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いよいよ一箱古本市当日。ここでは、古書ほうろうのレジから見た一日をお伝えします。実際に書いているのは5月3日の朝8時(その後働いたり遊んだりして書き終えたのは5日の午前3時)。参加された方々の日記が続々とネット上でアップされていく現実を前にして、お尻に火がつきました。
9時少し過ぎ、自分の箱をカートでガラガラ引いて店にたどり着くと、すでに南陀楼綾繁さんが見えていて、南陀楼賞の賞品やその他こまごまとしたものを預かる。あと、これからオヨヨ書林に向かう南陀楼さんに、ギリギリまで出すかどうか迷って結局止めた「富士急50周年記念切符」を見せる。紙ではなく甲斐絹織でつくられたもので、デザインがなんと真鍋博。去年の東京ステーション・ギャラリーでの展示にもなかったので、自分の箱の目玉にと思っていたのですけどね。惜しくなっちゃいました。でも誰かには見てもらいたい、自慢したいというわけで南陀楼さんに。われながらかっこわるい(けどやめられない)。
歩いて家まで戻り、9時半頃、今度は自転車に乗って再び店へ。僕は一日中店に張り付きなので必要ないのですが、新たに自転車部隊をお願いすることになった文句堂の加福さんにお貸しするため。店内ではスタッフのみの打ち合わせ。しばらく後、シャッターを少し開けて外を覗くと、もうかなりの数の店主さんたちが集まってます。これまでも、店でライブをやった時など、これに似た光景は目にしているのですが、みんながみんな大きな荷物を持っているところと、あとやっぱり目の色が違うようです。
10時。お店を出す場所ごとに、順番に入場。専従スタッフによる点呼、参加費の徴収などの後、僕から全員に注意事項の伝達。といっても、顔が見えているのは半分ぐらいの人に過ぎず、こっちも緊張しているしで、しどろもどろ。10時半頃解散。ほうろう前の専従スタッフであるミカコを手伝い、17箱の置き場所の指示など。自分たちの箱(萬福亭古書部)も並べました。この頃より電話も頻繁に。スタッフ間の連絡もあるのですが、問合せも多数。新聞の記事で知った人にとっては「まずどこに行けば良いのか」というのがわかりにくかった模様。
11時開店。外は見る見るうちにお客さんで溢れるも、対照的に店内は閑散としていて、落ち込みます。「お店のなかも見てください」という気を発するも効果なし。後から考えると、このときが比較的暇な唯一の時間帯だったのですが。
たしかこの頃、取材してくださる東京新聞の吉岡逸夫さんも来店。ほうろうでは、昨夏のwww.yanesen.net/horo/info/1359/,『戦場の夏休み』上映会>でもおなじみの方。ところがここで、前日に別の記者の方の手で紙面に載った記事のことが吉岡さんに伝わっていないことが発覚。本日の吉岡さんの取材がボツになるかも、といった事態に陥る。その取材を電話で受けたのは僕ですからね、ショックです。当日吉岡さんが見えることは先方にきちんと伝えましたし、だからちゃんと双方が連絡を取り合っての前日の記事だと思っていたので。何よりも吉岡さんに申し訳がなく、気分はどん底。
11時40分。早くもスタンプラリー完走第1号が登場。小学生の男の子とそのお父さん。景品を渡したことの証しとして、スタンプ帳に店の社判を押すのですが、これの準備を完全に失念していて小パニック。結局黒のスタンプパッドが見つからず、銀色のものを使うことに(その後黒も発見できたので、たぶん銀はこの親子のみ。結果的には一番乗りの印になって良かったかも)。しかし早い。もちろん箱の本は一冊も見てないでしょうし、それはそれで構わないのですが(ちなみに次の人が来たのは30分くらい後)、びっくりしました。
