単行本: | 296ページ |
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出版社: | 亜紀書房 |
ISBN-10: | 4750514993 |
ISBN-13: | 978-4750514994 |
発売日: | 2017年4月14日(金) |
著者: | 森まゆみ |
価格: | 本体 1,600円 + 税 |
編集者小原央明さんが手綱をとってくれ、ウェブ「あき地」に連載したものがようやくまとまりました。
なぜ日本はあの、とんでもない戦争に突っ込んで行ったのか。どこが引き返せない転換点だったのか。共謀罪、安保関連法案などがスルスルと通りそうな今の日本、首相と夫人の政治の私物化は問題にされず、ジャーナリズムもすでに首相のご飯仲間。戦前の暗い時代に、ほのかな光を放つ生き方をした人々を書きました。一人国会において反軍演説をした斎藤隆夫は弥生町三番地に住んでいた。竹久夢二は本郷菊富士ホテルにモデルのお葉と暮らしていた。治安維持法に反対しようとして殺された山本宣治の葬式が営まれたのは東大仏教青年館でした。今まで気になりながら本格的に調べたことのない人について書きました。次の戦争には私も責任があると思うので。
紀伊国屋じんぶん大賞2018 第18位