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日々録   2003年5月
No.629  2003年5月10日(土)

 上野の白山眼鏡店に眼鏡を取りに行く。十何年ぶりかで、眼鏡を作ったのだ。出来上がった眼鏡をフィッティングしている最中、店員さんたちの顔を眺めていて、あぁ、と思った。そう、みな鼻筋がとおっているのだ。とくに注目するのは目の間の高さ。これは大いなるコンプレックスなのだけど、目と目の間がほとんど平らな私には、パッドのない眼鏡(ブリッジを鼻筋に引っ掛けるような)はかけられない。何年も前、そんな自分の顔の事情をよく知らず、ロイド眼鏡を試着して足掛かりのない可哀相な眼鏡が口元までずり落ちたことがあった。
 店員さんたちのうっとりするような鼻筋を見ながら、私がもし履歴書を送っても、白山眼鏡店には採用されることは無いのだなぁと思ったら少しだけ寂しい気分になった。

(アオキ)

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