12時を回った頃、外の箱に群がっていた人々の波がいったん引いた瞬間があって、ちょっとだけですが初めて外の箱を覗いてみました。この時点ではそそられる本もまだまだ残っていましたが、僕が買うのは反則なので指をくわえて眺めるのみ。夕方になっても残っていたらそのときは、なんて考えていたのですが、実際夕方になってみたら、箱を見る余裕なんてこれっぽっちもなかったです。まあ今回は完全に裏方と覚悟してましたから、全然OKなのですが。
あと憶えているのは、水牛の八巻さんに玖保キリコの珍しいシングル盤を見せていただいたこと。水族館劇場の葉月さんと半蔵門さんに「同じ本がたくさんあるときは売れるごとに1冊ずつ補充した方がいい」というような話をしたこと。あと、賑やかしとして自分の箱に入れた「都電荒川線新装記念乗車券」が売れたのもこの頃。ソノシートが切符になっていて、プレーヤーに載せると都電の走る音や車掌のアナウンスをバックに三遊亭圓右師匠がしゃべるというものが1000円。あと「近鉄バファローズ優勝記念乗車券」。外袋に円形の穴があいていて、そこから西本監督の笑顔が見えるという、初優勝のときのもの。300円。ほかにもシャレで入れといた切符が結構売れたのは今回の驚きでした。
そうそう、この時間帯は最初の買い取りもありました。今日は片っ端から預かりにして後日連絡と思っていたのですが、量も1袋でしたし、出せばすぐに売れそうなものも入っていたので、計算しました。お支払いをしてすぐに1冊だけ品出し。わりと最近出た町田康のエッセイ。結局売れませんでしたけど。あと、外出しの週刊誌を持ってきてくれるおじさんもいつも通りに。これは寝かしておけるものではないので、買ってすぐに外に並べました。
たぶん13時過ぎ、自転車部隊の小森くんからおにぎりの差し入れ(何となく時間がわかるのは、外で店番をしている店主の方々の顔を思い出しながら書いているから)。いつの間にか店のなかはスゴいことになっていて、お客さんの熱気でムンムン。スタンプラリーを上がった人たちも次々と押し寄せ、おにぎりを一口頬張っても次の一口までが10分、15分かかるという調子。外は外で相変わらずの人垣。でも、そんな人、人、人がみんな幸せそうにニコニコしているのが本当に印象的で、こちらも自然と顔がほころびます。「ここはやっぱりチンドンでしょう」というわけで、ソウルフラワー・モノノケ・サミットのCDをかけると、こころなしかお客さんにもさらに勢いが乗り移ったように思えて、異様にハイテンションな時間が続いて行きました。
古本市の準備に忙殺され、ここしばらくはこれといった本を棚に出せない日々が続いていました。せっかくたくさんの人が来てくださるのに、何だか本末転倒だなあ、と落ち込んだこともありました。でも、これまで日の目を見なかった、棚のなかで不遇の日々を過ごしていた本たちが、いつもとは違うお客さんの手にどんどん取られて行くのを見ると、どうもかえって良かったようです。僕たちなんてまだまだ駆け出しですから当たり前なのですが、商売というのはほんとわからないものです。
(ところでこの日は、チラシやDMを持って見える方がとても多かったのですが、そのなかには偶然ですがこんなのを持ってみえた方も。何だかうれしかったです)
14時半。表彰イベントで唄っていただく桂牧さん来店。この辺りでは一番安い千駄木5丁目の駐車場(徒歩15分)までご案内する間、店を空けなければならないので、急遽自転車部隊の南陀楼さんに電話。幸い近くにいらしたのですぐに来てもらい、ミカコの代わりにほうろう前の専従スタッフをお願いする。で、ミカコには店番を。駐車場に車を止めて戻ってくるまでの道すがら、桂さんにミュージシャンと肉体労働の因果な関係についての話を伺う。曰く、ミュージシャンの手の感覚はとても繊細なものだから本当は重いものなど持たない方が良い。しかしミュージシャンであるということは(なかでもロックの世界では)、日々重たい楽器や機材を持ち、エレベータのないビルの階段を昇り降りすることに他ならない。
