[ 書く ]
日々録   2002年3月
No.343  2002年3月18日(月)

そろそろ山崎父ネタ。
 お袋が逝ってからあっというまに老け込んで、ひと月も経たぬうちにMRSAという菌のせいで肺炎を起こして死にそうになって、というあたりまでは前に書いたっけ。その後ゆっくりではありますが快方に向かいまして、晴れて 1月31日には退院と相成ったのです。よろよろと足取りおぼつかなくはありますが、このままリハビリ施設のない病院で、MRSAのため個室に閉じこめられた状態では、寝たきりになってしまう可能性が高いと先生に説明されまして、院内感染の危険がつきまとう患者であることも否めないことだとわっしも少しは思いますし、多少フライング気味だったのかなぁなんて、今になってみればちょっとだけ思うこともあるけれど、本人も監禁状態の病院ぐらしに飽き飽きしはじめていたようで、自分がどんな危ないとこまで行ってたのかも忘れてしまったかのように、退院の朝、いらちな父は荷作りをする子どもらに向かって「早よせんかよ」と急かしたてるばかりで、わっしもあんなに危ないとこまで行ったことは忘れて、相変わらずの父の性格に腹立たしくなったものでした。
 でも退院の喜びというのはいいもんです。なかには涙ぐむ看護婦さんもいて、目醒めた日、呼吸器をはずした日、はじめての食事のババロア、はじめて声を出した日、起ち上がった日、いろんなことが思い起こされます。あの素晴らしい天使たちの笑顔と共に。(ほんといい病院だったんだよなぁ、守ちゃんには悪いことしたな、ひとりごと)
 さて、ところが 2月7日に父は自宅で転倒してしまい、その夜は駆けつけてやることができないで、介護ヘルパーさん頼みでなんとかひとりで頑張ってもらったものの翌9日になって救急病院へと運ばれて行きました。その後の検査で骨折や、骨にひびの入っていることもなくてよかったのですが、心臓が弱っているらしく、幸い今度のとこはMRSAに神経質でなくリハビリ施設も利用できるので、ま、もうちょっと動けるようになるまでは、冬の寒さも峠を越すまでは、のんびりしていきましょうかと相成ったわけであります。
 先週の火曜日、3月12日ですが、こちらの病院も無事退院することができました。整形外科のあったおかげでリハビリもできて、むしろ転倒する前よりも足取りはしっかりしていました。よく老人は転ぶと一気に弱るものだから気をつけないとといいますが(実際お袋さんもそうだったし)、彼の場合は転んではじめて自分の状態を自覚したようで、以来、一歩一歩を慎重に歩んでいくことにしたそうな、七転び八起き、むしろ転んでたくましくなっている。(今は散歩に出られるようになることが大いなる野望とのこと、頑張ってもらいたいもの)
 さて、実は経済的な事情もあって(今度の病院はとにかく高い)、またちとフライング気味な退院をしてしまったのでしばらくわっしも自宅へ世話しにが少し大変な面もあり、仕事場や飲みに行く先々で心配してもらったりお誉めの言葉をいただいたりしてちょっとくすぐったくなっていた今日この頃、みんな順番に来るものだからね、なんて一杯やっておちゃらけながらも人には言えない父親という存在に対する複雑なものもどろどろと抱えておりました。(少なくとも世話して帰って来たら、とりあえず一杯飲まないと、やってらんね)

 さてそんな中、行きつけのとんかつ屋のマスターのお父さんが今朝亡くなったと知りました。突然のことだったようです。昨日まで、お母さんと二人きり、同じに生活して同じに寝て、今朝だけ永遠に目覚めなかったようです。

 長々と自分の父ネタを披露しながら、何か考えていますが何も言葉にできなかったようです。
(それとも何も考えていないのと同じことなのです)

 こんなところで何ですが、一度お会いしただけですが、マスターのお父上のご冥福を、お祈りさせていただきたいと思います。

(山)

最新

2006年
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2005年
12月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2004年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2003年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2002年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月
2月
1月

2001年
12月
11月
10月
9月
8月
7月
6月
5月
4月
3月

最新 2002年 12月 11月 10月 9月 8月 7月 6月 5月 4月 3月 2月 1月 RSS
ページトップへ
このページ「2002年3月18日の古書ほうろうの日々録」へのコメントがあればどうぞ。
お名前(任意): 
コメント(入力必須;HTMLのタグは使えません):
※「投稿内容の確認」をクリックすると確認画面を表示します
※このページコメントからなにかをご注文にならないようお願いします。谷根千ねっとでは購入方法で記載した方法以外でのご注文は受け付けていません。ご理解をお願いします。