地域雑誌「谷中 根津 千駄木」既刊一覧 - 谷根千ねっと /archives/backnumber/ 地域雑誌「谷中 根津 千駄木」(通称 谷根千)既刊一覧 2009-04-10T00:00:00+09:00 Copyright(c) 1984-2009, YANESEN-KOBO monthly 1 1970-01-01T00:00:00+00:00 谷根千92号 特集/谷根千の町工場 先端技術と熟練と、スゴイ男たちがいた /archives/backnumber/092/ 特集/谷根千の町工場 先端技術と熟練と、スゴイ男たちがいた きっかけはよみせ通りのノコギリ屋根。 まず、町工場の外見に惚れた。 明治四十三年にリボン工場... 2009-04-10T00:00:00+09:00 92号 特集/谷根千の町工場 先端技術と熟練と、スゴイ男たちがいた

特集/谷根千の町工場
先端技術と熟練と、スゴイ男たちがいた

きっかけはよみせ通りのノコギリ屋根。
まず、町工場の外見に惚れた。
明治四十三年にリボン工場として生まれ、
つい最近まで印刷工場として使われていた。
いまは、事務所になっている。

仕切のない作業場で、石鹸や電球やローソクを作る。
「谷根千」を始めたころに見ていた風景。
そんなモノづくりの場は、表通りから姿を消した。
ところがどっこい、ちょっと路地を曲がれば、
印刷機が動き、プレス機が上下し、研磨機が回転し、フォークリフトが動き回る。
どれどれと話を聞くと、これが楽しい。

つくって売って学んで遊んで暮らして老いる。
町は雑多がおもしろい。

目次ーー地域雑誌「谷中・根津・千駄木」その九十二  二〇〇九年・春
◎特集/谷根千の町工場
先端技術と熟練と、スゴイ男たちがいたーー4
谷中で百年のモノづくりー高山医療機械製作所◆環境測定器のパイオニアは今年米寿にー柴田科学◆九十一歳現役社長は油絵の個展を開くー長谷川プレス◆マーベル&三盛社訪問記◆丸善アテナインキ◆熟練工の砦、長谷川プレスの人々◆明治生まれのノコギリ屋根◆吹き屋ーアンチモニー鋳造、古茂田弘さんーー阿部清司

◎谷中植物園8
サカキとヒサカキーー西岡直樹ーー2
◎気になる墓 大森貝塚発見
モースと松浦佐用彦ーー森まゆみーー34
◎おいしい店見つけた
鰻と地酒 稲毛屋ーー中濱潤子ーー28
◎寺に聞く 防災を考える 駒込大観音光源寺 島田富士子さん
「ほおずき千成り市」の人の輪は、町を救うかーー29
◎この町にこんな人〈上野桜木〉
旧奏楽堂のオルガン復活に希望を抱く 大塚直哉さんーー38
◎旧安田楠雄邸公開補遺
ついに見つけた三代目永徳齋の墓ーー40
応接間の蓄音機・ピアノの修復と音の再現ーー42
◎谷根千オンブズマン
銅御殿を訪ねてーー46
時代遅れの文京区ー春日・後楽園駅前市街地再開発ーー54
NTT、また君かーー56

●マンガ谷根千秘録20ーーつるみよしこーー63
●確連房通信ーー52 ●おたよりーー58 ●編集後記ーー64

題字/本郷松しん 表紙剪画/石田良介 校正/小野寺由紀子 助っ人/守本善徳+簗瀬香+吉田紀子 組版/?スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 印刷+製本/?三盛社

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谷根千91号 特集/楽しく暮らせる町とは 子どもの遊び、少年の記憶 /archives/backnumber/091/ 昭和三十一年、動坂生まれ。五、六歳ころの遊びはいつも姉と二人。家の階段で「電車ごっこ」。牛乳やプラッシーを車内販売。車掌一人客一人。切符をパンチするのが楽... 2008-12-04T00:00:00+09:00 91号 特集/楽しく暮らせる町とは 子どもの遊び、少年の記憶

昭和三十一年、動坂生まれ。五、六歳ころの遊びはいつも姉と二人。家の階段で「電車ごっこ」。牛乳やプラッシーを車内販売。車掌一人客一人。切符をパンチするのが楽しいので車掌役を取り合う。渋々私は客。早く降りろ、早く乗れと車掌が指図する変な電車。六畳間を海に、布団を島に見立て「嵐ごっこ」。溺れるのは私の役。「おねえちゃーん、助けてー」。親の留守中「舞踏会ごっこ」で乾杯の練習。おそらく姉が読んだ本に、ドレス姿で乾杯するシーンが登場したのだろう。「中指と薬指の間にグラスを挟んで持つのよ」と教わり、食器棚の赤玉ハニーワインを飲んだ。究極は「しゅん金つり」。二段ベッドの上段から、マヨネーズをつけたパンの耳を紐でブラ下げ、幼い弟を釣った。弟はパンほしさによちよち、パクパク。外に行くときは姉の友人の家。鬼ごっこもかくれんぼも、私はお豆とか、おみそといって仲間に入れてはくれるが、捕まっても鬼にならない。これがいやだった。
昨今、午後の町を歩いても、少年少女を見かけない。公園にも路地にもいない。谷根千近くの須藤公園はグラビア撮影とおじさんたちの日向ぼっこ。塾?
お稽古事? 一人歩きは危険? 家の中でゲーム?
原因はいろいろあるだろう。でももっと外に出て遊ぼう。防災広場で大鬼ごっこ大会でもしませんか。(特集「おわりに」より)

目次―地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の九十一 二〇〇八・初冬

◎特集/楽しく暮らせる町とは
子どもの遊び、少年の記憶
◆昭和36年度卒業谷中小学校6年3組写真展
◆遊び場は藍染大通り―渡辺正晴さん
◆三畳のバラックで―長谷川加厨子さん
◆戦争ごっこは須藤公園―高橋健さん
◆駄菓子やの思い出―山辺康美さん
◆あの頃の幸せな時間―川村サヨコさん/石黒愛子さん/田辺武さん/山下浩子さん/奥村雅夫さん/中川富則さん/三堀久子さん/黒川恵子さん/黒川倬生さん/川北修一さん/川原理子
◆ぬりえ美術館
◆おもちゃの歴史/遊びのいろいろ/遊び場ルポ・子どもをさがして

◎あのころの林町界隈
規少年、写真家を志す―高村規さんに聞く

◎谷中植物園7
冬越しする南方の植物たち―文/西岡直樹 スケッチ/西岡由利子

◎この町にこんな人〈谷中〉
寄席文化の継承を!―三遊亭円左衛門さんに聞く

◎おいしい店見つけた 喫茶谷中ボッサ―中濱潤子

◎子規庵、夏休み水遣りの記
ヘチマの花が咲いている―奥村雅夫

◎森まゆみ「聞き書きという幸せな作業」
東京転々 中一弥の人と仕事(後半)

◎草創期の挿絵画家
鰭崎英朋のこと―平山曄さんに聞く

◎追悼 岩崎寛彌さんのこと

●谷根千オンブズマン
●90号クロスワードパズル結果発表
●剪画「千駄木須藤公園」―石田良介
●マンガ谷根千秘録19―つるみよしこ
●確連房通信  ●おたより  ●編集後記
●「谷根千」バックナンバーと別冊のご案内

題字/本郷松しん 表紙画/植野美穂 校正/小野寺由紀子
助っ人/守本善徳+簗瀬香+林美子+吉野久幸+大野光江+吉田紀子+子ども劇場荒川・台東・文京のみなさん
組版/?スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 印刷+製本/?三盛社

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谷根千90号 ◎特集/森まゆみ「聞き書きという幸せな作業」 /archives/backnumber/090/ 地域雑誌「谷中・根津・千駄木」90号 ◎特集/森まゆみ「聞き書きという幸せな作業」その一 東京転々  中一弥の人と仕事(前編)  中一弥氏は明治四十四... 2008-07-10T00:00:00+09:00 90号 ◎特集/森まゆみ「聞き書きという幸せな作業」

地域雑誌「谷中・根津・千駄木」90号

◎特集/森まゆみ「聞き書きという幸せな作業」その一
東京転々 
中一弥の人と仕事(前編)

 中一弥氏は明治四十四年(一九一一)生まれの九十七歳。現役最高齢の挿絵画
家である。昭和の初めから、直木三十五、海音寺潮五郎、村上元三、池波正太
郎、山手樹一郎、藤沢周平まで、錚々たる作家の挿絵を描き、とりわけ時代考証
の正確さに作家の信頼も篤い。
 中さんが私の住む千駄木町のかいわいに長くいらしたことは、三男の作家逢坂
剛さんからうかがっていた。一度親父の話を聞いてみては、というお誘いから数
年のち、「世界」(岩波書店)連載の佐藤雅美「幽斎玄旨」の挿絵を描かれたの
を機に、編集部の太田順子さんにくっついてお話を聞きに上がった。

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の九十 二〇〇八・夏

◎特集/森まゆみ「聞き書きという幸せな作業」
その一
東京転々 中一弥の人と仕事(前編)

その二
フランス料理店鉢の木のこと 井上謙治氏に聞く

その三 集団学童疎開補遺
鳴子温泉のみなさんありがとう 小石川区、浅草区の学童疎開を受け入れて

◎谷中植物園6 幼なじみの草たち――西岡直樹

◎おいしい店見つけた メゾン デュ シャテーニュ――中濱潤子

◎帝銀事件から六十年
獄窓の画家 平沢貞通のこと

◎この町にこんな人
表紙の作者 武川暖子さん

◎紅茶のおいしい喫茶店 おとら

●九十号記念クロスワードパズル
●奏楽堂レポート――川村航
●同郷の友、関谷四郎と板垣良吉――細谷純一
●剪画「薮下にあった石垣の家」(千駄木)――石田良介
●マンガ谷根千秘録18――つるみよしこ
●谷中首ふり坂(三崎坂/1960年代)――平井勝夫
●確連房通信  ●御寄贈本棚  ●おたより  
●谷根千ちず  ●編集後記   ●お知らせ

題字/本郷松しん 表紙/武川暖子 校正/小野寺由紀子 
助っ人/守本善徳+簗瀬香+林美子+小林美幸
組版/?スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 印刷・製本/?三盛社 

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谷根千89号 ◎特集/豊かな時間の過ごし方 町で遊ぼう大人の工作 /archives/backnumber/089/ 地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 89号 ◎特集/豊かな時間の過ごし方 町で遊ぼう大人の工作 毎日夜まで仕事、仕事、仕事 家であーあ、 なにか気晴らしした... 2008-03-31T00:00:00+09:00 89号 ◎特集/豊かな時間の過ごし方 町で遊ぼう大人の工作

地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 89号
◎特集/豊かな時間の過ごし方 町で遊ぼう大人の工作

毎日夜まで仕事、仕事、仕事
家であーあ、
なにか気晴らししたいなあ

むしゃくしゃしながら町に出た
風は冷たいが春は近い
あれれ、おもしろそうな店を発見

何作ってるの?
ねえ、私も作っていいですか?
三時間の大人の工作

遠くまで行かなくても
じゅうぶん町で遊べるじゃない

地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 89号  2008年3月31日発行

目次ーー地域雑誌「谷中根津千駄木」其の八十九 二〇〇八・春

◎特集/豊かな時間の過ごし方
町で遊ぼう 大人の工作
nido◇美火土陶碗◇niko◇いろはに木工所◇アンティークブルー◇陶房土の香り◇トレマーガ◇でうさん

◎谷中植物園5
ボダイジューー西岡直樹

◎時には昔の話をー言問通り三話
1 下宿東台館、そして谷中五重塔が燃えた日ーー関達夫さん
2 川崎商店、そして忍岡小学校の太陽灯ーー川崎廣司さん
3 根津銀座のオトメ、そしてみんな食べてたオトメパンーー落合光さん

◎私の最期はどんなだろう補遺ー眠る場所はどこ?
万霊塔のすすめ 谷中興禅寺山崎正矩住職に聞く

◎ファーブル昆虫館だより/旧安田楠雄邸補遺
鳴く虫の会ーー増田陽一さん+奥本大三郎さん

◎尋ね人 菊池タケと下宿屋みづほ館のこと

◎おいしい店見つけた 魚と食事ごはんやーー中濱潤子

◎谷根千番外地列伝
「吉原酔狂ぐらし」のひとーー森まゆみ

◎根岸だより番外編
羅宇屋さんーー坂口和澄

●剪画「諏方台通りの四軒長屋」ーー石田良介
●マンガ谷根千秘録17ーーつるみよしこ
●わが家の伝説ーー木村勝作
●おたより ●確連房通信 ●地図 ●編集後記

題字/本郷松しん 校正/小野寺由紀子
助っ人/守本善徳+簗瀬香+林美子+輿語駒恵+玉井シャンテール
組版/(株)スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 印刷+製本/(株)三盛社

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谷根千88号 特集/私の最期はどんなだろう 谷根千介護事情レポート /archives/backnumber/088/ 特集/私の最期はどんなだろう 「介護」はたいへん?  谷根千介護事情レポート  創刊二十四年目に突入し、谷根千で 「介護 」を特集する。  「そんな... 2007-11-15T00:00:00+09:00 88号 特集/私の最期はどんなだろう 谷根千介護事情レポート

特集/私の最期はどんなだろう

「介護」はたいへん? 

谷根千介護事情レポート

 創刊二十四年目に突入し、谷根千で 「介護 」を特集する。
 「そんなの読む人いるのかね」という冷ややかな反応と、
 「いよいよそういう歳になったか」と頷くもの。
 そこには、狭いけれど深い溝がある。

 一昨年は思いつきもしなかった、
 去年なら尻込みした、
 でも今年は…この特集以外考えられなかった。
 これは、介護の「か」の字も知らなかった
 私たちの経験と聞き取りの記録です。

地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 88号  2007年11月15日発行

目次ーー地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十八 二〇〇七・初冬

◎特集/私の最期はどんなだろう
「介護」はたいへん? 谷根千介護事情レポート

◎谷中植物園?
クサギとヤブミョウガ――西岡直樹

◎ランドマーク散歩
黒田記念館に行ってみよう

◎明治大正の文芸世界
木版口絵の楽しみ――山田奈々子

◎ご近所調査報告/荒川区リサイクル事業協同組合訪問記
捨てればゴミ、活かせば資源、古紙は日暮里から世界へ

◎郷土史発掘・彰義隊補遺
上野松坂屋――森まゆみ

◎おいしい店見つけた イタリア料理ルーチェ――中濱潤子

◎蕗谷虹児補遺/石井柏亭と虹児
父のことを語ろう――田坂ゆたか+蕗谷龍生

◎根岸だより番外編/昔は使われたが今は死語
莫連女に軽石亭主――坂口和澄

◎上州特集補遺/絹の国、ダムの村
シルクカントリー群馬へ

◎専修商業学校をご存知ありませんか?

●「B‐ぐる」試乗記――安達栄子
●五重塔は谷中の心の象徴に――坂部明浩
●剪画「黒田記念館」――石田良介
●マンガ谷根千秘録?――つるみよしこ
●確連房通信  ●おたより  ●編集後記 

題字/本郷松しん 校正/小野寺由紀子 助っ人/守本善徳+林美子+竹川光一+簗瀬香
組版・株スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 印刷・製本/株三盛社

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谷根千87号 特集/旧安田楠雄邸公開 /archives/backnumber/087/ 千駄木のお屋敷へようこそ 千駄木の往来に、大きく開いた木の門があった。 安田財閥に嫁いだ、安田幸子さんがお住まいだった。 一九九六年二月、本駒込の建築家... 2007-06-20T00:00:00+09:00 87号 特集/旧安田楠雄邸公開

千駄木のお屋敷へようこそ

千駄木の往来に、大きく開いた木の門があった。
安田財閥に嫁いだ、安田幸子さんがお住まいだった。
一九九六年二月、本駒込の建築家、松塚昇さんと二人で安田邸を訪ねた。
はじめて入る安田邸。火の気のない応接間は、深閑として寒かった。

一階は台所の向こうにも、仏間の向こうにもさらに部屋が続いていた。
二階の和室は若柳流の踊りの稽古場。
檜の置き舞台。床の間に市松人形が三体。
千駄木にもまだこんなお屋敷が残っていたのだ。

幸子さんと応接間でお話しした。
前年十一月にご主人の楠雄さんが亡くなられたこと。
この家の襖もカーテンも調度品も、大正七年の建築以来変えていないこと。
そして、
「ここを老人の憩いの家にでもしたいんでぁんすが、
冬が寒くてこのままでは使ってもらえないでしょう。
この家を残すよい方法はないんでぁんしょうか」

春、幸子さんとともに安田邸の保存活用をめざそうと
「文京歴史的建物の活用を考える会」(通称たてもの応援団)が発足。
こうして、安田邸三度目の人生が始まった。

──仰木ひろみ

■旧安田邸は、「豊島園」の創始者である実業家・藤田好三郎氏が1919年(大正8年)に建築したもの出、旧安田財閥の創始者・安田善次郎の娘婿・善四郎氏が大正12年に買い取り住居とした。1996年8月22日、建物と庭園が安田幸子氏より財団法人日本ナショナルトラストに寄贈され、1998年3月、東京都の名勝に指定された。現在、週二回公開(水/予約公開、土/一般公開)されている。 [東京都文京区千駄木5-20-17]

地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 87号 目次

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十七 二〇〇七・初夏

◎特集/旧安田楠雄邸公開
千駄木のお屋敷へようこそ

◎そんなことまで話していいの?
蟲好きの文学者?岸田國士からカブトムシまで
対談 奥本大三郎+岸田衿子

◎美男が美女を描く
シンデレラ・ボーイ、蕗谷虹児?蕗谷龍生氏に聞く

◎谷中植物園3 
香りの王者、梔(クチナシ)─西岡直樹

◎千駄木、わが家の話
桂弁三と桂ユキのこと─桂博澄氏に聞く

◎少年の日
神明町の漢方薬局?竹川光一

◎前代未聞の大学疎開
日本医大、鶴岡へ?新田基子

◎おいしい店見つけた 
栄児家庭料理─中濱潤子

◎谷根千番外地列伝
若き日の与謝野鉄幹と浅香社─森まゆみ

◎若き日の証拠写真
爺さんにもこんな昔があった!?─坂口和澄

◎続・谷中墓地桜並木の石碑と霊園再生計画
其塔碑は即ち魂魂の憑る所[後編]