店に戻って15時。この頃から、スタンプラリーの景品のマッチ(内澤さんデザインのものを、みんなで手分けして糊張りしました)の残りを巡っての電話連絡が頻繁に。受け渡し場所3店舗のうち、まん中にある往来堂の減りが少なそうなので、小森くんに連絡して取りに行ってもらう(ここからの2時間ばかり、小森くんは景品のためだけでも相当な移動を繰り返してくれました)。店のなかは相変わらずの人いきれ。音楽は桂さんの『牧』。
たぶん16時半少し前。ミカコから「このまま18時まで専従を続けると、スリップの計算が絶対に間に合わない。前倒しで計算に入りたいので、誰か呼んで外を代わってほしい」と言われる。見ると顔が引きつってます。ほうろう前は最多の17箱が出ていて、ただでさえここ数日来最後の計算に脅えていたのに、蓋を開けてみると予想をはるかに上回る人出。無理もないです。すぐに自転車部隊に連絡するも、この時点ではどっかの店番をしていたり何だりですぐには捕まらず、ともかく17時に小森くんに来てもらうことに。でもたぶん「やれることから」ということだったのでしょうが、確かこの頃から立石書店の牛イチローさんに手伝ってもらって店の奥でスリップを数えはじめていたような。この時間かけていたのは、ビーチ・ボーイズの『サンフラワー』。
17時過ぎ、小森くん到着。ミカコは完全に裏で計算する人に。しかししばらくすると今度は南陀楼さんが表に。誰が呼んでくれたんだろう、なんて思ってましたが、南陀楼さんの日記を読むと僕だったような気もしてきました。いやはや。さすがに最後の1時間ともなると一箱軍団の勢いはなくなってきていて、店の外はまったりとした空気が流れはじめていたのですが(計算組が店内にいたことも大きい)、店のなかは逆に最後のピークを迎えようとしており、いろんな意味で僕の許容量を超えようとしていたそのとき、1本の電話が鳴りました!
「先日注文した本が届きました。で、そのとき同封されていたリストの、あれやこれやそれも送ってもらいたいのだけど、送料はいくらぐらいになるかしら。あとあの作者の本、まだあるような気がしていたけど、本当にあれだけ?」といった内容。こちらの事情を説明して、今はそういう質問に答える時間的余裕がないことを伝えようとするも上手くいかず。こちらは明日以降にかけ直したいのですが、あちらは明日から家を空けるため、この電話で注文をしてしまいたい。堂々巡り。こうしている間にもレジの前の列が5人6人とどんどん増えていく状況をわかってもらおうたって無理なのは今考えればわかりますが、そのときは泣きたくなりました。裏のミカコは事態を把握していたものの計算の途中で動けず、表にいらした水族館劇場の千代次さんが、とっさに状況を見て取って、スタンプラリーの景品受け渡しをしてくれなかったら、どうなっていたことやら。参りました。
17時55分。外では南陀楼さんが「後5分ですよ」といった調子でカウントダウンを始める。こちらも店内のお客さんに、本日のほうろうの営業が18時までであること、ただしイベント終了後しばらくは買い物ができることを告げて回る。
18時。古本市本編終了。取り急ぎ両脇のシャッターを閉め、イベントに向けての設営へ。ライブのセッティングをする桂さんとあれこれ再確認をし、後はスペースづくり。大きいところでは棚の移動。2月の中里和人スライド&トーク・ショーの際取付けた車輪のおかげで、昔に比べたら時間はかからなくなりましたが、ひとりではびくともしないので、店主として参加された野口さんや助教授さんに一緒に押してもらいました。あと、小さいところではカゴの撤去。まずカゴの中の雑誌を棚の最下段の隙間に突っ込み、空のカゴは重ねて棚上へという作業。みなさんの協力のおかげで、想像よりは早く終了。ここで18時20分ぐらいでしたかね、ともかく11時の開始以来、個人的には初めて一息ついたように思えました。もちろん店の裏でスリップ計算班が血相を変えて電卓叩いているのは知っていましたが、今さら僕がのこのこ出て行ってもどうにもならないですし。
