No.701
2003年8月22日(金)
千晴ちゃんの朝顔、やっと夏空の下で一輪咲く。白。
アスファルトが灼けるにおい、まとわりつくような排気ガスのにおい、日焼け止めのにおい、プールの消毒のにおい、溶けそうなほど熱くなった人工芝のビニールのにおい、本物の芝生の土と草のにおい、太陽に洗われて何もかも色褪せた日向のにおい。
夏の陽射しには、いろんなにおいが含まれていて、自分の中に眠る遠い記憶を呼び覚す。ぷちっとはじけたその記憶が、旅のものだったのか、子供の頃のものなのか、鼻先に残ったにおいが消えないうちに、記憶の糸を切らないようにそおっと手繰り寄せる。細い細い糸の先の記憶は、見えそうでなかなか見えない。けれどその太陽のもたらした記憶の中に、確実に存在していた自分がいる。
店までの自転車でほんの数分の道のりを、そんなことを繰り返しながら、ずいぶん遠くまで旅している。
本日の品出しから。
平凡社『ベトナムロード』 石川文洋 1200円
集英社『バリ島の日々』 宮内勝典 B 1000円(カバー傷み)
情報センター出版局『全・東京湾』 中村征夫 800円
平凡社 雑誌『太陽』'94.4 特集:沖縄を食べつくす B 800円(表紙キズ小)
(アオキ)
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