巻頭言アーカイブス

あけましておめでとうございます。

恒例となった土佐での年越しです。
長野2、埼玉17、東京8、高知23、その他の国内3、海外1、不明2。
大晦日に私はどこにいたか、思い出してみました。

縁はあるけれど、ゆかりのない土地・・・と長らく思っていましたが、 パソコンで変換すると、どちらも「縁」の字がヒットします。
というわけで、すっかり馴染んだ土佐から、新年のご挨拶です。

谷根千工房は一年更新が社則です。
雑誌を作っていたときは、今年も発行するのかどうかを新年会でとことん話し合う(というたんなる飲み会)。雑誌終刊後は今年も谷根千工房を維持し、まちで活動するかどうかとことん話し合う(というたんなる飲み会)。ことしはその新年会を13日におこないます。ご報告は後ほどに。

さて、この年末年始。
104歳になる義母は元気です。3年前に入居した、自宅から5分ほどの有料老人ホームの居心地がいいのか、少し若返りました。パンチのきいた会話はできなくなりましたが、穏やかな微笑みに「癒されるんですよ。ホームのアイドルです」とのこと。
私の名前は知らないけれど、会った瞬間にニコッとしてくれます。

世話になってばかりの高知の義兄は、昨年の秋に倒れて、リハビリ中。
足が衰え、言葉がなかなか出ませんが、当初よりもずっと回復しています。
まもなく病院を出なければいけません。
介護者と介護費用はどこにいても、誰のところへも難題としてふりかかります。
毎年の土佐の楽しみはこの兄との酒宴でしたから、ちょっとさびしい。願★復活!

12月30日、BSで市川昆の「東京オリンピック」が放映されました。私の大好きな映画です。
12月17日、蔵で森まゆみ学級。
テーマは“1964, 2020 ”2つの東京オリンピックを考える。
あの時に町が得たものと失ってしまったもの。 さらに失おうとしているもの。
Mが共同代表となっている「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」のサイトをぜひ読んでください。
http://2020-tokyo.sakura.ne.jp/

昨年7月に旧安田楠雄邸マネージャーとなってから多忙を極めるOの頭のなかは、ほぼ旧安田邸と孫のことばかり。日々人間に進化する赤ん坊の姿が、小さなスマホにいっぱいです。
旧安田邸は1月8日の「人日の節句<七草>」から始まります。 http://www.yanesen.net/topics/detail.php?id=746

そして、谷中よみせ通りにあったのこぎり屋根。
千代田リボン製織から旭プロセス製版の社屋となった明治の建物の一部の保存は、何者かの意思による勢いの成果でした。大切にしたいものは何か、見直さねばなりません。
2月25日~3月9日、谷中のギャラリーTENで「谷中のこ屋根展~藍染川ストリートライフ~」を開催します。
http://nokoyane.com/

2014年もどうぞよろしくお願いいたします。    

(2014.1.1 やまさきのりこ)