2009年第23回　唄語り　竹下玲子の会 / 情報トピックス

瞽女唄を受け継いで　あたらしくつくりあげた　
　　　　　　　　　　おんな語りの芸をしみじみと
　祭文松坂　佐倉宗五郎　子別れの段

瞽女達の唱いひろめた民謡の世界を　たっぷりと
　越後追分　新保広大寺節　鴨緑江節　他

平成21年4月20日(月曜日)午後6時30分開演

お江戸日本橋亭
　中央区日本橋本町3-1-6　日本橋永谷ビル1F　℡　03-3245-1278
　　　　　　　　銀座線三越前駅より2分(出口A10番)　

木戸銭　2.000円

お申し込み・お問い合せ　
若林一郎　090-9295-8410　E-mail:hakoya16@ezweb.ne.jp

◎盲目のおんな旅芸人「瞽女」の姿はすっかり日本から消えました。けれども中世から彼女たちが受け継いできた芸の伝統は、竹下玲子さんによって立派に受け継がれています。瞽女たちの表芸は「段もの」と呼ばれる語りものにありました。今度の会では江戸時代になってから新しく作られた『佐倉宗五郎』の『子別れの段』をお聞きいただきます。

◎領主の圧政に苦しむ農民のために、名主の佐倉宗五郎は将軍への直訴を決意します。直訴といえば一族も死罪となる大罪。せめてその前に妻子に別れを告げようと、宗五郎は忍んでふるさとへ帰ってきます。

◎この物語は『佐倉義民伝』として歌舞伎でも有名ですが、その以前からこういう形で民衆に広く伝えられて、農民の心の支えとなっていました。

◎そしてこの演目は、竹下さんの師匠の『最後の越後瞽女』小林ハルさんが、初めて新潟でリサイタルを開いたときの演目でもありました。

◎こういう「語りもの」の一方で、瞽女たちは楽しい民謡を中心にした「唄もの」の世界でお客さまたちをよろこばせてきました。今回はその「唄もの」をたっぷりとお聞きいただこうと思っています。民謡歌手もあまり歌ってはいない珍しい演目ばかりです。こういう唄から、いくつもの新しい民謡が生まれていることに注目していただきたいと思います。