●剪画「旧安田楠雄邸」─石田良介
●マンガ谷根千秘録15─つるみよしこ
●確連房通信
●おたより
●谷根千ちず 
●編集後記
●お知らせ

題字/本郷松しん 
校正/小野寺由紀子 
助っ人/守本善徳+林美子+青木智子+竹川光一
組版/スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 
印刷・製本/三盛社 

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谷根千86号 特集/谷中墓地桜並木の石碑と霊園再生計画 /archives/backnumber/086/ お知らせ  このたび、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」は、二〇〇九年春に刊行予定の九十三号で締めくくることにいたしました。  一九八四年十月に創刊以来、二... 2007-03-01T00:00:00+09:00 86号 特集/谷中墓地桜並木の石碑と霊園再生計画

お知らせ

 このたび、地域雑誌「谷中・根津・千駄木」は、二〇〇九年春に刊行予定の九十三号で締めくくることにいたしました。
 一九八四年十月に創刊以来、二十三年間、多くの人にお会いし、お話を聞き、活字に起こし、ほかのメディアでは決して伝えられないものを、読者と共有してきました。
 そして、長いものに巻かれず、トラブルにはおそるおそる首を突っ込み、紙つぶてで闘い、打たれれば引っ込んでまた顔を出し、まちがいを訂正し、苦言に頭(こうべ)を垂れ、しかし懲(こ)りず、好き勝手に作り続けることができたのは、「こんな雑誌があってもいい」と許容して下さった、この町のおかげです。
 創刊当初、「三号雑誌にはなるまい、三年は続けよう」とやってきたらここまできました。しかしこの数年、継続できる最低ラインの七千部を割り、回復できずにいます。そこで、定期購読の節目である二年八冊を責任もって刊行し、九十三号を最終号とすることにしました。
 長く購読を続けてくださっている皆さま、本当にありがとうございます。もう少しです。ぜひ最後を見届けて下さい。今後二年間、今までの資料を整理し、聞き書きを充実させ、精魂込めて「谷根千」を作ります。
 
 二〇〇七年二月二十八日

 仰木ひろみ/川原理子/森まゆみ/山崎範子



地域雑誌「谷中・根津・千駄木」 86号
◎特集/谷中墓地桜並木の石碑と霊園再生計画

其塔碑は即ち魂魂の憑る所

 いつ咲くの、今年の桜…。
 花見どきが近くなると気になるのが谷中の墓地。朝に夕べに蕾のふくらみ具合を確かめに通い、ついそわそわいたします。
 しかし最近の気がかりは桜にもまして谷中墓地そのもの。霊園と公園を共存させて整備するという、東京都の「霊園再生」事業がいよいよスタートします。桜並木はどうなるのか、五重塔は復元されるのか、あの樹木や、ひっそりと咲くオニユリやニリンソウの行く末は…。
 そんな気がかりの、これまでの様子をまとめました。この特集が、墓地への関心を持つきっかけになりますように。
 そしてもう一つ、ずっとずっとご報告できずにいたのが谷中墓地のメインストリート(五重塔跡さくら通り)に建つ石碑。
 お待たせしました。二回に分けてご紹介します。まずは西側の碑の記憶から──

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十六 二〇〇七・早春

◎特集/谷中墓地桜並木の石碑と霊園再生計画
其塔碑は即ち魂魂の憑る所

◎谷中植物園2 沙羅双樹いろいろ─西岡直樹

◎ご近所調査報告 大正八年の畳床─角野茂勝

◎町の記憶 小林國雄さんに聞く
 恋はやさしい野辺の花よ─父愛雄、祖父好愛のこと

◎弥生町特集補遺の補遺の補遺
 新説弥生土器の発見場所─原祐一さんに聞く

◎寺に聞く 向丘 金峰山高林寺
 緒方洪庵の墓と熱帯情報研究所

◎ファーブル昆虫館便り2 虫と遊ぼう─奥本大三郎

◎樋口一葉さん二題─森まゆみ
 三宅花圃と池之端
 彰義隊にも関連する丸茂病院のこと

◎おいしい店見つけた あんくる─中濱潤子

◎本郷元町公園補遺─「ぱぱっと会議@元町公園」の鹿野陽子さんに聞く
 元町公園の存続を

◎手すりの点字を読み昇る、「天の尺賞」発表!
「夕やけだんだん」点字物語の余韻─坂部明浩

◎「わが町の空襲」補遺 その3
 池之端七軒町の出来事─本田史子

◎あむりた料理教室 大根1本丸ごと蒸そう

●谷根千・町の記憶─いさかかつじ
●剪画「人力俥 谷中音羽屋」(日暮里駅前)─石田良介
●マンガ谷根千秘録14─つるみよしこ
●昭和五十一年アルバム「谷中六丁目 あざみや」─望月和枝
●確連房通信
●おたより
●谷根千ちず 
●編集後記
●バックナンバー案内 

題字/本郷松しん 
校正/小野寺由紀子 
助っ人/守本善徳+多児貞子+林美子+小林美幸+仰木亮彦
組版/スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 
印刷・製本/三盛社 

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谷根千85号 特集/谷根千ギャラリー、オープンスペース情報 /archives/backnumber/085/ 本日はアート日和 これまで出来そうで出来なかったギャラリー特集! 谷根千には、銀座や赤坂、六本木に匹敵するほどの ギャラリーがあることを知っていますか?... 2006-10-25T00:00:00+09:00 85号 特集/谷根千ギャラリー、オープンスペース情報

本日はアート日和

これまで出来そうで出来なかったギャラリー特集!
谷根千には、銀座や赤坂、六本木に匹敵するほどの
ギャラリーがあることを知っていますか?
上野の山に芸大を抱え、この町は芸術家の卵を温めるポケットです。
少し前までは、飯のお礼がサラサラと描いたスケッチで、
借金のカタが大型キャンバス、なーんていう話も聞きました。
さて、せっかく住んでるアートな土地で、
芸術に出逢わない手はありません。
いってみましょう買物籠にネギさして、古びた夫婦も腕組んで、
観るだけならば、お金は一切かかりません。
しかし、ときに気に入った一枚を自分の家に持ち帰る、
そんな暮らしもしてみましょう。
秋には、アートリンクや谷中芸工展もあるんです。
さあ、本日はアート日和!

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十五 二〇〇六・晩秋

口上 岡倉覚三「茶の本」より

◎特集/谷根千ギャラリー、オープンスペース情報
本日はアート日和

ギャラリー五辻「古い町で新しいことを」―五辻通泰さんに聞く
スカイ・ザ・バスやウス「空間の勝利」―浦野むつみさんに聞く
HIGURE17-15CAS「日暮しのラクダ」―小澤洋一郎さんに聞く
アートスペースゲント「日本美術院の跡地で」―政所利子さんに聞く

【谷根千展示場情報】
花影抄/千駄木画廊/ギャラリーKingyo/千駄木空間/古本結構人ミルクホール/SCAITHE BATHHOUSE/スペース小倉屋/アートスペースゲント/ぎゃらりい茶屋町三番町/谷中ギャラリー/ギャラリー人/ぎゃらりい花へんろ/カフェ・コパン/貸はらっぱ音地/アジマル・カフェ&ギャラリー/間間間/市田邸/クマイ商店K'Greer/時代空間ねこじゃらし/日展会館/ギャラリーゆり音/カフェNOMAD/リブレ/ギャラリー五辻/スタジオBrick-one/イマーゴ/HIGURE17-15CAS/やなか堂ギャラリー


◎谷中植物園1 タラヨウ−西岡直樹

◎おいしい店見つけた カポ・ペリカーナ−中濱潤子

◎谷根千番外地 渋沢栄一の御一新

◎ファーブル昆虫館便り1
教養講座をご近所で 土日学級開設―奥本大三郎

◎谷根千オンブズマン
本郷元町公園であいましょう 震災復興小公園のこと

◎「婦人公論」に見る二・二六事件
総理大臣の生還―森まゆみ

◎84号補遺
音羽の講談社裏のキングレコード―坂口和澄

◎あむりた料理教室 だから木の子丼

◎根津神社「御遷座三百年神幸祭」江戸神輿、担ぐ―宮路健太郎

◎日本医科大学百三十年 野口英世と済生学舎

◎追悼/吉村昭さん逝く―澤野孝二+仰木ひろみ

●剪画「HIGURE17-15CAS」(西日暮里)―石田良介
●マンガ谷根千秘録11―つるみよしこ
●昭和五十一年アルバム「谷中観音寺脇」―望月和枝
●おたより 小沢直子/群馬県甘楽町歴史民俗資料館/野崎多嘉栄/中澤伸弘/佐藤礼次/平井勝夫/早坂盤夫/三上恵子/澤野孝二/佐藤やゑ子/原祐一
●確連房通信 
●谷根千ちず 
●編集後記 
●お知らせ

題字/本郷松しん 表紙イラスト/はと 校正/小野寺由紀子 助っ人/守本善徳+青木智子+林美子+小林美幸+村上典子+仰木亮彦+山崎牧+仰木瑞樹 
組版/スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 印刷・製本/三盛社 

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谷根千84号 特集/上州と谷根千 ──講談社、絹の道、自由の風 /archives/backnumber/084/  上州とは上野国の異称、現在の群馬県とほぼ重なる。  江戸五街道のひとつ中山道は、江戸日本橋から京三條大橋をむすぶ六十九宿、一三〇五里三四町八間(約五三四... 2006-07-20T00:00:00+09:00 84号 特集/上州と谷根千 ──講談社、絹の道、自由の風

 上州とは上野国の異称、現在の群馬県とほぼ重なる。
 江戸五街道のひとつ中山道は、江戸日本橋から京三條大橋をむすぶ六十九宿、一三〇五里三四町八間(約五三四キロメートル)の道。戦国時代までは東山道と呼ばれる機内から近江、美濃、信濃、上野、下野、陸奥、分岐して飛騨、出羽、武蔵をつなぐ古代七道のうちの一つだった。
 上州の宿場は新町、倉賀野、高崎、板鼻、安中、松井田、坂本の七宿。街道沿いには出桁造りの養蚕農家が並んだという。

 一八八三年(明治十六)七月二十八日、東京の北の玄関上野駅が仮営業を始め、熊谷まではじめて列車が走った。上野駅の正式開業は翌一八八四年六月二十五日。上野─高崎間二十八里を四時間で走る「夢の超スピード」のはじまりだった。

「上州はかかあ天下とからっ風」というように、やや荒っぽいイメージを持たれている。幕末には「赤城の山も今宵かぎり」といった国定忠治のような渡世人も出た。
「上州は錆た刃で畳を切るやうな味がある」と草野心平はいったらしい。上州は萩原朔太郎と萩原恭次郎、大手拓次、伊藤信吉を生み、室生犀星、草野心平、高村光太郎を迎えた「詩のみやこ」でもあった。

 二〇〇六年春、縁あって「シルクカントリー群馬委員会」の委員を仰せつかる。シルク関係の跡を訪ねると、いたるところで谷根千とのつながりを見い出した。これまでに町を歩いて聞き取ったいくつかのことが、上州をキーワードに符合する。
 街道と鉄路でつながる「上州と谷根千」の特集を編んでみた。

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十四 二〇〇六・夏

◎特集/上州と谷根千
●その一、講談社 
 桐生出身野間清治の団子坂─ 講談社訪問記 6
 「キング」七十五万部はあちこち手分けして─池田長治さんに聞く 11
 講談社の団子坂時代─井田源三郎さんに聞く 14
●その二、絹の道 
 富岡製糸場場長と彰義隊の関係 18  
 甘楽の天野八郎 22
 吉野藤と吉野秀雄そして山脇道子の不思議な関係 24
 吉野秀雄のことなど─山脇美智子さんに聞く 27
●その三、自由の風 
 安中教会とステンドグラス 28
 同志社創立者新島襄 31 
 日向輝武と林きむ子 34
 三遊亭圓朝と群馬 35

◎巻頭コラム
町の点字物語を「夕やけだんだん」に──坂部明浩 2

◎おいしい店見つけた
そば馳走 とお山──中濱潤子 37

◎弥生町特集補遺の補遺
向ヶ岡弥生町の歴史─弥生時代と明治時代の遺跡──原祐一 38

◎「わが町の空襲」補遺その二
三月四日、谷中三崎坂で──村山竹子さん 40

◎「東京初空襲」補遺
父も見たドーリットル中佐の一番機──坂口和澄 44
上野高校の学級日誌──中澤伸弘 45
あの日の記憶──平井勝夫 46
 
◎明治の植木屋周辺
誰か「神泉亭」を知らないか──平野恵 47

◎あむりた料理教室
トマトでからだイキイキ 48

◎82号銭湯補遺
銭湯のバリアフリー─関根義雄さんに聞く 50

◎確連房通信 51 
工房日誌/報告「やねせんJAZZフェスティバル」「稲垣書店がやってきた」
「めぐりん」に乗って─安達栄子 57 

◎Mの極私的エッセイ 
千駄木独身生活(ひとりぐらし) 58

◎おたより 59
皆様、がんばって─田坂ゆたか様/情報ありがとう─青木智子様/空襲の話─青山やすし様/人も避ける大五郎カット─中濱幹人様/地図を片手に─坂本圭也様/銭湯に行こう!─早坂盤夫様/曙ハウスが消えた─大賀ひろし様/「気になる碑」について─坂口和澄様/昭和二年版「谷根千」─遠藤榮三郎様
喫茶リリオムの手拭い─小野一雄様 62

●剪画「本郷元町公園」(本郷一丁目)─石田良介 61
●マンガ谷根千秘録12─つるみよしこ 63
●昭和五十一年アルバム「谷中2丁目」─望月和枝 1
●谷根千ちず 32
●編集後記 64
●お知らせ 65

題字/本郷松しん 表紙剪画/石田良介 校正/小野寺由紀子 
助っ人/守本善徳+林美子+山下浩子+小林美幸+郷野伊都代+仰木亮彦 
組版/スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 印刷・製本/三盛社

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谷根千83号 特集/「キモノ」をめぐる生活 はたらくキモノ /archives/backnumber/083/ つい四十年前、キモノ姿ではたらく人が多かった。 正月の朝、目を覚ますと母はキモノ姿でお雑煮を作っていた。 学校の参観日には、キモノ姿のお母さんが教室のうし... 2006-03-31T00:00:00+09:00 83号 特集/「キモノ」をめぐる生活 はたらくキモノ

つい四十年前、キモノ姿ではたらく人が多かった。
正月の朝、目を覚ますと母はキモノ姿でお雑煮を作っていた。
学校の参観日には、キモノ姿のお母さんが教室のうしろに並んでいた。
煙草屋のおばさんも、番台のおばさんも、キモノに割烹着だった。

私たちが手軽に洋服を着て、自転車を乗り回しているうちに、
こういうキモノたちは無用の長物になってしまったのだろうか。
いやいやまてよ。町を見渡せば、
袈裟姿の住職、作務衣の旅館の主人、絣の似合う茶舖の女将…
どっこい、キモノ文化は生きている。

「キモノ姿でバス停に走ったら、運転手さんが待っててくれた」
「役所にキモノで行くとなぜか愛想がいいの」
「京都では、キモノだと拝観料タダですって」
「手が後ろに回らなかったのがいつのまにか治ってね」
効用もあるらしい。

よし、わたしたちもキモノで、町をスタスタ歩いてみよう…

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十三 二〇〇六・春

◎特集/「キモノ」をめぐる生活
はたらくキモノ 2
*きものや「ピエタ」  
*着付けを習う
●手仕事を訪ねて「丁子屋」洗い張りの現場
●この町にこんな人 琵琶を弾く人、川嶋信子さん
*「おばこ」からあふれる音楽  
*東京国立博物館でお茶会
●Yのキモノ修業 スナック美奈子での五日間

◎おいしい店見つけた
おむすび米ど 中濱潤子 23

◎ご近所調査報告
駒込名主屋敷 24

◎Mの旅日記
田端文士村 芋づる式交友禄(軽井沢篇) 30

◎町の記憶/「わが町の空襲」補遺
東京初空襲記 澤野孝二 36

◎野菜を食べよう
あむりた料理教室 新じゃが芋アラカルト 44

◎谷根千番外地列伝
井上日召の血盟団事件 森まゆみ 46

●剪画「丁子屋主人」(根津) 石田良介 53
●マンガ谷根千秘録11 つるみよしこ 55
●昭和五十一年アルバム「谷中七丁目」 望月和枝 1
●確連房通信 49  
●おたより 51  
●善光寺湯の思い出 田中勉| 54  
●谷根千ちず 28
●編集後記 56 
●お知らせ 57

題字/本郷松しん 表紙剪画/石田良介 校正/小野寺由紀子 
助っ人/守本善徳+林美子+山下浩子+小林美幸+齋藤めぐみ+仰木亮彦 
組版/スマイル企画(中溝亜貴子+丸山勇) 印刷・製本/三盛社 

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谷根千82号 特集/町の風呂屋案内 銭湯に行こう! /archives/backnumber/082/ 昨日は朝日湯、今日は世界湯 明日は初音湯に行こうかな 銭湯に毎日通うようになったサトコの 楽しそうな話を聞いていたら、 行きたくなった そこで、二十一... 2005-12-31T00:00:00+09:00 82号 特集/町の風呂屋案内 銭湯に行こう!

昨日は朝日湯、今日は世界湯
明日は初音湯に行こうかな
銭湯に毎日通うようになったサトコの
楽しそうな話を聞いていたら、
行きたくなった
そこで、二十一年ぶりの銭湯特集です
カバンに手ぬぐい
煙突見つけたら、暖簾をくぐる
下足箱は二十四番と決めた
ゆっくり、のんびり
からだの芯まであたたまる
さあ、銭湯ワールドのはじまりはじまり

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十二 二〇〇五・冬

◎特集/町の湯めぐり案内
銭湯に行こう!|4

◎巻頭コラム
情報発信|本を売る本屋|笈入建志|22

◎Mの旅日記「彰義隊遺文」補遺
平九郎グミの木|20

◎町の記憶
根岸だより|坂口和澄|22

◎おいしい店見つけた
ロシアの家庭料理ベスナー|中濱潤子|30

◎気になる碑
勿翦勿伐/どくろ塚/孫文の刻字|31

◎八十一号、わが町の空襲補遺
戦場で看取ったもの|坂本登貴志さん|35

◎七十九号補遺、虫の詩人の館ーファーブル研究所資料館
啓蟄に開館!|42

◎本の読める喫茶店 江田珈琲店|44

◎少年の日 神明町の市電車庫|斉藤弘|50

●剪画「鶴の湯」(千駄木)|石田良介|53
●マンガ谷根千秘録10|つるみよしこ|55
●昭和五十一年アルバム「西日暮里三丁目」|望月和枝|2
●確連房通信|45  ●D坂シネマ報告|48 
●おたより|52  ●谷根千ちず|28
●編集後記|56 ●お知らせ|57

題字/本郷松しん 表紙イラスト/佐藤やゑ子 校正/小野寺由紀子 タイトル文字/山下浩子
助っ人/守本善徳+林美子+小林美幸+玉井シャンテール+齋藤めぐみ+仰木亮彦+山崎旬+仰木瑞樹 
写植/スマイル企画 印刷・製本/三盛社 

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谷根千81号 特集/いまどきの賃貸事情 引っ越しは楽しい! /archives/backnumber/081/ 2005年10月20日(木曜日)発行 「谷中に住みたい。できれば風情があって、安くて、静かで。墓地の隣でもいいんです」 「根津に小さな仕事場を探してい... 2005-10-20T00:00:00+09:00 81号 特集/いまどきの賃貸事情 引っ越しは楽しい!