18時半位からは再びレジへ。専従スタッフがひとり、またひとりと帰ってきます。釣銭の入ったポーチや、暖簾その他の備品を受け取り、スリップの合計と現金にそれほどの誤差がなかったかどうかを訊ね、各店主の売上げが記されている表に漏れがないかどうかを確認します。当然ですが箱数が少ないスポットから帰ってきて、オヨヨ、往来堂、乱歩、月夜と眼鏡、といったあたりは時間がかかります。そこまではわかっていたのですが、どれくらいかかるかの読みは、ほうろうも含めて完全に間違ってました(乱歩の神原からの電話で知ったのですが、「暗くて計算できない」なんてまったく考えもしませんでした)。結局南陀楼さんとも協議の上、19時半開始を目標とすることに。それでもそうこうするうち笈入さんやオヨヨさんも戻ってきて、ほうろうの結果も出て、僕は売り上げチャンピオンと冊数チャンピオンの仮集計に入り、最後に山崎と神原も帰ってきました。
イベントが始まってからのことは、参加された方は先刻ご承知でしょうし、こちらはレジにいて視覚的にも聴覚的にも全貌はつかめていないので、省略します(詳しくは南陀楼さんの日記をご覧ください)。売り上げチャンピオンのプレゼンテーターに突然指名されてびっくりしたことぐらい。相手が内澤さんだったので、緊張せずに楽しく渡せてよかったです(賞品は、主催3店舗で使える「不忍ブックストリートウキウキお買い物券」1000円。内澤旬子直筆イラスト入り!)。
こうしてすべてが終わりました。ここまでだらだらと書き連ねてしまったので、あとは簡単に済ませます。スタッフだけになった店内で、朦朧とした頭で釣銭を検算し(翌日数えてみたら間違ってました)、たどり着いた「大栄」で飲んだ最初のビール。あんな旨いビールは初めてかもしれません。それくらいの充実感と開放感でした。ほうろうの前以外にどんな箱が並んでどんな本が入っていたのか僕は全然知らないのですが(実行委員のほとんどはみんなそうです)、でも参加してくださった方が楽しんでくださったであろうことは、みなさんがほうろうに見えたときの顔が教えてくれました。それで大満足です。あと多くの方が口々に「次回は」とか「来年は」などと言ってくださったこともうれしかったな。
(宮地)
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月曜日の出勤前、片膝をついた体勢から立ち上がろうとした瞬間、「バキッ」という音とともに腰に激痛が走りました。時おり起こるけれどすぐ治まるこれまでの症状とは違い、直後はほとんど動けない状態。ああ、これで俺の一箱古本市は終わったな、と観念しましたが、たまたま非番だったミカコに付き添ってもらい、這うようにたどり着いた駒込病院で診てもらうと、2〜3日で元に戻るとのこと。定休日である翌火曜日に行う予定だった大幅な棚の配置換えはパーとなりましたが、翌々日、つまり本日の古本市打ち合わせには何とか間に合いました。ツキはまだギリギリこちらにあるようです。
そんなわけで、月火水の50時間ほど、食事のとき以外は寝そべっているという生活を送りました。とにかく横臥して安静にしている以外、完治への近道はないということなのですが、性質的に落ち着きがない僕にはこれが相当の苦痛。そこで、それを紛らわせるために、ひたすら読書に励みました。小説の世界に引き込まれてしまうのが、結局もっとも時の経過が早く、退屈しないで済むのです。1冊読んだら間髪おかずに次の1冊、というような時間を持つのは、ほんと思い出せないくらい久しぶりのことでしたが、結果的に読書の持つ力を再確認する良い機会となりました。
読んだのは順に下記の5冊。この身体で本棚を物色するのは無理なので、部屋の床のそこここにある小さな山から食指が動いたものを選びました。
集英社『影法師夢幻』米村圭吾
講談社『袋小路の男』絲山秋子
集英社文庫『木彫りの兎』山口瞳
未知谷『風光る丘』小沼丹
