地域雑誌 「谷中・根津・千駄木」 63号

江戸の谷中美人 / 笠森おせん

2000年10月15日(日曜日)発行  525円  在庫有りマス -> 購入方法

63号 江戸の谷中美人 / 笠森おせん

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明和の錦絵師鈴木春信は吉原の遊女を描いていたが、谷中笠森稲荷門前の茶店鍵屋でおせんに出会い、素朴で清潔な美しきに打たれた。春信は初めて素人娘を描いた。1日に二百枚刷られた錦絵は飛ぶように売れていった−

おせんの人気は男性にとどまらず、噂は町で銭湯で広まり、錦絵に描かれたファッションに町娘は夢中になる。江戸のファッションリーダーおせんの誕生だった−

なかでも特徴的なのはおせんの髪型。鬢付け油をつけて、たぼと、びんを大きく張り出したもので、生え際や襟足が引きたち、華やいで見えたものだった。−ほかにも

・たて縞の着物に前垂れを掛け、体をスラリとみせる。
・ちょっと崩したルーズな着付け。
・黒塗りの吉原下駄で、背を高く見せる。

谷中は閑古鳥の鳴く場所から一転、盛り場となった。
其の63 江戸の谷中美人(52p) 2000/秋
「谷根千創刊号」より昭和31年(1956)10月15日、天祖神社の宮神輿は牛車に乗せられて町を巡った - 写真(小川初枝さん提供、駒込2丁目)
◎特集 江戸の谷中美人
笠森おせん
▽お仙の夫は隠密だった
▽日本美人伝
▽養寿院+功徳林寺+大圓寺
◎駒込天祖神社 四十四年ぶり、幻の御輿担ぐ
神幸祭、追跡!
◎谷根千番外地列伝-長原坦、石射猪太郎
知られざる花の画家、長原坦のこと
- 石射虎三郎さんに聞く
◎井出文子さん追悼
駒込曙町の人々
◎ペルシャ絨毯の店
オリエンタ ルガーデン
◎谷根千オンブズマン+意見広告
マンション紛争はなぜ起こるのか
- (仮称)「上野桜木マンション」計画を考える
◎サンベの犬も歩けば(5)
なかよし文庫
◎ビラ辰補遺
川部殖造氏のビラ文字
●剪画「笠森稲荷」石田良介
●谷根千ちず ●確連房通信 ●おたより ●編集後記

 

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