2005年10月20日(木曜日)発行

「谷中に住みたい。できれば風情があって、安くて、静かで。墓地の隣でもいいんです」
「根津に小さな仕事場を探している。それっぽい雰囲気の所、教えて?」
「息子が本郷の大学に通うことになったので、千駄木あたりの安心な下宿を探したのですが、あいにく地方におりますので」
「彼と住むなら谷根千と決めていました。1DKの相場っていくらくらいですか?」
「谷中に陶芸の窯を作りたいんです」
 などなど。このたぐいの電話が多すぎて、対応はおのずと邪険になる。
 しかし私たちもこの二十数年、部屋探しには苦労してきた。安くて少しでも広いところ。子供がのびのびできるところ。保育園に近いところ。日当たりがよく て、風通しがよくて、ご近所がよくて…。足を棒にして探しまわった。
 でも、幼子を抱え部屋探しをしていたあの頃は、貸し手が強くて、借りる人が小さ くなっていた。子供はダメ、その予算じゃ無理よ。何度ため息をつきいたことだろう。
 それでも、物件を見て歩くのは楽しい。
 不動産屋の店先で、間取りを見ながら部屋を想像していると時間を忘れる。くさくさしたときや、気分を替えたいときに、ポーンと住処を変えられたらどんなに楽しいだろうといつも思っていた。
 そこで、最近の賃貸の傾向を徹底的に調べてみようと思い立った。
 この特集を、「かぎりある予算で、楽しく暮らしたい」と思っているあなたに捧げたい。

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十一 二〇〇五・秋

◎特集/いまどきの賃貸事情
引っ越しは楽しい!―2

◎郷土史発掘
バルトン撮影による幻の写真集
『日本の戸外生活風景』発見―石井ゴンベイ―30

◎追っかけ!諏方神社リポート
山車人形が里帰り―武藤歌織―16

◎ご近所調査報告
ざ・大銀ストア―24

◎Mの旅日記
知里幸恵さんと本郷森川町―19

◎谷中ギャラリー「大地堂の眼」からの伝言
大地堂良介に会いに―38

◎落語特集補遺の補遺
三代目春風亭柳好の思い出―森幸彦―40

◎おいしい店見つけた
イタリア料理ターボラ―中濱潤子―27

◎電脳コラム4
パソコンで選挙―守本善徳―50

◎谷中墓地掃苔録・肆/準備編
藤澤次謙+青山胤通―44

●剪画「間間間」―石田良介―54
●マンガ谷根千秘録9―つるみよしこ―55
●碓連房通信―45 ●おたより―50
●谷根千ちず―28 ●編集後記―56 ●お知らせ―57

題字/本郷松しん 校正/小野寺由紀子 
助っ人/守本善徳+林美子+小林美幸+村上典子+齋藤めぐみ+仰木亮彦 
写植/スマイル企画 印刷・製本/三盛社 

〈表紙/ミューズコットン白 2色刷〉

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谷根千80号 特集/六十年めにやっと聞けた わが町の空襲 /archives/backnumber/080/ 二十年前、地域雑誌を始めてから、何度か、空襲を記録化しようとしたことがあった。そのたび「つらいことを思い出させないで」「戦争の話だけはしたくない」という拒... 2005-07-20T00:00:00+09:00 80号 特集/六十年めにやっと聞けた わが町の空襲

二十年前、地域雑誌を始めてから、何度か、空襲を記録化しようとしたことがあった。そのたび「つらいことを思い出させないで」「戦争の話だけはしたくない」という拒否や抵抗に出会った。「爆弾が落ちた、死人が出たなんていうと地価が下がる」という方もいた。
もはや、戦後六十年。戦争を知っている方たちは口をつぐんだまま旅立っていく。もう時間がありません。
今回はたくさんの方が協力してくださいました。今のうちに語っておかなければと思われたのでしょう。どうぞお話し下さい。これからも聞きにまいります。

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の八十 二〇〇五・春

◎特集/六十年めにやっと聞けた
わが町の空襲−2
平和地蔵と三四真地蔵〈昭和二十年三月四日〉−3
 「平和地蔵のこと」松沢英夫さん/「父の手帳」坪井知明さん/「崖下の防空壕」服部丑蔵さん/「真島町では」山本思外里さん/「疎開先から戻ったら」一條富高さん/「特派員の父」和田章子さん/「団子坂下で」清水春江さん
仲よし三人組座談会「戦時の駒込坂下町」味谷将一郎さん、武藤富男さん、前田賢司さん−15
下町大空襲〈昭和二十年三月十日〉−18
 「鳥越から上野をめざして」宮川正さん/「仁王門だけを残して 」根岸栄宏さん/「日暮里駅辺は焼夷弾」金子良子さん/「深川の味噌屋ビル」亀谷敏子さん/「浅草ひょうたん池」森晃子さん/「錦糸町公園で」高柳正義さん
土煙りの町〈昭和二十年五月二十五日〉−25
 「天然記念物の椎」城信子さん/「よみせ通りで」瀬川長勝さん
私の戦争〈昭和二十年八月十五日まで〉−27
 「理化学研究所のレンズ磨き」吉江重利さん/「工芸高校の英語」味谷将一郎さん/「生きる術」武藤富男さん/「捕虜に投げた石」清水新吉さん/「衛生兵として」柿沼孝三さん/「シンガポールで」河野てつ子さん
祖母の戦争〈戦争体験を聞き取る授業から〉永田麻由子−34
谷根千周辺空襲記録−7
取材こぼれ話−16

◎この町にこんな人
青年活弁士の坂本頼光さん−38

◎おいしい店見つけた
大阪鮨 梅光−中濱潤子−40

◎寺を訪ねる
養福寺−根岸栄宏さんに聞く−41

◎ご近所調査報告
映画フィルムは残せるか FPSの大きくてささやかな取り組み−44

◎いろいろ補遺−48
「第一幼稚園のステンドグラス」石井達子さん/「満足稲荷の参道」戸井田勇さん/「真島稲荷」中川文壽さん/「オオミズアオのその後」村岡次郎さま/「あれはワニでした」

◎ひろみの「一箱古本市」リポート−54
 森まゆみの一箱古本市店主体験−57

●剪画「千駄木平和地蔵」石田良介−61
●マンガ「谷根千秘録」つるみよしこ−63
●碓連房通信−51
●おたより−58
 青木智子様/松本淑子様/大久保美千代様/村山なおこ様/篠原美和子様/松坂貴志様/佐々木レイモン様/藤井美登利様/大賀ひろし様/中澤伸弘様  
●谷根千ちず−32
●編集後記−64
●お知らせ−65

題字/本郷松しん
校正/小野寺由紀子
助っ人/守本善徳+林美子+小田木順子+小林美幸+村上典子+川原温+仰木亮彦+仰木ゆず子
写植/スマイル企画
印刷・製本/三盛社
<表紙/マーメイド白 2色刷り>

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谷根千79号 蟲を探して/やねせん博物誌 /archives/backnumber/079/ はっきり言えば日本にはろくな昆虫館がないのである。 国立、あるいは公立の昆虫館などというものは絶望だから、いっそ自分が造る。私の住んでいる場所に因んで名... 2005-03-25T00:00:00+09:00 79号 蟲を探して/やねせん博物誌

はっきり言えば日本にはろくな昆虫館がないのである。

国立、あるいは公立の昆虫館などというものは絶望だから、いっそ自分が造る。私の住んでいる場所に因んで名は「千駄木昆虫館」。パリの植物園にある昆虫館に範を取って窓をなくし、特殊な、標本をいためない電灯にすれば、展示のしっ放しでも百年ぐらい標本はもつ。徹底的に楽しい昆虫館を造るのである。ドイツ型標本箱を二百箱ぐらい常設展示して、それを年に二回、できれば四回展示替えするとすればまあ、合計八百箱。一箱に平均五万円かけるとして、四千万円もあれば、一通りの有名昆虫はそろえて人に見せることが出来るだろう。私のコレクションは既にその何パーセントかを達成しているし、問題は建物である・・・。(略)

(一九八六年 奥本大三郎「ファーブル博物館妄想」『博物誌』筑摩書房)

目次─地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の七十九 二〇〇五・春

◎特集/蟲を探して
 やねせん博物誌─2
 ファーブル昆虫館誕生─奥本大三郎、井上洋二氏に聞く─4
 「オオミズアオ」の生存─村岡次郎さんの手紙─12
 上野公園にいた虫─小川潔さんとタンポポ─14
 谷中の昆虫事情─小川透君の観察のノート─15
 河合嗣生さんと歩く、やねせん昆虫記─17  
 インドの木染めと織物の店「アナンダ工房」─26
 ヨシさま来日─伊東清隆さんと鳥─28
 偉大なるアオ─高田榮一さんと爬虫類─30
 喫茶店「花歩」─34

◎桜/碑銘の記憶
 瀧波善雅と桜樹苗寄贈の碑―興津喜四郎―36
 廣群鶴と櫻賦の碑―加藤勝丕―38

◎Mの旅日記
 生田春月と生田長江―41

◎おいしい店見つけた
 よかしこや今風庵―中濱潤子―44

◎ステンドグラス特集補遺
 ステンドグラス探しの習性が消えない―45
 ステンドグラス講座―46
 小川三知の工房を知る人に出会えた―47
 ステンドグラス作家の木村愛さん―48

◎七十六号稲荷特集補遺
 消えた稲荷―50

◎電脳コラム3
 インターネットで谷根千創刊号を読もう―守本善徳―51

◎ウーロン亭ちゃ太郎、オペラ落語連続公演を聞く
 こいつは春から縁起がいいや―52

◎「誰も知らない」谷根千製作裏話―53

◎斎藤月岑のこと―57

●剪画「屋敷森(千駄木ふれあいの杜)」―石田良介―61
●マンガ「谷根千秘録」―つるみよしこ―63
●碓連房通信―54 ●おたより―58
●谷根千ちず―32 ●編集後記―64 ●お知らせ―65
題字/本郷松しん タイトル文字/川原理子 本文イラスト/仰木ゆず子 助っ人/守本善徳+林美子+小林美幸+仰木亮彦 校正/小野寺由紀子 写植/株式会社スマイル企画 印刷・製本/株式会社三盛社 
<表紙/マーメイド|サーモン>

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谷根千78号 ステンドグラス 小川三知をめぐる旅 /archives/backnumber/078/ 日暮里駅前にあった都千家(旧南文蔵邸)で小川三知のステンドグラスに出会ったのは十七年前。 風車とチューリップのある風景。 家の前を通るたびに、見上げていた... 2004-11-26T00:00:00+09:00 78号 ステンドグラス 小川三知をめぐる旅

日暮里駅前にあった都千家(旧南文蔵邸)で小川三知のステンドグラスに出会ったのは十七年前。
風車とチューリップのある風景。
家の前を通るたびに、見上げていた二階の窓だ。
「さんち」という不思議な響きが気になっていた。

その後、特養ホーム「千駄木の郷」のラウンジに、本郷の十河邸からステンドグラスが移設された。
ラウンジでお茶を飲む。
柔らかな光があたりをつつむ。

そうだ、ステンドグラスを探してみよう。特集しよう。

 ステインドグラスとは色硝子を種々なる形に切りたるを鉛紐の媒介によりて接合せしめて模様を作りたるを窓の装飾をなす技術を言ふ。ステインドグラスの本来の意義は染付けられたる硝子である。即ち我等が日常謂ふ所の色硝子のことである。

 ステインドグラスの起源は年代不祥である。それに就いて諸説あれども、記録の拠るべきなく、又遺物の伝存せるものなき時代に於いては畢竟臆測たるに過ぎず、而して其の之あるは第十一世紀となす。独逸アウグスブルグ寺院の窓の二聖徒の像を現はしたるステインドグラスは即ち当代の遺物として現存せる最古のものと称せらる。
        小川三知「モザイック及ステンドグラス」
       『アルス建築大講座』(一九二六〜二八年発行)

WEB通信で谷根千では見られないカラー写真をどうぞ。
第一弾 科学博物館
第二弾 東京国立博物館、旧岩崎邸庭園
第三弾 町の中で
第四弾 池之端仲町の黒澤ビル

目次−−地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の七十八  二〇〇四・冬
◎特集/小川三知をめぐる旅
ステンドグラス−−2
ステンドグラスに魅せられて−ー田辺千代さんに聞く−−10
◎ヤネセン建築大講座(たてもの応援団講演会より)
安田邸の魅力−−藤森照信−−24
◎寄稿/日暮里駅前再開発
日暮里から駄菓子問屋街が消えた日−−阿部清司−−21
◎鴎外特集補遺
森鴎外と赤松登志子−−赤松正枝さんに聞く−−34
◎おいしい店見つけた 韓国料理モゴモゴ−−中濱潤子−−29
◎「温故知新はるもにあ〜日々発見」コンサートによせて
あれから二十年、旧奏楽堂とパイプオルガンのその後−−30
◎谷根千乱歩ワールド「D坂の魔力」続
座談会・明治大正を語る 団子坂は変わったねぇ−−42
乱歩を訪ねて M県T市I湾への旅−−48
◎電脳コラム・ オープンソースというアイデア−−守本善徳−−54
●剪画「ペチコートレーン」−−石田良介−−61
●マンガ「谷根千秘録」−−つるみよしこ−−63
●確連房通信−−55 ●おたより−−58
●谷根千ちず−−32 ●編集後記−−64 
題字/本郷松しん 助っ人/守本善徳+林美子+小林美幸+川原温+仰木亮彦 校正/小野寺由紀子 写植/(株)スマイル企画 印刷・製本/(株)三盛社

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谷根千77号 谷根千乱歩ワールド 本邦初公開の話ばかり! /archives/backnumber/077/ 江戸川乱歩を知らない人は、いないでしょう でも、江戸川乱歩と「谷根千」の関係を知る人は少ないかも知れません それは大正八年二月、乱歩が平井太郎であったとき... 2004-08-10T00:00:00+09:00 77号 谷根千乱歩ワールド 本邦初公開の話ばかり!

江戸川乱歩を知らない人は、いないでしょう
でも、江戸川乱歩と「谷根千」の関係を知る人は少ないかも知れません
それは大正八年二月、乱歩が平井太郎であったときのことです
古本屋「三人書房」が、団子坂上に開業しました

世のおとなを官能の世界に誘い、たくさんの少年少女を虜にした
それが謎が謎を呼ぶ乱歩の作品のはじまりです

そのルーツがこの町にあるのか
みなさん、乱歩の世界へようこそ

目次 -- 地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の七十七  二〇〇四・夏

◎特集/谷根千乱歩ワールド 本邦初公開の話ばかり!
D坂の魔力 -- 2
 ▽場末の町 団子坂▽一九一九年のD坂を歩く▽芸術圖書 三人書房 本郷團子坂上
 ▽乱歩作品の挿絵画家/弥生美術館・堀江あき子さん▽喫茶乱歩゜
 ▽乱歩と鴎外異説外伝/小森岳史 ▽乱歩と槐多

◎文学講演会より
父、江戸川乱歩 -- 平井隆太郎 -- 15

◎佐々木愛さんに聞く
劇団文化座と田端のこと -- 31

◎「音羽屋」が行く
人力車試乗記 -- 36

◎ご近所調査報告 朝はやなか珈琲の香りから -- 38

◎台湾と谷中
安平会ー舘山恒枝さんに聞く -- 40

◎電脳コラム インターネットと著作権 -- 守本善徳 -- 44

◎おいしい店見つけた レインボーキッチン -- 中濱潤子 -- 46

◎Mの旅日記 佐渡の海で -- 47

●剪画「ほおずき千成り市」 -- 石田良介 -- 49
●マンガ「谷根千秘録」 -- つるみよしこ -- 55
●確連房通信 -- 48 ●おたより -- 51
●谷根千ちず -- 28 ●編集後記 -- 56 ●お知らせ -- 57

題字/本郷松しん 助っ人/守本善徳+林美子+小林美幸+けんこう「蔵」部のみなさん 校正/小野寺由紀子 写植/(株)スマイル企画 印刷・製本/(株)三盛社

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谷根千76号 素朴な信仰 お稲荷さん /archives/backnumber/076/ 塀に鳥居の絵が描いてある ここにオシッコされないように 初午にはいなり寿司をたくさん作ったもんだ キツネはお揚げが好物だから 町にお稲荷さんがいくつあるの... 2004-05-10T00:00:00+09:00 76号 素朴な信仰 お稲荷さん

塀に鳥居の絵が描いてある
ここにオシッコされないように
初午にはいなり寿司をたくさん作ったもんだ
キツネはお揚げが好物だから
町にお稲荷さんがいくつあるのか数えてみたが
犬の糞より多そうでやめた
起源や歴史を調べてみると
五穀豊穣だ、商売繁盛だ、福の神だ、屋敷神だ...
なるほどなるほど
でもホントのところは、今も謎だということを知った

地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の七十六
二〇〇四・春

特集 素朴な信仰 お稲荷さん
あなたはいくつ食べますか いなり寿司日記
妖精の話は自在に流れる 詩人の谷中 岸田衿子さんに聞く
この町にこんな人 北川太一さんの「高村光太郎ノート」
おいしい店見つけた 玻璃家ボリージャ(上海家郷菜) 中濱潤子
谷根千オンブズマン 根津茨城会館緊急報告
台湾的視察旅行記 まちづくり運動関係者訪台団は行く