双葉社文庫『事件』大岡昇平
『影法師夢幻』は腰をやる直前まで読んでいたもの。やんちゃな笠森お仙が活躍する『退屈姫君伝』は僕のお気に入りの作品なのですが、最近入ってきたその続編『面影小町伝』を読んで以来、ちょっとした米村圭吾ブームなのです。この作品はまずまずといったところ。お馴染みのメンバーが登場するのでファンは必読ですが。
『袋小路の男』は最近店で買い取って、家に持ち帰っていたもの。この人のものは前から一度読んでみたかったので、ちょうど良かったです。今回読んだもののなかで、ページあたりの字数が断トツに少ない本。あっという間に読み終わってしまい、こういう状況で読むにはそこが不満と言えば不満でしたが、作品自体は気に入りました。
『木彫りの兎』はひと月ほど前に鶴見のブックオフで買ったもの。一箱古本市で売ろうかなあ、などと思ってました。たぶん出します。単行本未収録作品を集めた文庫オリジナルで、読んだことはないはずなのに、読んだことがあるような、という、ご存知山口瞳印。
『風光る丘』。これを読んでいるときがもっとも幸せでした。時代背景を考えれば当たり前なのかもしれませんが、昭和30年代の日本の映画、それも大傑作というよりは佳作といったような小品を彷彿とさせます。一見とりとめのないお話なのですが、なんだかとてもあたたかい気持ちになるのです。鴎外図書館の新入荷棚にあったのを何となく借りておいたもので、そういうのは読まずに返却することが多いのですが、この本とは縁があったようでうれしいですね。横になって読むにはちょっと重くて大変でしたが。
『事件』は、いつだったかこれをもとにしたNHKドラマの再放送を観ることがあって(主役は若山富三郎)、その際いつか読もうと思って家に持ち帰っていたもの。結局読む機会がなく、近々店に戻そうと思っていたのですが、今が読むときだったようです。充実した時間を与えてくれました。
(宮地)
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あぁ、早い早い。今年は桜にも急き立てられてるようで。もう葉桜。
いろいろ日々録に書きたいことがあるのに、筆が追いつかぬ。
最近の出来事などを思い出すままに。
土曜日。
前日チラシを折り込んだ不忍ブックストリートMAPを掲載店に置きに行く。みなさん優しくしてくださり嬉しい。
大観音光源寺で、花見を兼ねた、ほおずき千成市の立ち上げ会。
今年も7月9、10日開催です。今年はたべもの屋さんに挑戦しようかしら、と思ってる。何がいいかな。これからいろいろ試作してみよう。
水族館劇場の葉月螢さんもいらしてて、不忍ブックストリートMAPをお渡しした。今年は、光源寺さんの工事の都合で境内での水族館劇場のテント公演は残念ながらないけれど、なんと一箱古本市に参加してくださるのだ!そして、葉月さんも店番に来てくれるとのこと。豪華だ。
日曜日。
谷中墓地にて、3年前まで夕焼けだんだん上にあった檸檬屋(現在は新宿に移転)の花見。宮地の友人金富氏に誘われるも、買取り続きで店抜けられず。
一箱古本市の大家さんでもあり店主でもある「月夜と眼鏡」の実由樹さんが、不忍ブックストリートMAPとチラシを新宿方面に撒いてくださるお友だちとご来店。実由樹さんが家で育てたお花をくれる。ムスカリと黄色いお花オキザリス。壜に挿してレジ前に置くとパッと華やいだ。
閉店時間に電話が鳴った。ちょっとオドオドした実由樹さん。替わって出たのは檸檬屋の酔人住枝さん。TORIYA(だんだん上)で飲んでるから来い。言われるままに宮地と二人、TORIYAに向かう。谷中墓地から流れて夕方から飲んでるらしい。ちょうど金富家は帰った後。
実由樹さんたちは墓地で静かに花見したあと、たまたまTORIYAでこれまた静かに飲んでたらしい。しかし、いつの間にか檸檬屋の自己紹介に巻込まれ、持ってた不忍ブックストリートMAPを出したところ、じゃあ、宮地知ってるだろ、電話しろ、と相成ったそうで。私たちは思いがけず実由樹さんたちと同席できたのは嬉しいけど、谷中の春嵐に巻込まれたようで申し訳ないような。
