河内紀(カワチカナメ)さんを知っていますか?
「耳をすます」「眼をこらす」——河内紀さんの音と映像の仕事を知っていますか?
河内 紀 音と映像の仕事—耳をすます、眼をこらす
●9月4日(火)〜9月9日(日)
『ツィゴイネルワイゼン』(144分) 12:30 15:30 18:30
監督:鈴木清順 脚本:田中陽造 音楽:河内紀 製作:荒戸源次郎
出演:原田芳雄 大谷直子 大楠道代 藤田敏八
〈トークライブ〉9月8日(土)18時 鈴木清順・河内紀
●9月11日(火)〜9月17日(月)
『陽炎座』(140分) 12:30 15:30 18:30
監督:鈴木清順 脚本:田中陽造 音楽:河内紀 製作:荒戸源次郎
出演:松田優作 大楠道代 加賀まりこ 原田芳雄
〈トークライブ〉9月15日(土)18時 菊池成孔・河内紀
9月16日(日)18時 上野昴志・河内紀
●9月19日(水)〜9月24日(月)
『のんきに暮らして82年〜田口さんの一日〜』(45分)
『八ヶ岳山麓 地下足袋をはいた詩人』(45分)
二本立て上映 14:30 16:30 18:30
演出:河内紀 製作:株式会社テレビ東京/テレコムスタッフ株式会社
〈トークライブ〉9月22日(土)18時 坪内祐三・河内紀
9月23日(日)18時 秋山道男・南伸坊・河内紀
会場 一角座 (上野公園 東京国立博物館西門を入る)
*休館日 月曜日(ただし月曜日が休日となった場合はその翌日が休館日)
料金 前売鑑賞券1.000円 当日鑑賞券1.200円
リピーター割引(半券提示にて 500円)
前売鑑賞券電子チケットぴあにて発売中
お問い合せ 0570-02-9999
【耳をすます】—河内さんが音楽監督を担った鈴木清順監督『ツィゴイネルワイゼン』と『陽炎座』。目にしている映像以上のことを感じさせる音の構成は、映画に新たな次元を加えました。今回の上映では是非、音に意識を傾けて清順映画をお楽しみください。
*『陽炎座』は「根津の甚八」での撮影シーンもあります、必見!
【目をこらす】—河内さんの演出によるTVドキュメンタリー『のんきに暮らして82年〜田口さんの一日』と『八ヶ岳山麓 地下足袋をはいた詩人』は何れも市井の人々の暮らしを丁寧に見つめた静かな作品です。見終わった後、人生がいとおしく感じられる名作です。
一角座のスクリーンとサウンドで河内紀さんの音と映像を味わってください。
河内紀 <かわち かなめ> プロフィール
1940年、東京生まれ。演出家、音楽プロデューサー。早稲田大学在学中、大和屋竺や田中陽造らと 「稲門シナリオ研究会」に属し、ドキュメンタリー映画を製作。62年、TBS入社。ラジオを中心に活躍し、宍戸錠主演の『ヤング・パンチ』シリーズには鈴木清順をはじめとする具流八郎グループを起用して話題となる。『ことばの交差点』、天才ドラマー・富樫雅彦のラジオドキュメンタリーなど、多数演出。70年、『ヤッホー/かえってこないこだま』で、国際コンクール・グランプリを受賞。
74年TBS退社後は、『ベニヤの学校』、『日本童謡集』(共著)、『アメリカの心フォスター』の執筆のほか、『ひとつ弘前のヨネばあさん』(書籍同時刊行)及び『トンコリ―滅びの五弦琴』といったLPレコードの編纂も手掛ける。
映画にはTBS在職中も大和屋竺作品や若松プロ作品に関わり、『ツィゴイネルワイゼン』、『陽炎座』、『夢二』では音楽監督として参画。緻密な音の構成によって、映画に奥行きを与えた。
以降、キース・ジャレットの全コンサートビデオの他、多くのTVドキュメンタリーを演出。88年『今日甦る幻の東京オリンピック』でギャラクシー大賞、『ドキュメンタリー人間劇場・のんきに暮らして82年〜田口さんの一日〜』でギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、ATP賞奨励賞など、受賞多数。ジャズと古本にも造詣が深い。著書に、『古本探偵』『ラジオの学校』など。
|