剪画「真島稲荷」石田良助
マンガ「谷根千秘録」つるみよしこ
隠連房通信
おたより
谷根千ちず
編集後記
お知らせ


<谷根千76号巻頭より>

「骨のうたう」 竹内浩三

戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
遠い他国で ひょんと死ぬるや
だまって だれもいないところで
ひょんと死ぬるや
ふるさとの風や
こいびとの眼や
ひょんと消ゆるや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

白い箱にて 故国をながめる
音もなく なんにもなく
帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨 骨を愛する人もなし
骨は骨として 勲章をもらい
高く崇められ ほまれは高し
なれど 骨はききたかった
絶大な愛情のひびきをききたかった
がらがらどんどんと事務と常識が流れ
故国は発展にいそがしかった
女は 化粧にいそがしかった

ああ 戦死やあわれ
兵隊の死ぬるや あわれ
こらえきれないさびしさや
国のため
大君のため
死んでしまうや
その心や

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谷根千75号 新玉の年のはじめの流行りもの 不忍通りラーメン街/ 「一葉紙芝居日記」と「桃水と対馬巌原」 /archives/backnumber/075/ 本郷通り古本屋街、日暮里繊維問屋街。同業が軒を並べると街になる。ここ数年で道灌山下周辺はラーメン激戦区となった。今後、ラーメン街へと発展するのか?あるいは... 2004-01-20T00:00:00+09:00 75号 新玉の年のはじめの流行りもの 不忍通りラーメン街/ 「一葉紙芝居日記」と「桃水と対馬巌原」

本郷通り古本屋街、日暮里繊維問屋街。同業が軒を並べると街になる。ここ数年で道灌山下周辺はラーメン激戦区となった。今後、ラーメン街へと発展するのか?あるいは淘汰されるのか?そこで、動坂〜団子坂のラーメン屋を踏破しました。なにぶん他人(ひと)様の作ったものは何でもおいしいタチなので、今回は店の雰囲気・値段・メニューのご報告。味は自前の舌でお確かめください。

目次−−地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の七十五   二〇〇四・初春

 ◎特集/新玉の年のはじめの流行りもの 1
 不忍通りラ−メン街−−6
 ◎特集/新玉の年のはじめの流行りもの 2
 「一葉紙芝居日記」と「桃水と対馬巌原」−−26 
 ◎意見広告「残したい建物があります」茨城会館−−2
 ◎Mの旅日記・北へ南へ
 「釧路の石川啄木」と「芙美子の直方」−−13
 ◎この町にこんな人
 アニメ−ション作家の村田朋泰さん−−18
 ◎谷中を愛する心
 上野東照宮にある二つの大鳥居−−加藤勝丕−−20
 ◎チラシにつられて行ってみる 団子坂でジャンゴ−−22
 ◎おいしい店見つけた 一寸亭(中華料理)−−中濱潤子−−33
 ◎こたつみかんな生活実践編 着物で町を歩くのだ−−34
 ◎パン屋さん補遺 反響、おたより、落ち穂拾い−−36
 ◎宮本百合子補遺 百合子の門のことなど−−38
 ◎サトウハチロ−補遺 弥生町ハチロ−邸の前身(お詫びと訂正)−−42
 
 ●剪画/「旧伊勢屋質店」−−石田良介−−46
 ●マンガ「谷根千秘録」−−つるみよしこ−−47
 ●確連房通信−−39 ●おたより−−44
 ●谷根千ちず−−24 ●編集後記−−48 ●お知らせ−−49
 
題字/本郷松しん 校正/小野寺由紀子 助っ人/守本善徳+林美子+小林美幸
写植/株式会社 スマイル企画 印刷・製本/株式会社 三盛社

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谷根千74号 白くふわふわしたもの パンまたは麺包あるいはブレッド / 宮本百合子 /archives/backnumber/074/ 白くふわふわしたもの その1 朝一番早いのはパン屋さん あるとき、 「この町のパン屋のレベルは相当高い」 と続けざまにいわれた。 うすうす感じていたこと... 2003-10-15T00:00:00+09:00 74号 白くふわふわしたもの パンまたは麺包あるいはブレッド / 宮本百合子

白くふわふわしたもの その1 朝一番早いのはパン屋さん

あるとき、
「この町のパン屋のレベルは相当高い」
と続けざまにいわれた。
うすうす感じていたことだった。
おぬしも気づいたか。

白くふわふわしたもの その2 駒込林町の百合子さん

白い、むき玉子のような
と平塚らいてうは書く
グルーミイな感じの全くない黒白鮮明に分かれた明らかな感じ
と円地文子は書く
気取るところもないが、不必要なはにかみなどもなく
と金田一京助は書く

百合子の住んだ駒込林町二一番地には、
中條家のあずき色の門柱だけが残る。
町の人の記憶に残るのは、
聡明で、明るくて、優しくて。そして、
白くふわふわした人。

地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の七十四 二〇〇三・秋

◎特集/白くふわふわしたもの その1 パンまたは麺包あるいはブレッド
朝一番早いのはパン屋さん

◎特集/白くふわふわしたもの その2 宮本百合子
駒込林町の百合子さん

◎平櫛田中と谷中上野桜木
祖父と、祖父のいた町のこと−平櫛弘子さんに聞く

◎まちの風景
鋸屋根に魅せられて--吉田敬子

◎寄稿ー取り壊しまであと一年
続・日暮里駄菓子問屋街の消える日--阿部清司

◎駒込坂下町の講談社
加藤丈夫著「『漫画少年』物語」を読む

◎Mの旅日記 碧海紀行

◎おいしい店見つけた
根の津(讃岐うどん)--中濱潤子

◎73号補遺 煉瓦を訪ねて深谷まで

◎まんが谷根千秘録2--つるみよしこ

●剪画/「中條家の門柱」--石田良介
●確連房通信 ●おたより
●谷根千ちず ●編集後記 ●お知らせ

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谷根千73号 煉瓦の記憶 - 谷根千れんが探しの旅 /archives/backnumber/073/ 今年四月、東京駅が重要文化財に指定された。 大正三年に竣工した辰野金吾の設計。 JRによる建て替えの計画もあったが、残しておいてホントよかった。 戦争で失... 2003-06-28T00:00:00+09:00 73号 煉瓦の記憶 - 谷根千れんが探しの旅

今年四月、東京駅が重要文化財に指定された。
大正三年に竣工した辰野金吾の設計。
JRによる建て替えの計画もあったが、残しておいてホントよかった。
戦争で失われたドームや三階部分も復元されることになった。
おめでとう。東京駅。
保存運動の手伝いをした「谷根千」としても、うれしい。
だから、
私たちも町のなかの煉瓦を見つけて歩こうと思いたった。

地域雑誌「谷中・根津・千駄木」其の七十三  二〇〇三 夏

 ◎特集/谷根千れんが探しの旅
 煉瓦の記憶−−2

 ◎上野彰義隊資料室閉室
 彰義隊墓所で−−小川潔さんに聞く−−30

 ◎文人清雅の音楽、琴
 鳥海翁がいた団子坂−−伏見 靖−−25
 
 ◎戦争の記憶
 バケツリレーの井戸−−40
 
 ◎おいしい店みつけた
 ミュゼバサラ上野−−中濱潤子−−24
 
 ◎Mの旅日記
 美作勝山をたずねて−−39
 
 ◎「落語三昧」補遺の補遺
 閑座・富久屋忠兵衛は天狗でござる−−42
 
 ◎谷根千オンブズマン
 東京の姿勢−旧安田邸、大塚アパート、新東京タワー−−44
 
 ◎まんが谷根千秘録−−つるみよしこ−−55
 
 ●剪画/団子坂「千駄木倶楽部」−−石田良介−−23
 ●確連房通信−−47 ●おたより−−51 
 ●谷根千ちず−−28 ●編集後記−−56 ●お知らせ−−57

題字/本郷松しん タイトル文字/岡本明子 校正/小野寺由紀子
助っ人/守本善徳+小林美幸+村上典子+菊池京子
地図制作/小林顕一+ザッツコーポレーション
写植/(株)スマイル企画 印刷・製本/(株)三盛社

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谷根千72号 スローライフ、スローフード 谷根千流 こたつみかんな生活 /archives/backnumber/072/ 世は不況です 仕事も減った 給料もボーナスも少なくなった いいチャンスです 町にいる時間がふえます 「あくせく」から「のんきに」への転換 こたつに入って ... 2003-02-20T00:00:00+09:00 72号 スローライフ、スローフード 谷根千流 こたつみかんな生活

世は不況です
仕事も減った
給料もボーナスも少なくなった
いいチャンスです
町にいる時間がふえます
「あくせく」から「のんきに」への転換
こたつに入って みかんでもむいて
お茶を入れて しみじみしましょう

其の72 (52ページ)2003/早春
◎特集 谷根千流「こたつみかん」な生活
◎谷根千オンブズマン 守れ石垣、残れ藪下の景色
◎谷根千のプロジェクトX/二・二六事件秘話 総理大臣の生還 − 村山文彦
◎谷根千番外地列伝 金子文子と新山初代
◎町の記憶 なつかしい物売りの声−吉成久志
◎おいしい店みつけた 茶房はん亭 − 中濱潤子
◎Mの東京散歩 「荷風の誤植」
◎「落語三昧」補遺 佐々木良子さん、美濃部美津子さんに聞く

●剪画/谷中「木楽庵」 − 石田良介
●確連房通信●おたより●追悼
●谷根千ちず●編集後記●お知らせ

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谷根千71号 落語三昧 志ん生のいた町 /archives/backnumber/071/ なんだかこの町落語づいてる なんだかこのごろ 落語をよく聞く だから、谷根千落語三昧 志ん五(しんご)さんの本名は篠崎進さん。一九四九年、浅草生まれ。高... 2002-10-25T00:00:00+09:00 71号 落語三昧 志ん生のいた町

なんだかこの町落語づいてる
なんだかこのごろ
落語をよく聞く
だから、谷根千落語三昧

志ん五(しんご)さんの本名は篠崎進さん。一九四九年、浅草生まれ。高校二年のときに志ん生(しんしょう)に弟子入りしたと聞き、谷根千への登場をお願いした。
待ち合わせは夕焼けだんだんの下。新宿末広亭の高座を終わらせた志ん五さんは、ベージュのスーツ姿で現れた。(志ん生のいた町より)

其の71 (56ページ)2002/秋
◎谷根千落語三昧 その壱
志ん生のいた町
古今亭志ん五さんと歩く
◎谷根千落語三昧 その弐
寄席はすぐそこ
柳家小はんさんの上野高校古典芸能研究会
三遊亭好楽さんの日暮里養福寺「仁王寄席」
◎文弥さんの思い出 新作新内「あばらかべっそん」と「なめくじと志ん生」
◎「圓朝まつり」と「はなし塚まつり」
◎この町にこんな人 笑吉人形を作る露木光明さん
◎樋口一葉生誕百三十年 ふたりの夏ちゃん
◎おいしい店みつけた たんぴょう亭−−中濱潤子
◎Mの旅日記 浜田市をたずねて
◎うちわの太田屋補遺 房州うちわと丸亀うちわ
●谷根千ちず ●確連房通信 ●おたより

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谷根千70号 家族の肖像 うちわの太田屋のこと / 手仕事を訪ねて 江戸鼈甲 /archives/backnumber/070/ 第一特集 家族の肖像 根津宮永町 - うちわの太田屋のこと 根津の大店、太田屋は江戸末期よりうちわを商っていた 竹をひらき、ならし、紙を漉き、木版絵を刷... 2002-07-20T00:00:00+09:00 70号 家族の肖像 うちわの太田屋のこと / 手仕事を訪ねて 江戸鼈甲

第一特集 家族の肖像 根津宮永町 - うちわの太田屋のこと

根津の大店、太田屋は江戸末期よりうちわを商っていた
竹をひらき、ならし、紙を漉き、木版絵を刷り、
それを骨に貼ってうちわに仕立てる
夏先になると、注文主の名入れをしたうちわを得意先に送るのだった
そんな、手仕事の家内工業が町にあったころのこと

朝早くから、夜遅くまで
地方から奉公にきた少年少女いっしょに
働き、食事をし、同じ屋根の下で暮らした
そんな、大家族が町にいたころのこと
第二特集 手仕事を訪ねて - 江戸鼈甲

べっ甲、漢字で鼈甲。読むことはできても、書くのは難しい。
鼈の字は、すっぽんを意味する。
江戸時代、櫛、簪、笄がタイマイという亀の甲羅で作られていた。
美しい斑模様、飴色の艶、髪の通りもよく、ひんやりとした感触。
女性はこぞって高価な細工物を求めた。
エスカレートする華美な飾りに、贅沢を禁止する御触れが何度も出た。
それでも鼈甲細工を手に入れたい女たち。
そこで、一案。
これはすっぽんの甲羅だと。
それから鼈甲と呼ばれるようになった。
何から何まで手作業で、水と熱だけで細かな細工をする、その技の一端をご紹介する。

其の70 (56ページ)2002/夏
◎第一特集/家族の肖像
根津宮永町 うちわの太田屋のこと
◎第二特集/手仕事を訪ねて
江戸鼈甲
▼大澤鼈甲/甲洋/赤塚べっ甲/田中繁一さん
◎谷根千江戸奇譚三
ただ一度の根津権現、宝永の天下祭−−村山文彦
◎ご近所調査報告
「谷中坂町ハウス」の実験
◎おいしい店見つけた 動坂食堂−−中濱潤子
◎町の記憶 昭和初期の安八百屋通り
◎戦争の記憶 忘れてはならないこと
◎Mの旅日記 石州流の茶
◎谷中墓地の樹木補遺 イチョウの切り株
◎六十九号のお返事と訂正
●谷根千ちず ●確連房通信 ●おたより

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谷根千69号 谷中墓地の樹木 - 緑の台帳を作ろう / 根津に住んだ慧海さん /archives/backnumber/069/ 第一特集 谷中墓地の樹木 - 緑の台帳を作ろう 明治十九年生まれの歌人木下利玄は大正元年に愛児利公を亡くし、その亡骸を谷中に葬った。都営谷中霊園には昨年... 2002-04-10T00:00:00+09:00 69号 谷中墓地の樹木 - 緑の台帳を作ろう / 根津に住んだ慧海さん

第一特集 谷中墓地の樹木 - 緑の台帳を作ろう

明治十九年生まれの歌人木下利玄は大正元年に愛児利公を亡くし、その亡骸を谷中に葬った。都営谷中霊園には昨年十月現在で四万七千二百二十四人の方が埋葬されている。
第二特集 根津に住んだ慧海さん - スリーイヤーズ・イン・チベット
河口慧海と根津宮永町
一八六六年(慶応二)一月、和泉国堺浜筋山伏町に生まれる。父善吉は桶樽職人だった。幼名は定治郎。六人兄弟の長男で、父親は家業を継がせたかったが、勉強が好きで、「職人に学問はいらない」という親の反対を押しきって夜学に通う。

其の69 谷中墓地の樹木 (56p)2002/春
◎第一特集 谷中墓地の樹木 - 緑の台帳を作ろう
木のあった場所/雑草・野草の楽しみ/落葉とダイオキシン
「猫の家」にあったシイノキ/谷中霊園の改修フェンス/除草剤

◎第二特集 根津に住んだ慧海さん − スリーイヤーズ・イン・チベット
河口慧海と根津宮永町/光太郎と慧海/チベット学の先駆者たち
ネパールに農場と学校を/多羅庵/PASA/ミルミレ

◎津谷明治聞き書き 根津の旦那津谷宇之助と賢者河口慧海
◎茶室を訪ねて 江戸千家見学記 伊郷吉信
◎動物園通りのマンション計画
◎谷根千番外地列伝 藤澤清造貧困小説集
◎おいしい店みつけた BIKA − 中濱潤子
●谷根千ランドマーク通信 安田邸のひな祭り
●谷根千オンブズマン 拝啓、東大総長殿
●剪画「江戸千家」 石田良介
●編集後記 ●お知らせ ●確連房通信 ●おたより ●谷根千ちず

参考文献

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谷根千68号 牛肉騒動 冷静と饒舌のあいだ - お肉屋さんへの応援歌 /archives/backnumber/068/ 八月の夜は今米久にもうもうと煮え立つ。 わたしと友とは有頂天になって、 いかにも身になる米久の山盛牛肉をほめたたへ、 この剛健な人間の食欲と野獣性とにや... 2001-12-25T00:00:00+09:00 68号 牛肉騒動 冷静と饒舌のあいだ - お肉屋さんへの応援歌

八月の夜は今米久にもうもうと煮え立つ。

わたしと友とは有頂天になって、
いかにも身になる米久の山盛牛肉をほめたたへ、
この剛健な人間の食欲と野獣性とにやみがたい自然の声を聞き、
むしろこの夜の機動力に斯かる盲目の一要素を与へたものの深い心を感じ、
又随所に目にふれる純美な人情の一小景に涙ぐみ、
老いたる女中頭の世相に澄み切った言葉ずくなの挨拶にまで
抱かれるような又抱くような愛をおくり、
この群集の一員として心からの熱情をかけかまひの無い彼等の頭上に浴びせかけ、
不思議な溌溂の力を心に育みながら静かに座を起った

八月の夜は今米久にもうもうと煮え立つ。

高村光太郎「米久の晩餐」より(1922年)
特集 今夜はスキヤキ 牛肉騒動 冷静と饒舌のあいだ - お肉屋さんへの応援歌
町の中のある職種が打撃を受けています
いうまでもなくお肉屋さん、焼き肉屋さんです

テレビでは人を恐がらせるようなニュースばかり流しています
でも町の中で困っているお肉屋さんの声は聞こえません
牛肉は危険なのでしょうか
風評被害ということはないでしょうか
こういうときこそお互いさま
長いこと、私たちの町でがんばってきた
お肉屋さんを支え、守りましょう

風評被害はいつ、どこで、何に発生するか分からない
次はあなたの番かもしれないのです

其の68 今夜はスキヤキ (52p)2001/冬
◎特集 牛肉騒動 冷静と饒舌のあいだ - お肉屋さんへの応援歌
今夜はスキヤキ お肉屋さんに聞く
すずき精肉店、コシヅカハム、かんだ肉店、ミートAOKI
食卓は変わったか/基礎知識/うしの雑学
◎谷根千のイスラム世界 - マスコミだけを信じるな/オリエンタルガーデンとザクロ
◎根津で真綿を作った - ご近所調査報告/財団法人 日本真綿協会
◎江戸と東京の重ね地図で遊ぶ あの人のいた場所
◎町の記憶 大正期の千駄木 − 河合周三
◎谷根千番外地報告 浅草寺福祉会館
◎おいしい店みつけた 魚菜 呼友 − 中濱潤子
◎ケーキ屋さん補遺 村山なおこさんに聞く (谷根千67号 ケーキ屋さん特集)
●馬先生の健康相談
●黄色い家の出来事
●谷根千ランドマーク通信
●剪画「谷中銀座 肉のすずき」 石田良介
●編集後記 ●お知らせ ●確連房通信 ●おたより ●谷根千ちず ●Mの新刊