実由樹さんの日記で住枝さんのこと書くようにバトン渡されたのだけど、私ちょっと今は文章考えられる頭じゃないので、パス。追々ってことで。ごめんなさいっ。
という訳で、「月夜と眼鏡」のHPで「ケサランパサラン日和」というブログ日記スタートしてます。
昨日。
早番で上がり、宮地の友人山口くんがやってる、浅草のGallery efへ。不忍ブックストリートMAPを置かせてもらいに。
130年前に建てられ、震災にも戦災にも生き残った浅草の蔵を改装したギャラリーと、併設のカフェ・バーは落着くいい雰囲気だった。座ったのが変わったソファーだったので訊いてみると、団子坂下の電車の居酒屋せとうちから巡り巡って来た電車の座席だとのこと。おもしろいなぁ。
(ミカコ)
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早番で出勤。花散らしの雨です。本当は品出しの雨でもあるのですが、4月に入ってからこちら、不忍ブックストリートマップ及びその一箱古本市の準備が佳境に入ってきており、なかなかそうも行きません。今日も、地図を取りにみえた河上さんと軽く打合せをし、往来堂の笈入さんと電話で相談をし、不忍通りふれあい館に質問をし、何件かメールを書き、といった調子で、なんだか仕事のできるビジネスマンのようです(あくまで僕の想像上の、ですが)。まあでもこれだけ降り続いてくれたので、ちょっとは本も出せました。あと、この日記も店で営業時間中に書いています。ADSL導入後はじめてのこと。ネットが繋がったからといって勤務中に日記書いたりしてたらほんとは仕事にならないのですが、今日は10時から23時までずっと出勤なので、まあいいのかな、と。そうでもしないと全然更新できませんし。
さて、その不忍ブックストリートマップですが、好評のようで、置いていただいたあちこちのお店から「もう全部なくなった」という声をいただいています。うちの店でも、昨日今日と、明らかに地図目当てとわかるお客さんがいらしてますし、もちろんたまたま見つけて持って行かれる方も多く、その減り方は想像以上です。地図本体はまだまだあるのですが、挟み込む一箱古本市のチラシがもうなくなりそうなので、明日か明後日に増刷することを急遽決めました。まだまだ怒濤の日々は続きそうです。
<本日の速攻>
店でもネットが繋がるようになったので、最近は棚に出す直前に本日の品出しをアップしています。よって、以前は出したその日に本が売れてもそれは単なる偶然だったのが、今ではそうとも限らなくなりました。昼下がり、あるいは夕刻、「本日の品出し」を見た人が、「わっ、出てるよ」と飛び上がり、取る物も取りあえず家を出て、一目散にほうろうへ、なんてことが、可能性としては出てきたわけです。ただ、仮にそういう人がいたとしても、わざわざ「見て来ました」とは普通言わないでしょうから、たいてい真相は薮の中となります。でも、まれに何かの拍子に判明することがあるのだ、というのが、ここからのお話。実際に今日そういうお客さんがいらしたのです。
売れたのは松沢呉一とのびきりのびいちの編著による『ウンゲロ』。棚に出したのはたぶん18時から19時の間ぐらいで、そのお客さんがみえたのは20時過ぎ。ただ、たまたまそのとき、執筆者などの補足説明を足そうと、出した本をいったん新入荷棚から抜いて僕が持っていたのです。そのせいで、並んでいるはずの本が探せど探せど見当たらない、という事態に相成り、「本日の品出しに載ってた『ウンゲロ』はもう売れちゃいましたか?」という展開になったわけです。その後は、お目当ての本が見つかってハッピーなお客さんと、びっくりしながらもやはりうれしいには決まっている僕とで、お互いちょっと興奮しながら楽しくお話しました。なんでも、昨日ちょうど『ウンゲロ』の話をしていたそうで、縁があったのですね。
