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日々録   2003年5月
No.637  2003年5月24日(土)

 ちょうど水族館劇場開演の時間に前を通ったら、かなり人が出ていた。私たちが先週観た時よりも、お客さんが多そうだ。足を止めて、塀越しにテントの外でのお芝居を覗く。するとバンバンバザールの山田さんも来た。3人でなぜか塀越しに覗きながらおしゃべり。私たち以外にも、ほおずき市のお手伝いでご一緒するご近所の方々が来ていらした。

 先週観てきて、どこから感想を始めよか、どこらへんで止めとこか、などと悩んでいるうちに一週間。
 ひとりでも多くの人に観てもらいたい。しかも、できるだけ余計な前知識なく、いきなり彼らの創り出す世界を堪能してもらいたい。そう思うので、人に薦めようとして口をついて出てしまうのは、凄いんですよぅ、なんて言葉になってしまう。

 千代次さんからいい話を聞いた。
 ご近所のおじいさんに会ったので、夜遅くまでうるさくありませんかと、声をかけたところ、耳栓して寝てますと、答えたそうな。
 そこで、千代次さんは翁に是非観に来てくれと誘うたそうな。わしなんかが観てもええんかと、翁は別世界からの意外な誘いに驚きながら、さっそくその晩出掛けたんじゃと。そうして彼らの芝居にたいそう喜んで、芝居のあとの打上げでは、なんと自分の若い頃の話を始めおってな、それがまた水族館劇場ともずいぶん通ずる話でな、一座の女たちはみな翁の周りを囲んで耳を傾けたんだそうじゃ。
 喜んでおった、千代次さんも。ご近所の方たち、特にお年寄りたちに、もっと来てもらえたらいいなぁと思ってるんですけどね、そんな風に言っておった。

 境内には、閉山した築豊炭坑で水族館劇場が旗揚げした時からのチラシや、ポスターも展示されていた。めぐりめぐって、現在自分の住む町に水族館劇場の一座がやってきていることが、純粋に嬉しい。

 そうそう、先週は初めての友だちも一緒に行ったところ、これで3800円は安すぎる!と、感激していた。そして、柴山さん好きになっちゃった、と、ハートの目をして夜の町に消えていったんだった。

(アオキ)

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