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谷根千67号 秋色モンブラン 谷根千の甘ーい生活第二弾 - ケーキ屋さん案内 /archives/backnumber/067/ モンブラン モンブラン モンブラン その高貴な響き。 どこの洋菓子店にもあるけれど、 シュークリームやプリンとはなにかが違う 赤い冠のショートケーキが ... 2001-10-15T00:00:00+09:00 67号 秋色モンブラン 谷根千の甘ーい生活第二弾 - ケーキ屋さん案内

モンブラン モンブラン モンブラン
その高貴な響き。
どこの洋菓子店にもあるけれど、
シュークリームやプリンとはなにかが違う

赤い冠のショートケーキが
ケーキのなかの女王ならば
黄色の冠をいただきに乗せた
モンブランはケーキの中の王様だ。

四十年前、動坂下まで買いに行った
シマダのパウンドケーキ
赤いチェリー、緑のアンジェリカが目に焼き付いている。

三十年前、母の誕生日に買いにいった
ストレルのサバラン。
たっぷりしみ込んだ洋酒は大人の味だった。

二十年前、結婚するので頼みにいった
ラミイユ若葉のウエディングケーキ。
お菓子のオルガンを壊さないようにそっと運んだ。

十年前、子どもの誕生日に買った
タバーンのバースデーケーキ。
ローソクを三本つけてもらった。

そして今日、秋風に吹かれながら、
モンブランを買いに行こう。

其の67 秋色モンブラン(52p)2001/秋
◎特集 谷根千の甘ーい生活第二弾 − ケーキ屋さん案内
秋色モンブラン
ストレル、タバーン、さおとめ、風の谷、ミルリトン、マルグリート、シャトレ、まある、
セレネー、パティシエイナムラショウゾウ、アゼリヤ、カフェクラナッハ、<取材ノートから>
◎寄稿−日本社会における駄菓子業界の存在価値
日暮里駄菓子問屋街の消える日 − 阿部清司
◎五十三号「地主は浅野のお殿様」補遺 (53号)
藝州浅野家、弥生町での日々
十七代当主、浅野長愛さんにうかがう
◎弥生町の発掘調査から
遺跡発掘で知る古の暮らし
弥生式土器、方形周溝墓、射的場
◎ご近所調査報告−江戸時代の自然が残る場所
千駄木屋敷森のこと
◎谷中の小さなレストラン 筆や
◎谷根千オンブズマン
「諏方神社境内整備事業計画」の真偽
(2001.10.15 当サイトの谷根千地域オンブズマンに諏方神社を考える会(仮称)のレポートがあります。)
●剪画「諏方神社」 石田良介
●編集後記 ●お知らせ ●確連房通信 ●おたより ●谷根千ちず

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谷根千66号 大切なもの、いかに残すか - 私の町の文化財 /archives/backnumber/066/ 世界遺産ということばが流行っています。 テレビでも雑誌でも新聞でも、 ワールド・ヘリテージ。 自然や先人の作り出したもので、 壊してしまったらとり返しのつ... 2001-07-10T00:00:00+09:00 66号 大切なもの、いかに残すか - 私の町の文化財

世界遺産ということばが流行っています。
テレビでも雑誌でも新聞でも、
ワールド・ヘリテージ。
自然や先人の作り出したもので、
壊してしまったらとり返しのつかない
自然・文化遺産をユネスコは守ろうとしています。
いや、それはその土地の人々が守ってきたから
今あるわけです。
私たちの町にもたくさんの自然文化遺産があります。
世界遺産をいくつも見られる旅、に参加するよりも、
身のまわりのヘリテージを楽しみ、守ることに参加しませんか?

其の66 大切なもの、いかに残すか(52p)2001/夏
◎特集 大切なもの、いかに残すか 私の町の文化財
市田邸/はん亭/旧忍旅館/スカイ・ザ・バスハウス/小倉屋/半床庵/山脇邸/渋谷邸/根津教会/滝沢邸ほか
上野文化財めぐり/文化財の歴史/町田久成と岡倉天心ほか
◎谷根千江戸奇譚2
六代将軍徳川家宣の生涯 - 村山文彦く
◎八十年前の思い出 大正初年の千駄木
◎Mのアメリカ駆け足町歩き
◎エッセイ 谷中墓地のあしたはどっちだ カラス編 − 野沢延行
◎サンベの犬も歩けば8 江戸屋主人のスニーカー
◎上野谷中日和り報告
●剪画「根津遊郭の名残り」 石田良介
●谷根千ちず ●確連房通信 ●おたより ●編集後記 ●お知らせ

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谷根千65号 谷根千の巡礼みち - 六阿弥陀 六地蔵 /archives/backnumber/065/ その昔、春の彼岸のころ、 鐘を鳴らしながら 野の端を、 歩く年寄りたちがいた 六阿弥陀詣 それは下谷常楽院から田端与楽寺への道 もうひとつ、これと交わる江... 2001-03-25T00:00:00+09:00 65号 谷根千の巡礼みち - 六阿弥陀 六地蔵

その昔、春の彼岸のころ、
鐘を鳴らしながら 野の端を、
歩く年寄りたちがいた
六阿弥陀詣
それは下谷常楽院から田端与楽寺への道
もうひとつ、これと交わる江戸六地蔵参り
瑞泰寺、専念寺より日暮らし浄光寺へ
谷根千に縦横に張り巡らされた
その巡礼の道をたどる

其の65 谷根千の巡礼みち(52p)2001/春
◎特集 谷根千の巡礼みち 六阿弥陀、六地蔵
江戸六地蔵 再考
◎千駄木総集編
私のふるさと − 田中アキさんに聞く
◎この町にこんな人 革を纏った魚たち - 美川郁雄
◎エッセイ 谷中の珈琲 − 野沢延行
◎谷根千オンブズマン
上野桜木のイエローキャンペーン/根津の共同住宅建設
谷中の空 − 中澤伸弘
◎赤帽印ネクタイ「南文蔵氏を追う」補遺・後編(62号より、64号に前編)
南家の四姉妹
◎六十四号補遺 アレクサンダー・テクニーク/花影抄
◎サンベの犬も歩けば7 大家むくちゃん
◎谷根千社員旅行記
●剪画「江戸六地蔵」 石田良介
●谷根千ちず ●確連房通信 ●おたより ●編集後記 ●Mのお気に入り ●お知らせ

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谷根千64号 心とからだを整える−谷根千ヒーリングスポット /archives/backnumber/064/ いつのころからか 仕事場の話題が体のことに 肩が凝った、目が疲れる、足が痛い もうトシなのよ でも次の世紀を元気に迎えたい この町で <楽しく暮らし、すこ... 2000-12-28T00:00:00+09:00 64号 心とからだを整える−谷根千ヒーリングスポット

いつのころからか
仕事場の話題が体のことに
肩が凝った、目が疲れる、足が痛い
もうトシなのよ
でも次の世紀を元気に迎えたい
この町で
<楽しく暮らし、すこやかに老いる>
ための方法
それを考えてみました

其の64 心とからだを整える(52p)2000/冬
◎特集 谷根千ヒーリングスポット
心とからだを整える
▽駒込曙町治療院 ▽ひぐらし堂鍼灸治療院 ▽汐見鍼灸接骨院 ▽宇佐美鍼灸接骨院
▽中国紀行導引整体院 ▽東洋整体実践院 ▽ハーブケアサロン アコルデ
▽ハーブ&リフレ カーム ▽青汁スタンド ▽グリーン・リーブス
択木道場「禅セミナー」体験記−福留省吾−
◎町の神さま1 頭の神様・本光寺の人頭さん
試験直前、合格祈願は谷中でも
◎エッセイ「不便」は楽しいたくましい−真鍋じゅんこ
◎研究報告
文化単位としての「谷中・根津・千駄木」−岡村圭子
◎郷土史発掘 谷中町の関羽再び
◎赤帽印ネクタイ「南文蔵氏を追う」補遺・前編(62号より、65号に後編)
父、文蔵の思い出−南あぐりさんに聞く
◎サンベの犬も歩けば6 根津ステエション
●剪画「ひぐらし堂鍼灸治療院」 石田良介
●谷根千ちず ●確連房通信 ●Mのお気に入り ●おたより ●編集後記 ●お知らせ

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谷根千63号 江戸の谷中美人 / 笠森おせん /archives/backnumber/063/ 明和の錦絵師鈴木春信は吉原の遊女を描いていたが、谷中笠森稲荷門前の茶店鍵屋でおせんに出会い、素朴で清潔な美しきに打たれた。春信は初めて素人娘を描いた。1日... 2000-10-15T00:00:00+09:00 63号 江戸の谷中美人 / 笠森おせん

明和の錦絵師鈴木春信は吉原の遊女を描いていたが、谷中笠森稲荷門前の茶店鍵屋でおせんに出会い、素朴で清潔な美しきに打たれた。春信は初めて素人娘を描いた。1日に二百枚刷られた錦絵は飛ぶように売れていった−

おせんの人気は男性にとどまらず、噂は町で銭湯で広まり、錦絵に描かれたファッションに町娘は夢中になる。江戸のファッションリーダーおせんの誕生だった−

なかでも特徴的なのはおせんの髪型。鬢付け油をつけて、たぼと、びんを大きく張り出したもので、生え際や襟足が引きたち、華やいで見えたものだった。−ほかにも

・たて縞の着物に前垂れを掛け、体をスラリとみせる。
・ちょっと崩したルーズな着付け。
・黒塗りの吉原下駄で、背を高く見せる。

谷中は閑古鳥の鳴く場所から一転、盛り場となった。

其の63 江戸の谷中美人(52p) 2000/秋
「谷根千創刊号」より昭和31年(1956)10月15日、天祖神社の宮神輿は牛車に乗せられて町を巡った - 写真(小川初枝さん提供、駒込2丁目)
◎特集 江戸の谷中美人
笠森おせん
▽お仙の夫は隠密だった
▽日本美人伝
▽養寿院+功徳林寺+大圓寺
◎駒込天祖神社 四十四年ぶり、幻の御輿担ぐ
神幸祭、追跡!
◎谷根千番外地列伝-長原坦、石射猪太郎
知られざる花の画家、長原坦のこと
- 石射虎三郎さんに聞く
◎井出文子さん追悼
駒込曙町の人々
◎ペルシャ絨毯の店
オリエンタ ルガーデン
◎谷根千オンブズマン+意見広告
マンション紛争はなぜ起こるのか
- (仮称)「上野桜木マンション」計画を考える
◎サンベの犬も歩けば(5)
なかよし文庫
◎ビラ辰補遺
川部殖造氏のビラ文字
●剪画「笠森稲荷」石田良介
●谷根千ちず ●確連房通信 ●おたより ●編集後記

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谷根千62号 飲み屋探検隊がゆく / 眠るにはまだ早い! /archives/backnumber/062/ 男たちは勤め帰りに途中の駅に落っこち、 近くの飲み屋で会社の憂さを晴らす。 職人や商店主は夕食をすませると、 こっそり家を抜け出し暖簾をくぐる。 働く女は... 2000-07-20T00:00:00+09:00 62号 飲み屋探検隊がゆく / 眠るにはまだ早い!

男たちは勤め帰りに途中の駅に落っこち、
近くの飲み屋で会社の憂さを晴らす。
職人や商店主は夕食をすませると、
こっそり家を抜け出し暖簾をくぐる。
働く女は馴染みのママに打ち明け話。
さて子持ちの女たち、子が寝静まり、
千円札二枚持ってスキップで町に出る。
居酒屋、小料理、スナック、赤提灯、
看板は数々あれど、そこは町の社交場。

其の62 飲み屋探検隊がゆく(52p) 2000/夏
岡本文弥「粋人酔筆」より+解説
日暮里富士見坂から望む富士山−写真/野沢延行撮影
◎特集 飲み屋探検隊がゆく
 眠るにはまだ早い!
 実録・初音小路
◎茶室を訪ねて その1 千駄木 「山脇邸睡庵」
◎郷土史発掘 赤帽印のネクタイ ― 南文蔵を追う(64号、65号に補遺)
◎この町にこんな人/谷中 ― 屏風絵を描くアラン・ウエストさん
◎続・江戸文字のはなし 二代目ビラ辰のこと ― 近藤梅子さんに聞く
◎石めぐり その3 江戸の五色不動 ― 角田篤彦
◎谷根千オンブズマン−日暮里富士見坂その後(地域オンブズマン)
◎サンベの犬も歩けば・その4−大学芋の松葉−文/三邊晶子、絵/三邊立彦
◎須藤公園の鴨の話 さよなら、カモン(Forever Kamon - 須藤公園・kamonのホームページ)
●谷根千ちず
●確連房通信
●山脇邸−剪画・文/石田良介
●おたより
●編集後記
●お知らせ 電脳谷根千への道 (インターネット接続サービスのご案内)

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谷根千61号 江戸の農芸 /archives/backnumber/061/ 世はあげてガーデニングブーム。 不況でいい話はないし、 会社でパソコンに向かうのは疲れた。 生きものを育てる喜び、 季節がくれば、木に花が咲く喜び、 猫... 2000-03-31T00:00:00+09:00 61号 江戸の農芸

世はあげてガーデニングブーム。
不況でいい話はないし、
会社でパソコンに向かうのは疲れた。

生きものを育てる喜び、
季節がくれば、木に花が咲く喜び、
猫の額ほどの庭が青々している喜び、
路地やベランダに鉢を並べる喜び、
思えばそれは二百年三百年前の
江戸の人々も同じだったのです。

其の61 江戸の農芸特集 (52p) 2000/春下田将美「東京と大阪」より+解説
富士山に沈む夕日−写真/中島尚史撮影
谷根千の植木屋その前編−江戸の農芸
その一 江戸野菜、郊外型農業
その二 江戸の本草学
その三 江戸の花見−上野・飛鳥山行楽ルート
その四 染井のつつじ伊藤伊兵衛
その五 団子坂菊人形
植梅の菊人形チラシ
手仕事を訪ねて−江戸千代紙・いせ辰
ご近所調査報告−千駄木、島薗邸−林町での日々−島薗久子さん(2001.11 たてもの応援団ウイーク IN 登録文化財 島薗邸)
谷根千ちず
谷根千オンブズマン−富士見坂東奔西走
郷土史発掘−富士神社と富士講−駒込は一富士二鷹三茄子
富士講の歴史−田中斉さん
駒込のお富士さま−富士神社宮司・船田和良さん
富士講の一年−講元・松塚幸司さん
「神龍」麦藁蛇−田中清一さん
確連房通信
サンベの犬も歩けば・その3−谷中銀座の街頭放送−文/三邊晶子、絵/三邊立彦
町の出来事
谷中墓地のあしたはどっちだ5−マスコミ編−野沢延行
おたより
本駒込・富士神社−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

関連サイト : 日暮里富士見坂を守る会

参考文献
「今なら話せる」下田将美 1956 毎日新聞社(18号「渡辺治右衛門特集」でも参照
「一掃百態 」(渡辺崋山) 1969 岩崎美術社
「駒込・巣鴨の園芸史料」 ([東京都]豊島区立郷土資料館編)1985.3 豊島区教育委員会
「団子坂の菊人形」(浅井正夫著) 1987.4〔浅井正夫〕
「植木の里」(川添登・菊池勇夫著)1986.6 ドメス出版
「東京の原風景」(川添登著) 1993.3 筑摩書房(ちくま学芸文庫) ISBN:448008102X

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谷根千60号 十五年目の町 懐かしい建物、懐かしい人たち /archives/backnumber/060/ あのころ私たちは二十代だった。 町には明治二十年代生まれの人がいっぱいいた。 根津の藍染座や団子坂菊人形を知っている人がいた。 まだ不忍通りは瓦屋根の二階... 1999-12-28T00:00:00+09:00 60号 十五年目の町 懐かしい建物、懐かしい人たち

あのころ私たちは二十代だった。
町には明治二十年代生まれの人がいっぱいいた。
根津の藍染座や団子坂菊人形を知っている人がいた。
まだ不忍通りは瓦屋根の二階家が目立った。
四軒長屋もそこここにあった。
路地には井戸があった。
あったものが今はない。
「谷根千」を出しつづけて十五年。

町はどう変わったのか。
生きてたかが百年、
と思うけど、それだけに十五年は長い。
十五年をすごした町は重い。

写真協力 平井勝夫、前田秀夫、角田篤彦、谷中学校
スケッチ 椎原晶子

其の六十/1999・冬
◎特集/懐かしい建物、懐かしい人たち
十五年目の町
藤原恵洋/桐谷逸夫/桐谷エリザベス/野沢延行/手嶋尚人/椎原晶子/権原伸博/前田秀夫/角田篤彦/三田商店/成伏亭
変化する町 十五年を歩く
◎谷根千オンブズマン
日暮里富士見坂の眺望が危ない
◎谷中墓地のあしたはどっちだ -- ネコ編
◎サンベの犬も歩けば -- 並ぶ植木に秘密あり?
◎ひろみの一九六〇年代図鑑 -- 動坂ストアー
◎五十九号特集補遺と訂正 -- 風景協会のことなど/藤島亥治郎
●剪画「伊勢五酒店」「スカイ・ザ・バスハウス」石田良介
●谷根千ちず●確連房通信●おたより●編集後記●お知らせ

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谷根千59号 明治のユニバーサルマン 石井柏亭 千駄木で創刊された美術雑誌「方寸」と日暮里渡辺町の生活 /archives/backnumber/059/ ・石井柏亭は日本画家鈴木鵞湖の孫、石井鼎湖の長男、弟に彫刻家石井鶴三がいる。 ・明治十五年に下谷区仲御徒町に生まれた。 ・十歳から美術展に出品したが、父が... 1999-10-15T00:00:00+09:00 59号 明治のユニバーサルマン 石井柏亭 千駄木で創刊された美術雑誌「方寸」と日暮里渡辺町の生活