今晩はその後も、やはりアップしたばかりの『ブライアン・イーノ』が売れました。そのお客さんが「本日の品出し」を見ていらしたのかどうかはわかりませんが、僕はさらに興奮して一日を終えたのでした。
(宮地)
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ついこの前までただの枝だったのに、その硬い枝から小さな蕾が顔を出し、まだまだだなぁと思ってるうちに、うわっとあれだけたくさんの花が咲くのが、不思議です。
CRAFT碧鱗堂BOOKS、内澤旬子さんの「革表紙の封筒本ワークショップ」が、谷中の仕事場で開催されます。日程など、詳しくは内澤さんの仕事日記をごらんください。
先日、試作品を見せてもらいました。表紙は内澤さんが1月にインドで仕入れてきたアンティーク仕上げのシープレザーです。手にしっとりと馴染むような風合いがいい感じでした。中に使う封筒もインド製。ツルピカ至上主義の日本製品にはない手触りで、頬擦りしたくなります。
表紙には象嵌という細工もあり、盛りだくさんです。
興味のある方、是非ご参加おすすめしますよー。
(ミカコ)
追記 内澤さんのワークショップは、今回も驚異的な速さで定員に達したそうです。(4/7)
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不忍ブックストリート「一箱古本市」チラシ(内澤旬子/作)が、地図より一足早くでき上がった。
夜、河上さん、内澤さん届けてくださる。早速裁断してレジに置く。
チラシ表面を拡大したポスターは、日曜日から店頭に貼っていて、人目を惹くいいデザインなので、店に入ってきたお客さんが立ち止まって、一様に興味を示してくださっていた。
それ以外はずっと、電脳世界での告知に終始していたので、これで店頭での説明もしやすくなったゾー!
(ミカコ)
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本日より、店の電話回線もADSLとなりました。これで、パソコンを持って出勤すれば、店でも、メールの送受信、品出し情報のアップ、版元品切れ情報のチェックなどが可能になりました。なかでも、手帳に本のタイトルやら売り値やらをメモして、それを帰宅してから入力していた本日の品出しについては、かなり手間が省けそうです。まずはめでたしめでたし。
さて、今日は買取りも少なく、品出しがはかどりました。ここのところ買ってばかりで、在庫もたまる一方だったのですが、4月に入ったせいか、週末だった昨日一昨日も、ちょっと前に比べるとずいぶんと落ち着いていました。売上げの方まで落ち着いてしまったのは計算外でしたが、まあいずれにしても、今月は品出し月間といきたいものです。一箱古本市までには店内の段ボール群も何とかしないといけませんし。
余談ですが、本日のヒットは、休憩時間に読んだ新潮文庫の『新さん』。泉昌之のまんがですが、この人たちの作品は、ほんとどれもこれもおかしい。『かっこいいスキヤキ』や『ジジメタルジャケット』もそうでしたが、場所も状況もお構いなしで爆笑させてしまう危険な本です。文庫書き下ろしの第15章と川上弘美による解説が付いているので、未読の方はもちろん、「元版で読んだよ」という方にもおすすめします。ほうろう売価315円、早い者勝ちです。
(宮地)
LOVE、新さん。
(ミカコ)
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2、3週間前に、今日用のかなりイケてる日々録を思いついたのだけど、それがどうしても思い出せず・・・。思い出せないまま、今日が終わってしまった。
(ミカコ)
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