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日々録   2003年5月
No.632  2003年5月15日(木)

〜昨日からのつづき〜

ちょうど半分くらいまで植えたところで、お母さんが、お茶とたくさんのおやつを差し入れに来てくれたので、シートに腰を下ろしてひと休みする。テレビで見て憧れた、農作業の途中の一服だ。お母さんが、これが楽しくてねと言われたとおり、本当に清々しくて気持ちいい。
長靴を買いに行っていたオダギさんとコモリ君が到着。オダギさんは家で食事の支度、コモリ君は作業に加わる。
そして彼は、いきなり、田植機に、手を、出した。
弟さんに手引きしてもらうも、機械がズンズン先に進んでしまうものだから、あれよあれよと言う間に歪んだ苗の線が引かれていく。あーあ。こういう事態を目の当たりにすると、簡単そうに見えた田植機の操作も熟練が必要なのだとよく解る。ギャラリー一同に笑われながらも、コモリ君は歪んだ線を二本三本と増やしていく。最後はだいぶ上達したけど、かなり個性的な田んぼとなった。

休憩のあとから作業に加わっていたお母さんは、機械が植え損ねたところの手直しを、ササッ、ササッと移動しながらやっていた。お父さんも、弟さんも、私が顔を上げる度違うところにいて、やはり手直しをしていた。全部植えられたあとで、中の方に入るのは私たちにはとても無理。ズボズボそこいら中破壊してしまう。
最後の一画、手植えのスペースを広めに残してくれたので、宮地と並んで三列ずつ植える。向こう側からはお父さんがひとりで六列植えながらこちらに向かってくる。その速いこと。コモリ君に言わせると、お父さんは私たち二人分の六倍は速いそうだ。せっかくだからと思い、手袋を外して素手でも植えてみた。不思議な土の感触。泥パックというのは、こんな感じなのかな?

お昼頃に作業終了。楽しかったぁ。でも心配。私たちが植えた苗、二、三日経ったら根付かずに浮き上がってきちゃうんじゃないかなぁ。それにしても10センチほどの苗が、秋には豊かな実りとなって、一年分の美味しいごはんになってくれるのかと思うと感動する。

土を落して、家に戻って、オダギ家のみなさんが心を込めて支度してくださった、美味しいお昼をいただいた。

本当に素敵な体験をさせてくださったオダギ家のお父さん、お母さん、おばあちゃん、弟さん、オダギさんとコモリ君、どうもありがとうございました。みなさんの優しく穏やかな笑顔が、素敵な暮らしを物語っていました。

(アオキ)

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