・石井柏亭は日本画家鈴木鵞湖の孫、石井鼎湖の長男、弟に彫刻家石井鶴三がいる。
・明治十五年に下谷区仲御徒町に生まれた。
・十歳から美術展に出品したが、父が早く亡くなったため、苦学を余儀なくされた。石版技術を印刷局で、洋画を浅井忠に学ぶ。
・与謝野寛、晶子を知り「明星」に挿絵を描き、詩や文章も載せる。
・山本鼎、森田恒友と文芸雑誌「方寸」を発刊。雑誌発行者として大きな役割を果たし、評論にも活躍。
・耽美主義的文学運動「パンの会」の中心的人物。
・日本水彩画会、二科会、一水会など多くの美術団体の結成に参加。
・西村伊作の「文化学院」創立に参加、学監をつとめ、地元ひぐらし幼稚園長ともなるなど教育者としても仕事をした。
・明治日本の生んだ稀有なネットワーカーにして広い分野にまたがって仕事をしたユニバーサル・マン。

其の59 石井柏亭特集(48P) 1999/秋
「柏亭自伝」より+解説
1998年秋、谷中三崎坂で−写真/荒木経惟氏撮影
永井荷風と谷根千1−谷中大円寺−お仙と春信の碑
明治のユニバーサルマン−石井柏亭−千駄木で創刊された美術雑誌「方寸」と日暮里渡辺町の生活
 日暮里渡辺町の柏亭−松村三冬さん、田坂ゆたかさんに聞く
 石井柏亭年譜
谷中墓地のあしたはどっちだ3−樹木編−野沢延行
町の近況、その後の報告−住民の決めた町づくりルール、谷中三崎坂「建築協定」
ひろみの一九六〇年代図鑑−動坂のお地蔵さま
谷根千ちず
ランチ補遺−今日のお昼はカレーライスだ!
 ダージリン/じねんじょ/カフェ・ラ・カンパネラ
 酷暑カレー三昧日誌
 カレー雑学
いさかかつじの根津日和−祭りの準備
森鴎外海外編−ベルリンの夜
サンベの犬も歩けば・その1−谷中に外国人はナゼ多い?−文/三邊晶子、絵/三邊立彦
確連房通信
 千住蔵あるき−三堀久子
おたより
 鳥取でミニコミ販売−南陀楼綾繁
 谷中じねんじょ−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

参考文献
「明治の東京」 馬場孤蝶 1992.2 社会思想社(現代教養文庫 1420) ISBN:4390114204
「日本水彩画名作全集 2」 1982.6 石井柏亭、匠秀夫編 第一法規出版
「柏亭自伝」 石井柏亭 1971 中央公論美術出版

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谷根千58号 今日のお昼どこにしよ / 谷根千ランチめぐり /archives/backnumber/058/ 谷根千の町には 住んでいる人、昼間働いている人、 勉強しにくる人、PTAやボランティア活動をする人、 ギャラリーに絵を見にくる人、ただただ町を歩くためにく... 1999-07-20T00:00:00+09:00 58号 今日のお昼どこにしよ / 谷根千ランチめぐり

谷根千の町には
住んでいる人、昼間働いている人、
勉強しにくる人、PTAやボランティア活動をする人、
ギャラリーに絵を見にくる人、ただただ町を歩くためにくる人、
たちがいる。
さあ、ランチの時間です!
安くておいしいものを食べましょう。

特集のきっかけはこんなこと
谷根千に多い電話での問い合わせ。その半分はテレビ局。そして残りの半分は「散策のあと、おいしい昼ご飯が食べられるところを教えて」というもの。
そこで、<読めばわかる>ランチの店特集をいたします。今回の方針は、
1.身銭を切って食べにいく。
2.自分たちの舌と目で確かめる。
ことでした。

しかし、あまりの軒数の多さに、サイフの中身と時間が足りなくなり途中で断念。中華・とんかつ・天ぷら・カレーなどの専門店や喫茶店は次号以降のお楽しみとして下さい。
安い店、ゆっくりできる店、句会もできる店、墓参の帰りに寄れる店、変わったものを出す店、友人を案内したい店など、どうぞ参考にして下さい。
また、「なぜ、あの店がないの?」という情報は、ぜひ編集部までおハガキでお寄せ下さい。

其の58 ランチ特集 (48p) 1999/夏
表紙/新井彩乃
サトウハチロー「ハチロー当世置きぜりふ」(1978年)より+解説
昭和30年、谷中真島町の風景−写真/柴田啓次郎氏提供
谷根千ランチめぐり−今日のお昼どこにしよ

尾張屋/半/海路/ターボラ/ウィズ/鳥安/魚善/ふるかわ庵/はん亭/古月/JACK
/マヌビッシュ/エスカルゴ/イルサーレ/天外天/NOPPO/千駄木倶楽部/ヴァルガー
/西菜亭 /ドン・キ/いなほ/九曜/スピガ/たまゆら/根津の谷/夢/桜や/鳥正
/フリップフラップ /ペペ・ル・モコ/シャレー・スイス・ミニ/筆や/花へんろ/K.
/カフェ・セル・ポアブル/こもん軒/スターバレー

この町にこんな人(本駒込)−のむらやのワインアドヴァイザー−中村秀晴さん
たてものの履歴書−根津宮永町、友愛病院のこと
いさかかつじの根津日和3−宮本町の町内消毒
谷根千ちず
ご近所調査報告−谷中に穴があいた!−谷中七丁目穴蔵の謎
正岡子規補遺−子規の四季−やり残しの巻 (其の57 正岡子規特集)
谷中墓地のあしたはどっちだ2−除草剤編−野沢延行
町の記憶−根津界隈覚え書き−渋江達三
確連房通信
谷中・筆や−剪画・文/石田良介
おたより
編集後記
お知らせ

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谷根千57号 明治に生きたネアカな人-根岸の俳人、正岡子規 /archives/backnumber/057/ 正岡子規、名は常規(つねのり)、または升(のぼる)。慶応三年(一八六七)九月十七日、伊予国松山に生まれた。六歳のとき父死去、母方の祖父大原観山の私塾に通い... 1999-03-31T00:00:00+09:00 57号 明治に生きたネアカな人-根岸の俳人、正岡子規

正岡子規、名は常規(つねのり)、または升(のぼる)。慶応三年(一八六七)九月十七日、伊予国松山に生まれた。六歳のとき父死去、母方の祖父大原観山の私塾に通い素読を習う。十二歳にして回覧雑誌をつくり、松山中学にすすむ。十六歳にして叔父加藤拓川の世話で上京、松山藩主久松氏が有為の藩士子弟のためにつくった常盤会給費生に選ばれ、東京大学予備門に入った。漢詩はすでに習っていたが明治十八年、十八歳のころ、俳句をつくりはじめている。

其の57 正岡子規特集(48p)1999/春
水島爾保布「根岸だより」より+解説
正岡子規の愛した文机−写真/渡部二郎氏撮影
明治に生きたネアカな人−根岸の俳人、正岡子規−子規の四季
 子規の四季−俳句と地史
 根岸に来るまでの子規
 大槻文彦編著「東京下谷根岸及近傍図」
 行って楽しい根岸案内
いさかかつじの根津日和−つつじ祭りの植木屋さん
谷根千ちず
郷土史発掘−追分一里塚、追跡−角田篤彦
 体で感じる一里塚
この町にこんな人(谷中)−山岡進さん−起こし文、立体化するメッセージ
ご近所調査報告(豊島区駒込)−こんなところに畑があった−私の庭みんなの庭
谷中墓地の明日はどっちだ1−生活ゴミ−野沢延行
町の近況−その後の報告
 真正館廃館のお知らせ−赤松慈雲
 「ライオンズマンション台東谷中」計画のその後−西河哲也
怒涛の配達与太日誌
確連房通信
根岸・麦丸まんじゅう−剪画・文/石田良介
おたより
 根津補遺−宮永路上は私たちの遊び場−山下浩子さん
 ゆずっこ3人の「GOGO!谷中さんぽ」−おおさわゆずこ作・画
編集後記
文化ガイド

参考文献
「子規全集」全22巻 別巻3 1975-1978 講談社
「子規句集」 1993 正岡子規 (高浜虚子選)岩波書店(岩波文庫) ISBN:4003101316
「子規歌集」 1986 正岡子規(土屋文明編)岩波書店(岩波文庫)
「松蘿玉液」 1984 正岡子規 岩波書店(岩波文庫)
「病牀六尺」 1984 正岡子規 岩波書店(岩波文庫)
「墨汁一滴」 1984 正岡子規 岩波書店(岩波文庫)
「仰臥漫録」 1983 正岡子規 岩波書店(岩波文庫)
「正岡子規評伝」 1994 小林高寿 丘書房 ISBN:4871410625
「正岡子規の世界」 1993 寒川鼠骨 六法出版社 ISBN:4897702941
「子規の回想」 1998 河東碧梧桐 沖積舎(原本:昭南書房昭和19年刊) ISBN:4806046310

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谷根千56号 根津百話 /archives/backnumber/056/ 特集 根津百話 根津は近いけれど遠い町 根津はやさしいけれど厳しい町 根津は親しいけれど礼儀のある町 根津でほっとし、根津で凛とする 根津は静かで、根... 1998-12-25T00:00:00+09:00 56号 根津百話

特集 根津百話

根津は近いけれど遠い町
根津はやさしいけれど厳しい町
根津は親しいけれど礼儀のある町

根津でほっとし、根津で凛とする
根津は静かで、根津はにぎやか

懐かしい町へ、みなさまようこそ!

其の56 根津特集(48p)1998/冬
表紙/石田良介
山本笑月「明治世相百話」より+解説
不忍池畔にいたリヤカーのパン屋さん(1954年正月)−写真/上平顕三氏撮影
根津に近代建築を探して
根津百話
 帯の定期券−三浦志吾
 チンチン電車−菊地孝子
 街角の職人−押田次弘
 根津っ子の遊び場−坂田実
 夜の根津学校−佐藤尚信
 宮永町の路上−田中光子
 八重垣食堂から八重垣へ−野寺治巳、温子さんご夫婦に聞く
 向こう権現、両隣り−大橋洋子
 馬との出会い−吉田★一郎
 カマタニはどうしてる?−小林清志
 異人坂の思い出−清野善五郎
 思い出の店々−岡崎省吾
 木馬のある床屋さん−松下美由紀
いさかかつじの根津日和−権現さま
追憶の町、根津八重垣町−金田元彦
谷根千ちず
谷根千オンブズマン−谷中三崎坂に計画された大規模マンションのゆくえ
林芙美子補遺−林邸の大工さん−桜井延さんにきく
ご近所調査報告・(社)東京派遣看護婦協和会−林町にあった小さな文化財
慈雲の谷根千味めぐり・冬の巻−小料理「木曾路」、スナック「モレイラ」−赤松慈雲
確連房通信
報告/全国町並みゼミ東京大会ワークショップ
 安田邸ワークショップ体験記−多児貞子
 諏方道での発見−椎原晶子
おたより
編集後記
お知らせ

参考文献
「明治世相百話」 1983 山本笑月 中央公論社(中公文庫)
「東京名所図会」 第1〜第21 1968-1969 睦書房(監修者:宮尾しげを 新撰東京名所図会(のち大日本名所図会)東陽堂明治29−44年刊の複製)

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谷根千55号 秋が来たんだ - 林芙美子の「放浪記」 /archives/backnumber/055/ 特集 秋が来たんだ - 林芙美子の「放浪記」 「私は宿命的に放浪者である。 私は古里を持たない。」 明治三十六年十二月三十一日、 下関で生まれた林芙美... 1998-10-15T00:00:00+09:00 55号 秋が来たんだ - 林芙美子の「放浪記」

特集 秋が来たんだ - 林芙美子の「放浪記」

「私は宿命的に放浪者である。
私は古里を持たない。」

明治三十六年十二月三十一日、
下関で生まれた林芙美子は、
母キクとその内縁の夫澤井喜三郎に連れられ、各地を転々とした。
大正十一年三月、尾道の女学校を卒業し、
恋人岡野軍一を頼って上京。
子守、店員、女工、女給.....。
食うや食わずの東京漂流が始まる。
大正十二年九月一日、
関東大震災に根津で遭い、
大正十三年、
狂噪の白山南天堂に姿を現す。

そのあとをたどってみた。

其の55 林芙美子特集(48p) 1998/秋
林芙美子「貸し屋探し」より+解説
諏方神社の祭礼(震災後〜昭和3年頃)−写真/白石一海さん提供
秋が来たんだ−林芙美子の「放浪記」
芙美子を理解するためのコラム
独断と偏見の林芙美子講座
私の放浪記−千駄木T・Sさん/古書ほうろうのAさん/根津のY.Mさん
谷根千ちず
慈雲の谷根千味めぐり・秋の巻−居酒屋「天豊」−赤松慈雲
谷根千美術図鑑−タナカヤスシ−謎の日本人画家−井上禎治
谷根千の水循環を探る旅−谷中の地層と水みち−秋山真芸実
この町にこんな人(千駄木)−横笛自作自演の三浦進さん
確連房通信
ひろみの生活道具探険・其の参−七輪の巻
ご近所調査報告−浜松寮探訪
弥生町補遺−終戦後の下宿「真正館」での思い出−阿部庄三郎
おたより
根津・曙ハウス−剪画/石田良介
編集後記
お知らせ

参考文献
「新版 放浪記」 1979 林芙美子 新潮社(新潮文庫)ISBN:4101061017
「林芙美子全集」 全16冊 1977 文泉堂出版
「放浪記アルバム」 1996 林芙美子[他]芳賀書店
「尾道と林芙美子・アルバム」 1984 尾道読書会・林芙美子研究会編
「林芙美子・ゆきゆきて「放浪記」」1998 清水英子 新人物往来社 ISBN:4404026226

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谷根千54号 あたしゃあんたの蕎麦がいい/谷根千そば入門 /archives/backnumber/054/ 特集 あたしゃあんたの蕎麦がいい/谷根千そば入門 ソバはタデ科の一年草。 茎は赤みを帯び、中は空洞で、 白や淡紅色の小花が 夏から秋にかけて咲く。 三角... 1998-07-10T00:00:00+09:00 54号 あたしゃあんたの蕎麦がいい/谷根千そば入門

特集 あたしゃあんたの蕎麦がいい/谷根千そば入門

ソバはタデ科の一年草。
茎は赤みを帯び、中は空洞で、
白や淡紅色の小花が
夏から秋にかけて咲く。
三角形の尖がった実の
胚乳を石臼で挽き、
粉にしたものがそば粉である。
そのそば粉と水を混ぜ合わせ、
薄く延ばして切ったもの、
それがそば切り。
江戸時代に始まり、
今もみんなに愛される。

其の54 そば屋特集(48p) 1998/夏
夏目漱石「吾輩は猫である」より+解説
谷中清水町の焼夷弾消火訓練−写真/川野雅志さん提供
谷根千そば入門−あたしゃあんたの蕎麦がいい
 川むら/夢境庵/新婦じ/満寿美屋/Tomioka
 そばの雑学
 再び薮蕎麦のこと
 おかめそば太田庵−松本康行さんに聞く
 コンビニ対抗そばバトル!
 そば打ちに挑戦
 そばやのもり与太日記
 そば処マップ
この町にこんな人(谷中)−松橋博さん−フレスコ画、呼吸する絵
谷根千ちず
郷土史発掘−「不」の石の謎−明治の遺産−角田篤彦
慈雲の谷根千味めぐり・夏の巻−割烹料亭「うさぎ」−赤松慈雲
旅館補遺−本郷、鳳明館
パチリ会補遺−「わたくし達の街」上映会騒動記
 平成十年、今井行き!−三堀久子
谷根千オンブズマン−〈意見広告〉小子化の時代だからこそ本駒込幼稚園を残したい
ひろみの生活道具探険・其の弐−硼酸団子の巻
確連房通信
おたより
西日暮里・川むら−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

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谷根千53号 地主は浅野のお殿様 向ヶ岡弥生町読本 /archives/backnumber/053/ 特集 地主は浅野のお殿様 向ヶ岡弥生町読本 芸備42万石、浅野長勲侯は95歳、ただ一人生き残りのお殿様。 広島からお江戸までの300里を15日かかって上... 1998-03-31T00:00:00+09:00 53号 地主は浅野のお殿様 向ヶ岡弥生町読本

特集 地主は浅野のお殿様 向ヶ岡弥生町読本

芸備42万石、浅野長勲侯は95歳、ただ一人生き残りのお殿様。
広島からお江戸までの300里を15日かかって上京。東京駅では小荷物用の四輪車で運ばれたが、その温容は出迎えの旧藩士らを感泣させた。(昭和12年)
(2001.10.15 67号に補遺)

其の53 弥生町特集(48p)1998/春
徳田一穂「森川町界隈」(古書通信)より+解説
名勝指定された安田邸の新築当時の一枚−写真/藤田好三郎氏提供
向ヶ岡弥生町読本−地主は浅野のお殿様
 向ヶ岡弥生町グラフィティ
 浅野家土地家屋管理人−青木誠さんに聞く
 ガス燈跡の残る家−畑井ふみさんに聞く
 賄付下宿真正館物語
 弥生町内文化部発行「弥生町案内」
 大正の原風景−太田博太郎先生に聞く
 立原道造記念館
 弥生町ひとめぐり
谷根千ちず
池之端七軒町の青春−パチリ会映画部作品−「わたくしたちの街」
谷根千番外地列伝5−小説家の家−徳田秋聲・一穂の住んだ本郷森川町一番地一二四−徳田章子さんに聞く
慈雲の谷根千味めぐり・春の巻−ビアレストラン「パパ」−赤松慈雲
谷根千の水環境を探る旅−雨と井戸−秋山真芸実
確連房通信
 馴染みの町を描く−小川幸治さん
 安田邸、都の名勝指定に
ひろみの生活道具探険・其の壱−はたきの巻
おたより
 私の原風景−佐藤栄理子
弥生・異人坂−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

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谷根千52号 鴎外特集第二弾 明治の終わりの団子坂 /archives/backnumber/052/ 特集 鴎外特集第二弾 明治の終わりの団子坂 ここに明治二十五年から大正六年に亡くなるまで団子坂上に暮らした一人の婦人がいる。彼女は明治三十六年、日露戦争... 1997-12-25T00:00:00+09:00 52号 鴎外特集第二弾 明治の終わりの団子坂

