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日々録   2002年1月
No.291  2002年1月21日(月)

 昼過ぎくらいから風が強まってきたなと思ってたら、夕方、雷を合図に嵐になった。視界悪し、道路の対岸が見えない。

 店のガラス扉は立付けが悪く閉じても4、5センチの隙間がある。今日のように風も強いとそこから容赦なく雨が吹込んできてしまうので、宮地は必死に扉を押さえていた。その前傾姿勢たるや尋常でない風の強さを物語っていて、ちょっと怖かった。

 暫くして、少し風が弱まりレジに戻ったところに、ずぶ濡れになった学生が制服からボタボタ雨を滴らせやってきて、アクションコミックの『軍鶏』を5冊買っていった。「傘貸しましょうか?」という宮地の問いかけを断わり「床濡らしちゃってすみません。」と彼は微笑み、また雨の中に自転車で消えていった。そう、彼は正に嵐のさなか『軍鶏』目指して自転車を飛ばして来たのだった・・・。彼の身を案じながら、私たちは口もきけずに彼を見送った。

 それからまた1時間ほどたった頃だろうか。私服に着替えた彼がまたやって来て、残りの『軍鶏』を全部買っていった。

 彼の後ろ姿に宮地がぽつりと呟いた。「若いって凄いな・・・」
(アオキ)

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