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本郷クラブ八月例会 戦後文学において 埴谷雄高が問いかけるもの! --敗戦60年にあたり--
2005年8月6日(土曜日)
本郷クラブ(事務局)
文京区本郷二-一六-九 スマイル企画内
電話 三八一二-六〇六〇/FAX 三八一二-六八五四
と き/八月六日(土) 午後六時〜九時
ところ/文京区民センター(3D)
電話 三八一四-六七三一
交通 地下鉄丸の内線・後楽園駅
都営地下鉄・春日駅下車

講話者/玉井五一(エディター・文芸評論)
講 話/戦後文学において 埴谷雄高が問いかけるもの!
会 費/一〇〇〇円(会後、懇親会あり。別途一〇〇〇円)

 私の文学への出発は“アプレゲール・クリアトリス”と俗に云われた〈戦後文学〉、わけても野間宏の『暗い絵』『顔の中の赤い月』『崩壊感覚』の初期作品や、稀有ともいえる『復興期の精神』の花田清輝、そして極北ともいえる畢生の大作『死霊』の作者埴谷雄高と共にありました。その気持ちは今も変りありません。そのうち、たまたま今回は、存在論的・宇宙論的に難解とも絶後ともいえる埴谷雄高の世界に、極力やさしく、くだけて体当りしてみたいと思います。

埴谷雄高 (はにや\ ゆたか)
1910〜1997(明治43〜平成9)
昭和期の小説家・評論家。台湾生まれ。本名般若豊。日大中退。左翼運動に参加。1931(昭和6)日本共産党に入党、農民運動に従事したが、'32年検挙、投獄されて転向し、出獄後は文学に専念。'39年荒正人・平野謙らと雑誌「構想」を創刊。小説「洞察」、アフォリズム「不合理ゆえに吾信ず」などを発表。敗戦後「近代文学」創刊に加わり、長篇「死霊」(1946〜48)を連載、病気のため中断したが回復後は政治・文芸評論者家として活躍、戦後文学に強い影響を与えた。「濠渠と風車」「幻視のなかの政治」「虚空」「闇のなかの黒い馬」等の著書がある。'75年中断していた「死霊」第5章から再開し、'86年第8章まで発表。「埴谷雄高作品集」全15巻、別巻1、1971〜81。鶴見俊輔「虚無主義の形成―埴谷雄高」1959、諸田和治「埴谷雄高論」1987。

*参考文献
埴谷雄高『死霊』1〜3/埴谷雄高評論選書/「政治篇」「思想篇」「文学篇」(以上、講談社学術文庫)/鶴見俊輔著『埴谷雄高』(講談社)

●埴谷雄高への33の質問から抄/(「文芸」昭和38年10月号)
 あなたが一番いやなことは? こうとしか考えられぬ思考法。
 あなたが欲しいもの三つ? 大沈黙 時を告げない大時計、暗黒星雲。
 誰になれたらいいと思いますか? 宇宙人Nobody。
 好きな小説家は? 夜中におきているドストエフスキー。
 好きな詩人は? これも曉方まで起きているランボー。
 好きな現存の女性は? 何処かのマダム。
 好きな現存の男性は? 偶然一緒に生まれあわせた友人達。
 持ちたいと思う能力は? 古代のインドの魔法。
 好きな動物は? 単性生殖するもの。
 好きな食べ物は? 水。

●お問合せは左記へ
主催/本郷クラブ(事務局)
 文京区本郷二-一六-九 スマイル企画内
 電話 三八一二-六〇六〇/FAX 三八一二-六八五四
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