地域雑誌 「谷中・根津・千駄木」 76号

素朴な信仰 お稲荷さん

2004年5月10日(月曜日)発行  525円  残部僅少 -> 購入方法

76号 素朴な信仰 お稲荷さん

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塀に鳥居の絵が描いてある
ここにオシッコされないように
初午にはいなり寿司をたくさん作ったもんだ
キツネはお揚げが好物だから
町にお稲荷さんがいくつあるのか数えてみたが
犬の糞より多そうでやめた
起源や歴史を調べてみると
五穀豊穣だ、商売繁盛だ、福の神だ、屋敷神だ...
なるほどなるほど
でもホントのところは、今も謎だということを知った
地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の七十六
二〇〇四・春

特集 素朴な信仰 お稲荷さん
あなたはいくつ食べますか いなり寿司日記
妖精の話は自在に流れる 詩人の谷中 岸田衿子さんに聞く
この町にこんな人 北川太一さんの「高村光太郎ノート」
おいしい店見つけた 玻璃家ボリージャ(上海家郷菜) 中濱潤子
谷根千オンブズマン 根津茨城会館緊急報告
台湾的視察旅行記 まちづくり運動関係者訪台団は行く

剪画「真島稲荷」石田良助
マンガ「谷根千秘録」つるみよしこ
隠連房通信
おたより
谷根千ちず
編集後記
お知らせ


<谷根千76号巻頭より>

「骨のうたう」 竹内浩三

戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
遠い他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

白い箱にて 故国をながめる
音もなく なんにもなく
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨 骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨はききたかった
絶大な愛情のひびきをききたかった
がらがらどんどんと事務と常識が流れ
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった

ああ 戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
こらえきれないさびしさや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

 

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