特集 鴎外特集第二弾 明治の終わりの団子坂

ここに明治二十五年から大正六年に亡くなるまで団子坂上に暮らした一人の婦人がいる。彼女は明治三十六年、日露戦争に従軍した息子への手紙がきちんと届かないため、備忘録として日記をつけはじめる。大事な長男の名は森林太郎、号鴎外。大正四年までつづく森峰の日記は明治の山の手女性の生活史としても、また千駄木周辺の地誌としても大変に重要なものである。山崎國紀氏の解読による「森鴎外・母の日記」(三一書房)より引用するが、読みやすくするため、文意の変わらない範囲でカッコなどは取り除いた。
[原文は天理図書館蔵 美濃紙四ツ折判 右側袋綴縦十二センチ×横十六・五センチ]

其の52 森鴎外特集(48p) 1997/冬
表紙/新井彩乃
森鴎外「団子坂」より+解説
「鴎外記念会児童遊園」の風景(昭和29〜35年頃)−写真/毎日新聞「昭和史」より
鴎外特集第2弾
明治の終りの団子坂−鴎外の母、峰の日記より
著者にインタビュー−鴎外と同じ町に住んで−「鴎外の坂」のMに聞く
図書館で鴎外に会う−文京区立鴎外記念本郷図書館
図解・鴎外記念室
鴎外年譜、そして鴎外記念本郷図書館ができるまで
鴎外「天寵」のモデルM君−画家、宮芳平のこと
千駄木・白へび坂−剪画・文/石田良介
谷根千ちず
ご近所調査報告−和裁士の仕事場−石狩和服裁縫所
谷根千の水循環を探る旅−きき水会のこと−秋山真芸実
電動ハイブリット自転車購入記−アトリエ坂をグイーンと上ろう!
マッチラベル補遺−広告マッチはこうして作られた
確連房通信
おたより
編集後記
お知らせ

参考文献
森まゆみ著「鴎外の坂」
山崎國紀編「森鴎外・母の日記」 1985 (三一書房)
「文京区教育史 学制百十年の歩み」 1983 東京都文京区教育委員会編
「文学散歩十五号−鴎外生誕百年の記録」(文献検索ではみつからず)
青空文庫で森鴎外を読む
協力・写真
宮晴夫さん、鴎外記念本郷図書館

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谷根千51号 マッチラベルに残る町。 とっておき一九三〇年、モダンな下谷・本郷 /archives/backnumber/051/ 特集 マッチラベルに残る町。 とっておき一九三〇年、モダンな下谷・本郷 話は四十四号の特集に始まる。 薗田道子さんが喫茶店「リリオム」のマッチラベルを私... 1997-10-15T00:00:00+09:00 51号 マッチラベルに残る町。 とっておき一九三〇年、モダンな下谷・本郷

特集 マッチラベルに残る町。 とっておき一九三〇年、モダンな下谷・本郷

話は四十四号の特集に始まる。
薗田道子さんが喫茶店「リリオム」のマッチラベルを私たちに見せてくださった。
伯父、薗田登さんのコレクションである。

ひとつは木馬、全体が黄はだ色で真ん中に赤い馬が跳ねている図案。
ひとつはメリーゴーランド、中央が蜜柑色で両脇は萌黄色、なぜか人魂のようなものが飛んでいる。
このマッチラベルを四十八号で紹介した。
すると、
千駄木にお住まいの山脇美智子さんが、ご主人洽二さんのマッチラベルのスクラップブックを貸してくださる。
会津に住む読者の吉田光之さんは、マッチラベルの蒐集帳を送ってくださる。
時代はいずれも一九三〇年代。

今号ほど、谷根千の脆弱な経済力を悔いたことはない。いつかカラー印刷でお届けできる日を夢見て、この小さく、モダンで、廉価な、時代の証人たちをご覧ください。

其の51 マッチラベル特集 (48p) 1997/秋
林芙美子「秋が来たんだ」より+解説
昭和10年代の世相「仏国降伏の新段階による日海支南洋の新東亜体制建設放送」−絵/片山寛二さん
とっておき一九三〇年、モダンな下谷・本郷−マッチラベルに残る町。
根津光栄舎製燐寸は〈日本一〉
マッチラベルの謎
上野に日本初のコーヒー店
根津観音仲見世通りの花札マッチ
下谷・本郷生活文化年表
一九三〇年証言1−喫茶南米−渋木重太郎さん
一九三〇年証言2−フルーツパーラーヤオモリ−野口豊子さん
一九三〇年証言3−高木薬局喫茶部−高木孝純さん
一九三〇年証言4−モダンな町の顔、広々上野プリンス−宮内盛雄さん
一九三〇年証言5−ぼくが行った町の喫茶店−山崎晃大朗さん
カフェーと作家1−本郷区東片町一〇五番地・林芙美子のレバノン
カフェーと作家2−本郷区駒込神明町一二二番地・佐多稲子のカフェー紅緑
カフェーと作家3−本郷区本郷四ノ二一番地・宇野千代の燕楽軒
ご近所調査報告−日本舞踊、萩井流家元の稽古場−踊りたい人この指とまれ!
谷根千の水環境を探る旅−井戸の恩恵−秋山真芸実
谷根千ちず
町の記憶−駒込林町、高村光太郎のいた頃−難波田龍起氏に聞く
明治の思い出−上野の生活−江本義数
50号補遺−クロスワードパズルの答えはこれだ!
確連房通信
おたより
吃音矯正の思い出−山辺康美
池之端・清水坂−剪画・文/石田良介
編集後記

参考文献
「事物起源辞典 衣食住編」 1970 朝倉治彦等編 東京堂出版 ISBN:4490100558
「図説明治事物起源事典」 1996 湯本豪一著 柏書房 ISBN:4760113800
「日本広告史」 1992 八巻俊雄[他] 日本経済新聞社 ISBN:4532130220
「昭和広告60年史」 1987 山川浩二編 講談社 ISBN:4062021846
「パンの明治百年史」 1970 パンの明治百年史刊行会
「たばこ専売史」 1963-1964 日本専売公社専売史編 日本専売公社
「明治東京逸聞史 第1、2」 1969 森銑三 平凡社(東洋文庫)

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谷根千50号 特集 谷根千50号特別企画 ― 町が愛した50冊 /archives/backnumber/050/ 特集 谷根千50号特別企画 ― 町が愛した50冊 さて五十冊をいかに選んだか。 てあたりしだい、 というのが正直なところですが、 もちろんそれだけではあ... 1997-07-20T00:00:00+09:00 50号 特集 谷根千50号特別企画 ― 町が愛した50冊

特集 谷根千50号特別企画 ― 町が愛した50冊

さて五十冊をいかに選んだか。
てあたりしだい、
というのが正直なところですが、
もちろんそれだけではありません。
そこでこんな基準を作りました。

一、同時代作品であること(できるだけ1950年代以降に書かれたもの)。
二、買う、または図書館で借りるなどして気楽に読めること。
三、谷根千地域、あるいはその周辺が、内容に関わっていること。
四、以下の要素のうち、一つ以上満たしていること。
* これからも読み継がれて欲しい本である。
* ぐっと胸に迫る本である。
* 人生のささやかな支えになる本である。
* 時間を忘れさせてくれる本である。
* 楽しい本である。
* 知らないことを教えてくれる本である。

其の50 町の本特集(56p) 1997/夏
表紙/草野権和
内田百★「漱石雑記」より+解説
昭和10年代の世相「デパート中元福引廃止」−片山寛二さん
谷根千50号特別企画−町が愛した50冊
谷根千名著イントロクイズ
これが谷根千体験の事始め−「早すぎた夕映え−評伝有元利夫」米倉守著−馬渕洋
辛苦を乗り越えたこの情がたまらない−「深川澪通り木戸番小屋」北原亜以子著−森晃子
学校だよりの中の捨てきれないもの−「心のままに」折本拓郎−M
思い出の中の同じ風景−「下町で遊んだ頃[子どもの文化]再考」か太こうじ著−佐久間典子
大河内正敏の魅力は底無しだった−「味覚」大河内正敏著−藤代治康
やはり一番は乱歩の作品でしょう−「算学奇人伝」永井義男著他−鈴木稔
わたしの詩人は、アトリエ坂の名付け親−「東京風人日記」諏訪優著−O
50号記念クロスワードパズル
「上野谷中殺人事件」について、の補遺 (谷根千28号「上野谷中殺人事件」について)
ハガキにつられて行ってみる5−江戸文字のはなし
耕開日誌(4)−完熟トマト−野沢延行
花屋補遺−駒込生花市場のこと (谷根千49号「花屋特集」)
花供養のこと
谷根千ちず
谷中のまちとすまいのクロスワーク−暮らしの諏方道再発見
町でみつけた店(谷中)−「さんだら工芸」暮らしの道具に囲まれて
サトウハチロー補遺−弥生町の家−佐藤四郎 (谷根千45号「サトウハチロー特集」)
確連房通信
谷中のお寺でオペラをみる−観智院・初音ホールで「奥様女中」上演
おたより
谷中・さんだら工芸−剪画・文/石田良介
50号記念子ども座談会−話はすぐに横道へ
編集後記
お知らせ

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谷根千49号 春の花屋さん − モノクロで贈る花屋特集 /archives/backnumber/049/ 特集 春の花屋さん − モノクロで贈る花屋特集 ちかごろ花束にトンとごぶさた お祝いごとにも、人生節目の行事にも ちょっと間のあるとしごろです いいえ、... 1997-03-31T00:00:00+09:00 49号 春の花屋さん − モノクロで贈る花屋特集

特集 春の花屋さん − モノクロで贈る花屋特集

ちかごろ花束にトンとごぶさた
お祝いごとにも、人生節目の行事にも
ちょっと間のあるとしごろです
いいえ、豪華な花束でなくていいんです
町の花屋の店先の、
春を私にちょっとだけ、
持ってきてはくれませんか?

其の49 花屋特集 (52p) 1997/春
表紙/佐藤寿子
中原中也「正午−丸ビル風景」+解説
昭和10年代の世相「市バス木炭車運転」−絵/片山寛二さん
モノクロで送る花屋特集−春の花屋さん
花重、花家の歴史あれこれ−関重三郎さんに聞く
花定/ハナミキ/江川花店/花風船/盛香園/高尾花店/花美代/フローリスト華/花米/タナカ花店/花祐/ガーデン・ブランシュ/千草園/藤倉生花店/フラワーショップ小竹/TNフラワーギフトサービス/菅井生花店/岩崎フラワー/浅賀生花/花清/フラワーショップ北斗/ハナオト/花金/花倶楽部/花吉/ヨネヅ生花店/花木屋
六阿弥陀詣で
江川政太郎氏の話
大田市場に社会科見学
花づくし
千円で春の花束作ってください
榊と樒
谷根千番外地列伝4−及川裸観・全身を顔にしよう
耕開日誌3−キュウリの花−野沢延行
谷根千ちず
リリオム補遺−駒込動坂町九二番地−彫刻家・新田実のアトリエ−新田基子
戦前戦後の自由美術のこと
この町にこんな人(本駒込)−吉野久幸−絵の中の映画館
祝・汐見小学校創立七十周年−汐見小学校をめぐって−山崎隆吉
旅館補遺−根岸・シャチ旅館のこと
ハガキにつられて行ってみる5−「つゞら堂」でみつけたくつろぎのお茶
確連房通信
事務所探し顛末
おたより
団子坂・ハナミキ−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

関連リンク
谷根千48号に補遺「団子坂下茶房リリオムの履歴書」
谷根千44号「芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代」
谷根千17号「谷根千に生きた 夭折の芸術家たち」

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谷根千48号 谷根千旅館特集 − 今日お泊りはどちら? /archives/backnumber/048/ 特集 谷根千旅館特集 − 今日お泊りはどちら? 郷里の両親が出てくる 友人が家族連れでやってくる わが家に泊まってもらうには ちょっと狭すぎるかしら ... 1996-12-10T00:00:00+09:00 48号 谷根千旅館特集 − 今日お泊りはどちら?

特集 谷根千旅館特集 − 今日お泊りはどちら?

郷里の両親が出てくる
友人が家族連れでやってくる
わが家に泊まってもらうには
ちょっと狭すぎるかしら

谷根千あたりはいいところだというから
行ったついでにのんびりしたい
どこか
安くて、気兼ねしない宿教えてよ

そんなこといわれても
住んでいる町の旅館は泊まったことがない
ちょっと様子を見てこよう

そして
旅館の物語がはじまりました

其の48 旅館特集(52p) 1996/冬
表紙/石田良介
宮武外骨の墳墓廃止論「裸に虱なし」(大正9年)より+解説
昭和10年代の世相「石炭飢饉」−絵/片山寛二さん
谷根千旅館特集−今日のお泊りはどちら?
澤の屋−総括的戦後小旅館盛衰史
勝太郎/弥生会館/水月ホテル鴎外荘/山中旅館/ビジネスホテル千駄木/寿々木旅館/さつき/田仲旅館 ランチめぐり−水月ホテル鴎外荘/山中旅館内「古月」/弥生会館/ホテルソフィテル東京「黒門」
取材こぼれ話−わたしの見た戦争−鈴木寛治
谷根千旅館情報
耕開日誌(2)−垣根のむこうから−野沢延行
村山槐多−もう一つの生誕百年−多児貞子
樋口一葉補遺−一葉ふたたび−交友録
谷根千ちず
日本舞踊を習った日々−日暮里渡辺町の家−吉川章子さん
「リリオムの時代」補遺−団子坂下茶房リリオムの履歴書
秋草咲く日−岡本文弥逝く
私の原風景−八重垣楼の階段−杉本昇
林町の新しい店−クリスタルショップ「ハジュ」−シャンデリア、光のプリズム
確連房通信
おたより
編集後記
お知らせ

関連リンク
谷根千49号に補遺 駒込動坂町九二番地−彫刻家・新田実のアトリエ−新田基子
谷根千44号「芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代」
谷根千17号「谷根千に生きた 夭折の芸術家たち」

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谷根千47号 外骨の住んだ町 − 宮武外骨、過激なるジャーナリスト上野桜木町にて新雑誌創刊 /archives/backnumber/047/ 特集 外骨の住んだ町 − 宮武外骨、過激なるジャーナリスト上野桜木町にて新雑誌創刊 猥雑研究の大家 / フザケタ人物 / 雑誌道楽 / 雑誌道楽 / 半... 1996-07-28T00:00:00+09:00 47号 外骨の住んだ町 − 宮武外骨、過激なるジャーナリスト上野桜木町にて新雑誌創刊

特集 外骨の住んだ町 − 宮武外骨、過激なるジャーナリスト上野桜木町にて新雑誌創刊

猥雑研究の大家 / フザケタ人物 / 雑誌道楽 / 雑誌道楽 / 半痴半狂堂
常識外れのネジケ者 / 超俗的非凡 / エージャナイカの性格 / 例の茶目式 / 偉大なる狂人

読者は
自由奔放思うがままに
生き抜いてきた予と、予の時代とに
羨望を禁じ得ない
であろうことだけは、
確かであると信ずる

写真提供・吉野孝雄さん

其の47 宮武外骨特集(52p) 1996/夏
表紙/「滑稽新聞」より
現代の弊習に反抗す「立読禁止貸本予防法」(「スコブル」大正7年)より+解説
昭和10年の世相「流行り出した商売」−絵/片山寛二さん
宮武外骨、過激なるジャーナリスト上野桜木町にて新雑誌創刊−外骨の住んだ町
 初めての東京
 ジャーナリスト外骨
 外骨、上野桜木町へ
 妻八節の死と「袋雑誌」
 ご町内雑誌「スコブル」
 大正デモクラシーの子
 女は眼中に無い
 宮武外骨・谷根千関係年譜
谷根千オンブズマン−文京シビックセンターの建設費はナゼこんなに増えるのか!
谷根千ちず
吉野孝雄さんと外骨を歩く
著者自筆広告28−吉野孝雄編著「宮武外骨」「滑稽漫画館」「面白半分」「猥藝風俗辞典」河出文庫、「過激にして愛嬌あり」「予は危険人物なり」ちくま文庫
耕開日誌1−無農薬野菜のススメ−野沢延行
文京たてもの応援団出現−安田邸を残したい!
サトウハチロー補遺−ハチロー記念館よ、サラバ…とはいえない
 父ハチローの思い出−佐藤四郎
路地奥の料理店「根津くらぶ」−季節を食べる
確連房通信
子どもたち、走りまわれ−御殿下サッカークラブ
おたより
千駄木・安田邸−剪画・文/石田良介
出版社自筆広告−吉野孝雄監修「宮武外骨此中にあり」全26巻・ゆまに書房
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千46号 木の伝説 - 木霊を聞きながら /archives/backnumber/046/ 特集 木の伝説 - 木霊を聞きながら 風でざわざわと音を立てる 榛の木やポプラの葉に すっかり心を動かされて、 私はまさに息がつまりそうだ − H.D.... 1996-03-27T00:00:00+09:00 46号 木の伝説 - 木霊を聞きながら

特集 木の伝説 - 木霊を聞きながら

風でざわざわと音を立てる
榛の木やポプラの葉に
すっかり心を動かされて、
私はまさに息がつまりそうだ −
H.D.ソロー「森の生活」

今日も工房では
「谷中で古い家が一棟壊されている」
と叫ぶものあれば
「千駄木の大木が切られた」
と涙するものあり。
都心にしては緑の多い町、
なんて安住してはいませんか。
放っておくと、
町の思い出を呑み込んだ大木が
どんどん消えていきます。
町に大きな木、
伝説の木を探して歩きました。

其の46 大木特集 (48p) 1996/春
表紙/桐谷逸夫
林芙美子「放浪記」より+解説
根津神社のペンギン−写真/高野ひろし
木霊を聞きながら−木の伝説
六百年、谷中にあり−玉林寺住職、山口孝雄さん
住民の誇り、メタセコイア−島津直子さん
あれがスパイのクスノキ
私の好きな一本の木−野沢延行さん
江戸を伝える楓の木−浦井正明さん
人の命を助けた藤−三原家、高尾重子さん
めいわく桜はみんなの桜−廣瀬セイさん
寺に実生のグレープフルーツ−感応寺住職、小倉俊学さん
コウヤマキとノウゼンカズラ−西宮脩さん
心に残る木
本郷樹木探険−杉崎光明さんと歩く木の旅
チラシにつられて行ってみる4−桜並木は「ギャラリー工」へ続く道
病気と闘う家族のもうひとつのわが家−「ぶどうの家」ができました
谷根千ちず
町を記録する写真館−活キチぢいさんがゆく−弥生の玉井孝洋さん
町の景色その4−諏方神社で見たもの−絵・文/佐藤やゑ子
サトウハチロー補遺−八方塞がりの中、弥生の土地は売却寸前
サトウハチローのお墓(雑司が谷墓地)−多児貞子
谷根千番外地列伝3−谷中リリオムから池袋パルテノンへ−吉井忠氏に聞く
確連房通信
谷中に雪男(イエティ)現わる?−野沢延行さんより
わが町味自慢−白山編
最後の子育て日記−バギーの巻
谷根千オンブズマン−風雲急を告げる東京芸大美術館建設計画
大学側の動き
大浦食堂について
おたより
著者自筆広告29−桐谷逸夫+桐谷エリザベス「東京いま・むかし」日貿出版社
弥生・聖テモテ協会−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

参考文献

「森の生活」ヘンリー・D.ソロー 佐渡谷重信訳 講談社(講談社学術文庫) 1991 ISBN:406158961X
「図説・東京下町花散歩」杉崎光明 河出書房新社 1993.4 ISBN:430972485X

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谷根千45号 サトウハチローが好き - サトウハチロー記念館を弥生に残してください! /archives/backnumber/045/ 特集 サトウハチローが好き - サトウハチロー記念館を弥生に残してください! 落第三回、転校八回、 勘当を言い渡されること十七回。 東京中の留置場は大概... 1995-12-27T00:00:00+09:00 45号 サトウハチローが好き - サトウハチロー記念館を弥生に残してください!

