシリーズ(2)「すなはまのくらし 岩はまのくらし」 1962年収蔵 19分 モノクロ

 自然環境による生活の違いを、自分たちの暮しと比べて考える。小学生の教材として作られたものだが、その生活風景は一つの記録映像として胸を打つ。

6) いろいろな町や村(2)「海べの村 山の村」 1969年所蔵  22分 カラー 

 三重県のよしこさんの村と岐阜県のまさおくんの村。土地・気候・交通は仕事や暮しにどう関わってくるのだろう。ついつい40数年後のよしこさんとまさおくんに思いを馳せる。


【プログラムB】 13:00~14:30

 岸田衿子さん追悼 「アルプスの少女ハイジ」(提供/北星)

 企画/瑞鷹エンタープライズ 場面設定・画面構成/宮崎駿 演出/高畑勲

 ヨハンナ・シュピリの小説『ハイジ』を原作として1974年(1月6日~12月29日)に放送されたテレビアニメ作品。全52話から最初の3話を。
 岸田衿子さん(詩人・童話作家、長く谷中に在住)は2011年4月7日に亡くなりました。詩集「忘れた秋」「あかるい日の歌」「ソナチネの木」など。絵本には「かばくん」「ジオジオのかんむり」があり、人気アニメ「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」の主題歌の歌詞も手掛けた。
岸田衿子さんのお話を、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」76号、87号でうかがっています。

第1話 アルムの山へ  
第2話 おじいさんの山小屋
第3話 牧場で  

【プログラムC】 15:30~18:30 (フィルムかけかえによる中断あり)

「柳川堀割物語 ~水と人間~」 163分 1987年 カラー (提供/東京都多摩図書館)

企画・製作/二馬力 監督・脚本/高畑勲

 上野不忍池の蓮池の下に、大きな駐車場計画が持ち上がった1989年。後世に受け継ぐべき水辺空間を考える手始めはこの作品の上映会だった。
 福岡県柳川市を縦横にめぐる水路の埋立てが計画されたのは1977年。そのとき、―市職員・広松伝の行動から始まった浄化再生の波は市民を巻き込み、水と人間のつきあいを再びよみがえらせた。
 そもそも柳川の堀割は、有明海の潮位急変による陸地への浸水を防ぐために張り巡らされた、逆流する“水をもたせる”というシステムである。自然災害に備えた先人の知恵を、どうして現代に生きる私たちは容易に捨てようとするのだろう。
 東日本大震災で多くの命や生活を奪った津波の衝撃はずっと消えることはない。海に、水に、囲まれたわたしたちのくらしを今また考えたい。

【プログラムD】 19:20~20:50 (上映前に解説があります)

ドキュメンタリー映画『脅威』 1987年 72分 カラー (提供/映像ドキュメント)

 スウェーデン映画/ステファン・ジャール監督 日本語版制作/1988年(反核パシフィックセンター東京)

 スカンジナビア半島の北部でトナカイの遊牧生活を営むサミ(ラップ)の人々は、チェルノブイリ事故による死の灰の“直撃”を受けた。ラップの人々のチェルノブイリ後を描いた映像詩。
 ベルリン映画祭特別賞受賞。

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