キューバ! 明日を信じて 皆川はじめ写真展

2015年08月17日(月) ~ 2015年08月27日(木)

コニカミノルタプラザ
東京都新宿区新宿3-26-11 新宿高野ビル4F
WEB http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2015august/gallery_c_150817.html

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開館時間 10:30~19:00
(最終日は15:00まで)

1991年にソ連邦が崩壊して程なく、新生ロシアからキューバに対し“石油を柱とした旧来の経済援助は御破算に”という通告がなされました。それまで電力、車輌用燃料、化学肥料等々全てがソ連からの石油頼みだったキューバ、政府は国家経済非常体制を宣言、以降90 年代を通してキューバ国民は大混乱の中で窮乏生活 を強いられる事になります。配給の停止、日常茶飯事の停電、生活物資の枯渇等々、キューバの人々が当時 直面した現実は私たちの想像をはるかに超える厳しさだった筈です。
私の最初の撮影行は2006 年(翌年べネズエラからの経済支援が始まる)、90年代の混迷の残滓が行く先々で 色濃く見られました。そして2014 年に再度の撮影行、観光客で賑わうハバナに比べると、唯一の産業である製 糖業が疲弊した地方の町は依然として時間が止まった様な印象です。 二度の撮影行では, 倹しくも逞しく生きる彼等の日常に焦点をあてて撮影しました。裏通りを行きかう人々、凝 視する眼、物憂い眼、くたくたのシャツを着た農夫、屈託のない子供の笑顔等々、いろいろな場面で出会った彼 等全てが私の眼にはとても魅力的に映りました。
キューバ革命から56年後の今、米国と国交正常化が進捗しています。キューバの人々が失った永い空白の年 月を取り戻すまでには更に少なからずの時間がかかるのでしょうが、彼等に少しでも早く、より良い生活が訪れ ることを祈るばかりです。

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