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日々録   2004年6月
No.835  2004年6月8日(火)

 早番で出勤。水族館劇場の公演が終わってしまい脱力しています。おまけに湿気が追い打ちをかけるし。

 昼食後、出張買い取りへ。場所は何と、代々木!
 うちの店は原則的に出張は行いませんし、まれに出かけても歩いていける範囲と決めているのですが(車がないので)、今回訳あって例外を作ることとなりました。

「ブックオフを呼べばすぐに片付くのはわかっているが、それでは本に対して忍びない。そちらの店のことはたまたま通りがかって知ったのだが、選んだ本を大事に売っているという印象を受けた。ぜひお願いしたい。」
なんてことを言っていただいたら、断るわけにはいかないでしょう。古本屋冥利に尽きます。まあ「1万冊はある」という台詞に釣られた、ということもあったのですけど。

 大使館やら邸宅やらが立ち並ぶ一角、うちの店が丸ごと入ってしまうぐらいのリビングのあるマンションの一室の、そのまた一部屋で本の山と格闘すること3時間半。買い取ることにした本を詰めた箱が3つできあがりました。 「1万冊の蔵書」は、実際には2000冊ほどだったのですが、状態の判別まで丁寧にやると結構時間がかかるものです。珍しいものが結構あるのではないかという期待(たとえば品切れの文庫がぞろぞろ出てくるとか。出張の醍醐味ですね)はやや裏切られましたが、それなりの収穫はありました。輸送方法については現物を見てから相談することにしていたのですが、結局、後日車で運んでいただくことになりました。

 店に戻ってしばらくした頃、モクローくんこと南陀楼綾繁さんが本の納品にみえました。待望の単行本、ついに刊行。題して、

『ナンダロウアヤシゲな日々 -本の海で溺れて』(無明舎出版刊)

 非営利ライター南陀楼さんが、これまでにいろいろな雑誌、ミニコミ、メールマガジンなどに書いてきた文章を、バラエティ豊かに集めたもの。モク妻こと内澤旬子さんによる装幀もご機嫌な(パラパラ漫画も付いてます)、読んで楽しく、見てまた楽しい、手にすることの喜びに溢れた本です。定価1600円。一家に一冊、ぜひご常備ください。

 うれしいお知らせをもうひとつ。一緒にみえた内澤さんから、モクローくんとセドローくんの紙粘土人形をお預かりしました。近日中に店に飾りますので、そちらの方もお楽しみに。

(宮地)

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