地域雑誌 「谷中・根津・千駄木」 24号

関東大震災に学ぶ - 南関東大地震69年周期説によると2年 -

1990年7月10日(火曜日)発行  300円  残部僅少 -> 購入方法

24号 関東大震災に学ぶ - 南関東大地震69年周期説によると2年 -

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特集 関東大震災に学ぶ - 南関東大地震69年周期説によると2年 -

戦争は人災である
地震は天災である
戦争は人間の手で防げるが
地震は大自然の営みなのである
大正十二年九月一日の関東大震災
あれから六十七年
当時を知る人も少なくなり
避難訓練もイマイチ気が入らない私たち
技術を過信して高層ビルは次々とたち
足の下には地下鉄地下街地下駐車場
高速道路には車がいっぱいの東京
万が一、関東大震災クラスの地震が起きると
死者八万人〜十五万人
東京圏内の建物の三十%が焼失
と国土庁は推測している
狼少年になる気はないけれど
前回、谷根千地域は大丈夫だったと
のんびり構えていてもいけません
まずもって歴史に学ぶべし
そして地球の声に耳を傾けるべし
九月一日には家族で「谷根千」を肴に
地震について話し合い
避難経路や持出袋を
点検していただければ幸いです

其の24 1990.07.10
大震災特集(48p)

表紙/なまず絵
竹久夢二「変災害雑記」(「改造」昭和12年11月号)+解説
夏雲の中の鴬谷−写真/基俊太郎氏提供
関東大震災に学ぶ−南関東大地震69年周期説によるとあと2年
震災グラフィティ−安政の大地震
予言者の話
入道雲を見たか
同時進行関東大震災
あの日のこと
あの時は釜鳴りがした
ちょうどその時に
所帯道具は持ち出すな
流言蜚語・井戸を見張れ
そのとき町はどうしたか
上野動物園のゾウ
帝大図書館、焼失
日暮里駅が始発になった
避難者を助ける
地震の道
今、防災をどうするか
東大に逃げて大丈夫なのか?−災害時避難場所への疑問
エッセイ・水溜りと小鳥−澤田喜子
上野動物園旧正門−スケッチ/桐谷逸夫
手仕事を訪ねて8−畳作り・クマイ商店
谷根千ちず
この街にこんな人(弥生)−名物園長・古賀忠道氏のこと
古賀さんの夢には歴史があった−不忍池バードサンクチュアリーのプラン(絵/根本進さん「動物と動物園」1985年2月号より)
ベルツと不忍池
芥川龍之介の田端−書簡・日記にみる田端の王子様(その参)
波山の両腕−現田市松
追記−井上猛一と宮本勢助宛の手紙
桜木町特集補遺
谷根千読書漫録2
私の上野桜木町−木村悠紀子さん
最新住宅事情1
確連房通信
あんな店こんな店−たこめし・三忠、押し寿司・古潭
おたより
上野桜木・桜や−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

参考文献
「日録」室生犀星 室生犀星全集 第1巻−第13巻非凡閣 1936-1937
「安政見聞史」
「安政風聞集」
「東京震災録」東京市 1926-1927
「震災雑感」宇野浩二
「苦闘の跡」澤田正二郎
「感想一つ」芥川龍之介
「燃える過去」野上弥生子

 

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