*現在、東京造形大学4年生高橋瑠美の
「 シヘ生キル 」 写真展
2009年2月17日(日)〜2月22日(日)
11:00〜19:00 会期中 無休
ギャラリーTEN
台東区谷中2-4-2(澤の屋旅館前)
千代田線根津駅 1番出口 徒歩7分
連絡先 03-3821-1490
*☆*「 *シヘ生キル* 」ー高橋瑠美 Rumi Takahashi
死者が葬られる時につくり出される標。この世に存在しなくなったものを守り続けるように
その石は強く真っ直ぐ立っている。墓の紛れもなく垂直なその佇まいが、ふらふらと不安
定な私の心中に入り込んでくる度に、私の中には真っ直ぐに立つものがないことを知る。
それと同時に、自分の心臓がきちんと動いているという事を思い出してしまう。だらだらと
生きる自分と、それを咎める自分が、二つの私の中を交錯して行き場を失いかける時、
私は私を忘れるためにシャッターを切っているという事に気がついた。墓のように生きたい
と思うけど、もし墓のように生きられたのなら私はどんな時にシャッターを切るのだろう。
そこに答えがあるのか確かめるのもこわくて出来ない私は、まだまだここから抜け出すこと
は出来ない。今はただシャッターを切って、墓に一礼をしてまた歩き出す事しか出来ない。