お元気ですか。やまさきです。 昨年5月にどっぷり浸かっていた谷根千生活に終止符を打ち、目的地も決めぬまま、まずは築160年の長屋に住んでみたいと、三重暮らしを始めました。山も海も近い町で、うろうろしながら楽しんでいます。
さて、谷根千工房の代表が川原 温になり2年半。
この間、川原は宮大工として歴史的建造物の修復や調査に奔走しています。仕事先は谷中をはじめ海外にも。昨年は創業150年を超える谷中「老舗花重」の、国の登録文化財である建物の調査・修復をたいとう歴史都市研究会とともに行いました。花重さんは土地・建物を手放しましたが、受け継いだ新しい所有者がその文化財的価値を継承して、今度は店子として修復された建物で事業を行っています。あたらしい再生の在り方と話題になりました。
再生プロジェクトが始まったころに森がインタビューをしています。
https://www.shigoto-ryokou.com/article/detail/626
創業明治3年。老舗の花屋さん「花重」が伝えていきたいことー森まゆみの「谷根千ずっとあるお店」vol.45(2022年10月26日更新)
三重県の小出版社から『谷根千の編集後記』が出ることになった
今回の本題はこちら。
『谷根千の編集後記』(本体1,600円+税)を発行するのは、三重県伊勢市の超零細出版社(失礼!)、月兎舎(げっとしゃ)です。
月兎舎は季刊ローカル誌『NAGI -凪-』を発行。今春発行した96号に、100号(2025年3月刊行予定)で終刊するという告知を載せて読者を驚かせました。
三重県民にはまったく馴染みのない『谷根千の編集後記』を出版する理由を、『NAGI』発行人の吉川和之さんは、地方・小出版流通センターの情報誌『アクセス』第568号にこんなふうに書いています。
「オギャーと泣く孫の声を聞いていたら、ふと子供を産み育てながら編集する谷根千を思い起こした」とNAGIに書いたら、読者から「谷根千を全号持っているので、欲しかったら差し上げますよ」というメールがきて、全94冊の谷根千が送られてきた。
そこで、編集後記を通して読むと「これがとっても面白い。それぞれ3人・3人・4人の子を出産・育てながら地域雑誌の取材・編集・営業に奔走する女性たちの姿がありありと浮かんできます。小説や回想録と違った、編集後記ならではのリアルに満ちて」と、編集後記を1冊にまとめる企画を思いつき、はては「ストイックでアカデミックな先輩誌の四半世紀を振り返る」のも意義があると腹を括り、「94号分の編集後記に加え、3人に『終刊から15年後の編集後記』を書いてもらい、四六判並製256ページで、6月1日にNAGI-97号と同時発刊します」
月兎舎https://www.i-nagi.com/
三重県伊勢市馬瀬町638-3 Tel 0596-35-0556
『谷根千の編集後記』は千駄木の往来堂書店、池之端の古書ほうろうで取り扱うほか、「地方・小出版流通センター」扱いで、全国の本屋さんで注文ができます。
これはちょっとすごいことで、月兎舎が潰れないためにも購入をお願いしなくては。
『谷根千の編集後記』刊行記念トークイベント
「雑誌づくりとその町暮らし」を千駄木の旧安田楠雄邸で
編集作業が進む今年3月、『ベスト・オブ・谷根千』を企画・編集してくれた南陀楼綾繁(本名=河上進)さんが、三重県多気町を訪れました。南陀楼さんと吉川さんが出会い、谷根千地区でのトークイベントの企画が生まれました。主催は谷根千地区で一箱古本市を開催する不忍ブックストリートです。
2024年6月29日(土)18:00~ 参加費:2,000円。会場:旧安田楠雄邸庭園 三
重からNAGIの発行人の吉川さんと、編集人の坂美幸さんを東京にお呼びし、私たち谷根千工房の3人も久しぶりに揃ってトークをします。ぜひご来場ください。
トークイベントの申込みはこちら
http://www.yanesen.net/topics/detail.html?id=1808
『谷根千の編集後記』は千駄木の往来堂書店、池之端の古書ほうろうで取り扱うほか、「地方・小出版流通センター」扱いで、全国の本屋さんで注文ができます。
2024年5月27日 やまさき
谷根千工房 http://www.yanesen.net E-mail: info@yanesen.com
〒113-0022 東京都文京区千駄木5-17-3 谷根千<記憶の蔵>内
mobile 070-8309-4473(かわはら)
★常駐していません。