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日々録   2002年3月
No.347  2002年3月23日(土)

 今日出した本から。

 講談社 『重蔵始末』 逢坂剛 著 1500円 (初版・帯・署名入り)
 ちくま文庫 『禁酒宣言』-上林暁・酒場小説集- 坪内祐三 編 600円

『重蔵始末』は昨年出た、逢坂剛初の時代小説。短篇連作の第1話しか読んでいないのではっきりとしたことは言えないのですが、蝦夷地探検で知られる近藤重蔵の若き日を描いた、捕物帳のような作品です。当時近藤重蔵は白山神社の裏あたりに住んでおり、話のなかでもそういう設定になっているので、そのあたりも舞台として登場します。挿絵を実の父である中一弥(池波正太郎の『剣客商売』の人です)が担当しています。はじめて目にした逢坂剛のサインはなかなか格好良いものでした。

『禁酒宣言』は前回店に入ってきた時は、とても気に入って自分で買ってしまったので、店に出すのは今回が初めてです。僕はこの本で上林暁の作品にはじめて触れたのですが、これはいいです。時代は戦後まもなくのまだ混沌としていた頃、舞台は阿佐ヶ谷、女将が一人で切り盛りしているような小さな酒場を彷徨い歩く主人公(=作家本人)の駄目さ加減が切なく胸に滲みます。酒飲み必読!

(宮地)

『彷書月刊』4月号入荷しました。特集は「百貨店パノラマ」です。

(アオキ)

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