ねお・かもしか座 ~真夏の夜の動物園に「かもしか座」復活!

2018年08月10日(金) ~ 2018年08月16日(木)

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上野動物園は、開園時間を3時間延長して20時まで開園する「真夏の夜の動物園」を開催します。昼間には見られない夜の動物たちの知られざる姿の観察や、園内の豊かな自然の中での夕涼みなど、夜ならではの雰囲気のもとで動物園をお楽しみいただけます。

詳しくはhttp://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=event&inst=&link_num=25004

そんななか、今年開園70周年の子ども動物園で、
戦後数年間だけあった映画館「かもしか座」を復活させようという試みが持ち上がりました。

それが「ねお・かもしか座」です。

「かもしか座」とは、過去に恩賜上野動物園の園内に実在した映画館です。今回、半世紀前の貴重な動物園フィルム映像をはじめ、都立動物園・水族園4園の短編映像を上映するイベントとして、野外上映形式でねお・かもしか座を実施します。

日時 8月10日(金)~15日(水) 18時30分~19時30分[雨天中止]
場所 西園 子ども動物園すてっぷ すてっぷ館前

*上記、実施の際にこんなお問合せをいただきました。

2018.6.27===================
はじめまして。上野動物園子ども動物園係の高松と申します。
ひとつご相談がありまして、ご連絡させて頂きました。

現在、上野動物園の夏の夜の企画で、野外上映会を計画しています。
今年開園70周年の子ども動物園で、
戦後数年間だけあった映画館「かもしか座」を復活させようという試みです。

そのなかでチラシ等に、かつての「かもしか座」の写真を使用したいと
考えているのですが、残念なことに園内には1枚も残されておりません。。

いろいろ調べていたところ、
「谷中・根津・千駄木」32号の澤田喜子さんの原稿で、かもしか座の
写真が掲載されているのを発見した次第です。

じつは当園の制作広報室という部署で、
澤田さんのご遺族よりお預かりしている写真が封筒1袋分程あるのですが、
そちらには「かもしか座」の写真はありませんでした。
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このようなメールをいただきたことで、「ねお・かもしか座」のチラシの裏面に『地域雑誌 谷中・根津・千駄木』の文字を入れていただきました。
こちらです。ナントかわいらしい案内でしょう!

さて、これにも後日談がありました。同じく高松さんより。

2018.8.3===================
なんと、ご遺族から預かっている写真を改めて確認したところ、
かもしか座の写真が一枚出てきたんです!!!

「映画館」の看板文字だけが写された小さな写真です。

今だから、かもしか座だと分かりますが、谷根千の写真を見ていなければ、
この写真がかもしか座とは断定できなかったわけで、
絶妙のタイミングで出てきてくれた写真が
澤田喜子さんからのプレゼントのようで嬉しくなりました。

とにかく、谷根千工房さん、山崎さんには大感謝です。。
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これもとても嬉しい報告でした! よかったね、「かもしか座」‼

さて、この話題の主である澤田喜子さんは池之端にお住まいでした。
私はお姉さんの澤田治子さんと親しくさせていただいて、
不忍池蓮池下を掘る地下駐車場反対の活動を
「不忍池を愛する会」のメンバーとしてご一緒していました。

今回の発端となった澤田喜子さんの「上野動物園かもしか座~三年半の映画館の記録」(『谷根千』32号、1992年発行)を特別公開いたします。
こちらから読むことができます。

上野動物園にお勤めだったころの喜子さんのお話は、
谷根千32号のほかに、『不忍池事典』『上野の杜辞典』にも掲載させていただいています。

私も、夏の夜の「かもしか座」に行ってみます。(山﨑範子)


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