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映像で見る谷根千

富士山を見る人々
東京の風景遺産 日暮里富士見坂からの風景を残したい (23分27秒)

「富士見坂」は数あれど、都内で実際に路上から富士山が見える最後の場所になってしまったのが日暮里富士見坂。年2回のダイヤモンド富士のときには、多くの人で坂が埋まる。しかしその見事な眺望も、マンション建設で消えようとしている。富士山の眺望を残したい。

日暮里富士見坂を守る会(http://fujimizaka.yanesen.org/)

 

● 制作者から

荒川区西日暮里3丁目の富士見坂からは、富士山が見える。
12年前に本郷通沿いの建物が出来てから、「片翼」になったが、それでも富士山が都心の路上から見えるというのは貴重らしい。

今日は見えるか見えないか。子どもの頃はよく、弟たちと競争しながら富士見坂を上ったのを思い出す。
今でも坂の上に立っていると、見えるかどうか見に来る人がけっこういる。
若い人もお年寄りも、富士山を見るために散歩に来る。
拝む人もいる。
人々の心と体の健康に役立っているのは間違いない。

徳川家康が江戸の地を選んだのは富士山が見えるからだったともいう。
当時、富士山は江戸のどこからでもよく見えたそうである。
方角があえば坂はあちこち「富士見」坂だったのかもしれない。

現在、富士見坂の眺望線上の新宿区大久保に超高層マンションが、文京区千駄木のマンションが建設中で、完成すれば、富士山が見えなくなってしまう。
家康の頃と比べ、眺望や景観というのは今やとても弱い存在だ。
江戸中から見えた富士山が、今は路上からはほとんど見えなくなり、富士見坂からの眺望も危機に陥っているのに、区はなかなか重い腰をあげようとしてこなかった。都や国にいたっては、眺望を守るためのガイドラインつくりに、圧力をかけているのではないかという見方もある。

けれど、長い間その土地のランドマークとなっているような眺望や景観は、やすやすと破壊されてはいけないと思う。
そしてあちこち富士山が見えるくらいが、東京の容量だったのかも、とも思う。

イコモスも「文化遺産」と守るように勧告した富士見坂からの眺望。
ぜひ次の世代に残したい。

 

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