根津・千駄木下町まつり「映画の夕べ」文京区企画の岩波映画の傑作を 16㎜フィルムで上映!【入場無料 定員150名先着順】

2018年10月20日(土)

汐見地域活動センター
TEL 03-3827-8149

※クリックで拡大

18年 第20回 根津・千駄木下町まつり 20回記念特別企画
根津・千駄木下町まつり「映画の夕べ」

文京区企画の岩波映画の傑作を16㎜フィルムで上映。
併映:千駄木に住んだアニメーション作家、熊澤半蔵作品特別上映

*先着順の入場となります。定員150人を超えた場合、入場をお断りします。

日時 10月20日(土)17:15(上映開始)
会場 不忍通りふれあい館 地下ホール

主催:根津・千駄木下町まつり実行委員会        
協力:コガタ社 谷根千工房 NPO法人映画保存協会/文京映像史料館 文京アカデミー

お問合せ:汐見地域活動センター 03-3827-8149


【上映映画】
①『絵図に偲ぶ江戸のくらし―吉左衛門さんと町の人々』 (16mm)
(1977年 岩波映画/企画:文京区教育委員会/監督:時枝俊江/32分)
安政時代の髪結床の亭主が綴った本郷通り(中山道)の駒込吉祥寺辺の絵図をたどりながら、当時の庶民のくらしを偲ぶ。1977年のキネマ旬報文化映画ベストテン1位、ほか数多くの映画賞を受賞した文京区民必見の佳作。

② 団子坂にあった「鮹松月」の和菓子職人にして知る人ぞ知る8mmアニメーション作家、熊澤半蔵氏のアニメーションから。 (16mm)

③『ぶんきょうゆかりの文人たち-観潮楼をめぐって-』 (16mm)
(岩波映画/企画:文京区教育委員会/カラー/38分/ 演出:時枝俊江)
夏目漱石、樋ロ一葉、石川啄木。小説家や詩人や歌人。そして文学史に欠かすことのできない人、森鷗外。その鴎外と文京ゆかりの文人たちとの交流を綴りながら、文人のまち文京を浮き彫りにしていく。

【熊澤半蔵さんのこと】1924-1997
千駄木団子坂上にあった菓子店「鮹松月」のご主人。
本店は浅草「鮹松月」、創業が明治の初めという老舗の和菓子店。
大正7年生れの熊澤半蔵さんは昭和37年にのれん分けして、団子坂に。すでに閉店して20年以上たつが、“鮹もなか、鮹まん、栗もなか、茶つう、とうまん”と今でもあの味は忘れられない。

「うちの人は映画を撮る合間に仕事をするのよ」と奥さまの治子さんが語られた。
熊澤さんは、アマチュアのアニメーション作家として有名である。
戦後、アメリカ製の中古8ミリカメラを手に入れ、、その後は国産の8ミリでアニメーション製作を始め、1960年代半ば、8ミリ仲間で「日本アマチュア・アニメーション協会」を結成した。
その会員として年一本の作品製作に励み、1997年1月30 日、73 歳で亡くなる前年まで作品を作りつづけた。「チャンバラ」「曲馬団」「赤とんぼ」「ジャリガキ」などのショート作品など30本以上が残されている。

キネマ旬報社の『日本映画監督全集』(1976年発行)には、「毎年必ず他人の期待に応えうる水準の個性ゆたかな作品を、同一作家が長期にわたって作り続けている、という点で記録にとどめたい。ましてや日本のアニメ自体が苦手であるのびやかな笑いを特色とする点、貴重な存在といえるのだ」 とある。 現在、代表的な作品は国立映画アーカイブに所蔵されている。

(『地域雑誌 谷中・根津・千駄木』4号、31号ほかより

>> 過去の情報トピックスはこちら