特集 サトウハチローが好き - サトウハチロー記念館を弥生に残してください!

落第三回、転校八回、
勘当を言い渡されること十七回。
東京中の留置場は大概知っている。

おおらか、賑やか、駄法螺吹き
イタズラ、腕白、不良少年
気さく、大袈裟、新しもの好き

さびしがりやで惚れっぽい
大衆的でセンチメンタル
愛情に飢えるロマンチスト

サトーハチローの墓碑銘に
「ふたりでみると
すべてのものは着(ママ)しくみえる」
とある。
墓は雑司ヶ谷墓地にある。

協力
サトーハチロー記念館、忍丘小学校、文京区役所、文京区教育委員会

其の45 サトウハチロー特集(48p)1995/冬
表紙/サトウハチロー「象のシワ」
林芙美子「放浪記」より+解説
お地蔵さんとペンギン−写真/高野ひろし
サトウハチローが好き−サトウハチロー記念館を弥生に残してください!
サトウハチローのいた谷根千
弥生坂とサトウハチロー先生−刑部正太郎さん
サトウハチローと木曜会−宮中雲子さん
サトウハチローと根津音頭−滝沢和気枝さん/上田あやのさん
サトウハチローと忍岡小学校校歌
サトウハチロー記念館(パンフレットより)
サトウハチロー記念館を弥生に残してください!−記念館北上移転騒動全記録
建築紀行−本郷弓町の福士勝成邸−明治五年の洋館が残っていた−多児貞子
谷根千ちず
サラバ大菊の湯−銭湯の煙、桶の音
チラシにつられて行ってみる3−“体が資本”で「可憐堂」詣
谷根千の風景−千駄木町五八番地の家−松本禎子
路地から環境を考える会だより1−路地には路地のよさがある−秋山真芸実
町の景色その3−千駄木の風呂屋−絵・文/佐藤やゑ子
確連房通信
上野のフクロウ入院す−野沢延行さんより
最後の子育て日記−ミルクの巻
おたより
弥生・サトウハチロー記念館−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

関連リンク
谷根千50号サトウハチロー補遺−弥生町の家−佐藤四郎

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谷根千44号 芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代 /archives/backnumber/044/ 特集 芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代 みんなよくお茶を飲んだものだ。何だかだと云ふと直ぐリゝオムへ寄ってお茶を飲む時間の方が多かった様な気が... 1995-10-25T00:00:00+09:00 44号 芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代

特集 芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代

みんなよくお茶を飲んだものだ。何だかだと云ふと直ぐリゝオムへ寄ってお茶を飲む時間の方が多かった様な気がする。実を云ふと私は少々呆れた位ひだ。
「石田君を憶ふ」(石田新一追悼誌より/武野貞俊)

彼等は「リリオム」を「穴」と称した。
芸術家を遇するに甚だ適性を欠く
一般的風潮の中で、
穴こそは魂の安住地であった。
そこでは世界的なレベルの芸術家達と
ひとつの生活であった。
ダビンチ、ラフアエロから
セザンヌ、ピカソ、
マチス、モヂリアニ、スーチン、etc
国籍と時代を超えた
自由な世界であった。
(山内為男追悼誌より/中林政吉)

協力 新田基子、薗田道子、高橋千秋、中林啓治、創風社
茶房「リリオム」推定復元図(外部)/株式会社セノグラフィカ・中林啓治

リリオムに集った芸術家

* 勝本勝義 通称 小グマ
* 石田新一 通称 パン(ギリシャ神話の牧羊神)
* 田尻稲四郎 通称キスリング
* 松本竣介(佐藤俊介) 通称 俊ちゃん、フルポン(フループポンチ)
* 山内為男 通称 タメオ、モヂ(モヂリアニ)
* 薗田猛 通称 ボル(ボルシェヴィキ)
* 新田実 通称 大グマ
* 杉原幸 通称 バル(バルザック)
* 麻生三郎

其の44 「リリオム」特集 (48p) 1995/秋
表紙/中林啓治「ありし日の茶房リリオム」
四国松山の地域誌「ジ・アース」の創刊宣言+解説
煙草屋とペンギン−写真/高野ひろし
「リリオム」の時代−谷中三崎坂四五番地・芸術家のいた喫茶店
「リリオム」と「赤荳会」
赤荳−勝本勝義(一九三九年、「石田新一追悼誌」より)
父、母の「リリオム」−中林啓治さんに聞く
「リリオム」の思い出−難波田龍起さんの手紙(新田基子さん宛)
追憶の散歩−一九三〇年代「リリオム」を歩く
新田基子さん/園田道子さん/高橋千秋さん
谷根千ちず
ご近所調査報告−本を直す、本を守る「キャット」−出版物の修復保存の現場を訪ねて
郷土史発掘−駒込林町二五番地のロシア人・大正五年の夏の一夜−檜山真一
谷根千オンブズマン−「町づくり」にこうした提案は?−大竹亮さんの手紙より
町の景色その2−夕暮の根津神社−絵・文/佐藤やゑ子
確連房通信
最後の子育て日記−おんぶの巻
おたより
「一味会」の思い出−高間正勝さん
谷中・すぺーす小倉屋−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

関連リンク
谷根千49号に補遺 駒込動坂町九二番地−彫刻家・新田実のアトリエ−新田基子
谷根千48号に補遺「団子坂下茶房リリオムの履歴書」
谷根千17号「谷根千に生きた 夭折の芸術家たち」

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谷根千43号 私的町歩きのススメ 時計をもたずに家を出よ! /archives/backnumber/043/ 特集 私的町歩きのススメ 時計をもたずに家を出よ! 文学散歩に美術館巡り 歴史探訪に建築紀行 知的欲求に健康法を組みあわせた よくある町歩きに背を向け... 1995-07-15T00:00:00+09:00 43号 私的町歩きのススメ 時計をもたずに家を出よ!

特集 私的町歩きのススメ 時計をもたずに家を出よ!

文学散歩に美術館巡り
歴史探訪に建築紀行
知的欲求に健康法を組みあわせた
よくある町歩きに背を向けて
意味や由緒はさておいて
時間も場所も定めずに
町を歩こう、のんびりと
必要なのは寛容でしなやかな
ハートだけ

(註)これは観光ガイドではありません。よって楽しみは自分で探すべく、詳しい所番地は省略いたしました。
以下特集本文冒頭より 某月某日 谷根千出発
最近谷根千前には警備のお巡りさんが二十四時間体制で所在なさそうに立っている。三月三十日、警察庁の国松長官が撃たれ、日医大病院に入院したからだ。とにかく警察官の多い根津裏門坂を上る。

夢境庵の脇にある道祖神と竹の子。
「あっ、こんな所に竹の子、出始めに食べればよかったのに」
「すっと伸びる姿がいいんじゃないの。アンタはいっつも食い気ばっかり」
坂を上り切って裏道を行くと児童遊園。
「公園があるの知らなかったね。それにしてもゴミ箱に家庭のゴミがいっぱい」
「この手の小さな公園は不衛生になりやすいね」
本郷通りを北へゆく。バス停前の浄心寺に巨大な布袋さま。
「長島監督にそっくり!!」

其の43 町歩き特集(48p)1995/夏
表紙/トケイソウ「本草図説」より
辻潤「文学以外」より+解説
夕焼けだんだんのペンギン−写真/高野ひろし
私的町歩きのススメ−時計をもたずに家を出よ!
 町歩きマップ
詩人の散歩−小沢信男さんと歩く谷中
谷根千の喫茶店(谷中)−ダージリン・インド式おいしい紅茶を召し上がれ
笑う門には福来る−江戸東京尻とりばなし−寺澤幸夫さん
谷根千ちず
谷根千番外地列伝2−鶴田吾郎・エロシェンコを左から描いた男−鶴田煕さんに聞く
学童集団疎開補遺
 大場先生のスケッチブック−尾崎愛明さん
 東京のお父さんお母さんおやすみなさい−金子瑞生さん
 カーテン閉めてお餅つき−川崎当子さん
 忍岡小学校の場合
 大野屋動坂下の洋品店−宮沢こうさんに聞く
町の景色その1−雨あがりの谷中−絵・文/佐藤やゑ子
石屋補遺−明治の女性はカッコイイ−岩城ふみさんに聞く
確連房通信
著者自筆広告28−江戸のあるまち上野谷根千研究会編「新編・谷根千路地事典」住まいの図書館出版局
編集者自筆広告−「彷書月刊」弘隆社
最後の子育て日記−オムツの巻
おたより
向丘・浄心寺−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千42号 廣群鶴(こうぐんかく)と谷中の石屋 加藤勝丕調査ノートを道しるべに /archives/backnumber/042/ 特集 廣群鶴(こうぐんかく)と谷中の石屋 加藤勝丕調査ノートを道しるべに 谷中に石匠「廣群鶴」がいた。 寛政のころより江戸随一と名を馳せた。 石屋の屋号... 1995-03-30T00:00:00+09:00 42号 廣群鶴(こうぐんかく)と谷中の石屋 加藤勝丕調査ノートを道しるべに

特集 廣群鶴(こうぐんかく)と谷中の石屋 加藤勝丕調査ノートを道しるべに

谷中に石匠「廣群鶴」がいた。
寛政のころより江戸随一と名を馳せた。
石屋の屋号は「群鶴」、
御碑銘彫刻師(おひめいちょうこうくし)としての号を「廣群鶴」、
実名を「廣瀬群鶴」という。
明和九年の目黒行人坂火事ののち、
御府内石工拾三組の谷中組として、
谷中町に石屋を開業したと伝えられる。
近世後期より明治・大正・昭和と活躍し、
昭和三十一年廣群鶴廃業まで、
九世がその技術を継承した −

其の42 石屋特集(48p)1995/春
辻潤「きゃぷりす・ぷらんたん」+解説
谷中六丁目−絵/酒井不二雄
廣群鶴と谷中の石屋−加藤勝丕調査ノートを道しるべに
 廣群鶴の系譜
 谷中、廣群鶴鐫刻碑一覧
 石屋雑学
 谷中の石屋−川名石材工務店/和泉家石材店/岩城石材店/野澤石材/中村石材店/高橋石材/関澤石材店/安納石材店/石六/
 取材こぼれ話
 職人さん話
この町にこんな人−琵琶一筋に七十余年の都錦穂さん
谷根千番外地列伝1−辻潤の美しきバアレー
谷根千ちず
珍しいもの見つけた−ツゲの入歯
郷土史発掘−田中増蔵(聚精堂)と今井甚太郎(杏林舎)−田中正明
坂補遺−ひと筆描き坂めぐり−諏訪優をしのんで
著者自筆広告26−西井一夫映像論集「存在の中心は闇なのだ」みすず書房
骨董の店プラスワン−「夢市」布の世界
確連房通信
 震災関連オンブズマン
 白山南天堂書房・奥村清江さんのこと
谷根千の喫茶店(本駒込)−スターバレー
おたより
著者自筆広告27−佐久間典子「サハラの岸辺に木を植える」社会思想社
谷中・川名石材工務店−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

参考文献
「工芸志科」(増訂) 黒川真頼著、前田泰次校註 平凡社(東洋文庫) 1974

協力(敬称略)
加藤勝丕、遠藤ミカ、鴎外記念本郷図書館

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谷根千41号 夏目漱石の千駄木 - 詳註「吾輩ハ猫デアル」 /archives/backnumber/041/ 特集 夏目漱石の千駄木 - 詳註「吾輩ハ猫デアル」 明治三十六年三月三日火曜日、雛祭の日、留学先のロンドンから帰った漱石夏目金之助は本郷区駒込千駄木町五... 1994-12-25T00:00:00+09:00 41号 夏目漱石の千駄木 - 詳註「吾輩ハ猫デアル」

特集 夏目漱石の千駄木 - 詳註「吾輩ハ猫デアル」

明治三十六年三月三日火曜日、雛祭の日、留学先のロンドンから帰った漱石夏目金之助は本郷区駒込千駄木町五十七番地(いまの文京区向丘二丁目二十番七号)に引越した。家賃二十五円。妻鏡子は病の床にあり、漱石は友人菅虎雄と二人で家財道具を買い整えた。
家主は友人で歴史学者の斎藤阿具(さいとうあぐ)で、彼が仙台二高へ転任して空き家になるので借りたものである。職場の一高と東大までは一本道で近かった。しかしこの家を漱石は気に入らず、しばしば住宅の図案を考え、小石川まで別の借家を見に行ったりした。
「美しい少女の死ぬ程詩的に悲しいことはない。死んでいヽ奴は千駄木にゴロヾして居るのに思う様にならんな」(野間真綱宛・三十八年十二月六日)
「小生千駄木にあって文を草す。左右前後に居るもうろくども一切気に喰はず朝から晩まで喧嘩なり此中に在って名文がかけぬ位なら文章はやめて仕舞う考なり」(森田草平宛・三十九年八月六日)
そんな千駄木の家に三十七年夏、黒い猫が迷い込み、暮から漱石はこの猫から見た人間世界を書き出した。−「我輩ハ猫デアル」。これが英語教師漱石を国民的作家にする。

※本文中の「吾輩は猫である」は新潮社文庫より引用しました。

其の41 夏目漱石特集(48p) 1994/冬
表紙/橋口五葉装幀の「吾輩ハ猫デアル」初版本より
夏目漱石「吾輩ハ猫デアル」より+解説
谷中二丁目−絵/酒井不二雄
ふり向けば根津−写真/馬渕広子
エッセイ−谷中の雪−野沢延行
夏目漱石の千駄木−詳註「吾輩ハ猫デアル」
 作品「吾輩ハ猫デアル」
 夏目漱石プロフィール
 妻の証言
 郁分館訪問記
漱石の散歩−奥本大三郎さんと千駄木を歩く
谷根千ちず
地蔵になった男−宮沢芳重−根津に住んだ哲学者
岡場所雑記(下)−明治の根津遊廓−村山文彦
町の話題−まちにとびだす芸工展
確連房通信
谷根千オンブズマン−ペットだからペットボトル??
おたより
千駄木・平岡パン−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

参考文献
「夏目漱石全集 1」 夏目漱石 筑摩書房(ちくま文庫)ISBN:4480021612
「吾輩は猫である」 夏目漱石 新潮社(新潮文庫)1961
「漱石全集」 夏目漱石 二十七巻〜三十一巻(書簡集)岩波書店 1957
「漱石研究年表」(増補改訂) 荒正人編 集英社 1984.6 ISBN:4087724867
「漱石の思ひ出」 夏目鏡子談・松岡譲筆録 角川書店(角川文庫)1966
「夏目漱石青春の旅」 半藤一利 文芸春秋(文春文庫)1994.8 ISBN:416810009X
「百年の歩み 創立100周年記念写真集」郁文館学園100年史編集委員会編 郁文館学園 1988.11
「本郷の寺院 街と寺誌」 本郷仏教会 1984.10
※本文中の「吾輩は猫である」は新潮社文庫より引用しました。

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谷根千40号 文弥百歳、谷根千十歳 長生きのおすそわけ /archives/backnumber/040/ 特集 文弥百歳、谷根千十歳 長生きのおすそわけ 谷中にお住まいの新内節の記録保持者。 岡本文弥さんは今年一月一日で 数えの百歳になられました。 長寿の家... 1994-09-10T00:00:00+09:00 40号 文弥百歳、谷根千十歳 長生きのおすそわけ

特集 文弥百歳、谷根千十歳 長生きのおすそわけ

谷中にお住まいの新内節の記録保持者。
岡本文弥さんは今年一月一日で
数えの百歳になられました。
長寿の家系に加え
酒もタバコもやらない文弥さんは
「無欲」に徹することが「ナガイキのモト」
だそうです。
反省を踏まえて、
・歩けヽ、なんでもいいから歩きなさい
・我流でいいから、室内でも、体操ヽ
とおっしゃいっています
そのほか
・ホッペタをピシャピシャたたく
・足の裏をゲンコでたたく
のも体にいいとのことです

谷中瑞輪寺前に生まれ、根津・白山に住み
また転々として谷中上三崎南町
文弥さんは「谷中・根津・千駄木」
の土地と人間の生き証人です。
題して
・「文弥さんと歩く谷根千」
・手作りメディア「谷中きく会」
・「岡本文弥と日本の百年」
三幕ものです
ようこそご入来下さいました

其の40 十周年特大号 岡本文弥特集(72p) 1994/秋
口上
上野駅−絵/酒井不二雄
ふり向けば根津−写真/馬渕広子
エッセイ−谷中の蚊−野沢延行
文弥百歳、谷根千十歳−長生きのおすそわけ
第一幕 岡本文弥さんと歩く谷根千
第二幕 手作りメディア「谷中きく会」
第三幕 岡本文弥と日本の百年
谷中と千駄木二つの岡のおつきあい−岡本文弥さん/山本安英さん
確連房通信
私のホッとする時間−谷中かなかな
天心ゆかりの地へインドからのお客さま−タゴール国際大学の一行来日−松野高尚、幸子昭和二十年三月十一日の卒業式−上野の杜にあった「文部省図書館講習所」−鈴木ミチル経済災害はどうなる−大地震、私の意見−佐々木孝一
飛鳥時代様式三重塔の建立−向丘・清林寺
谷根千ちず
愉快に暮らすボケ講座−多児貞子
草木染に挑戦−谷中の染色教室
「住民参加」の難しさ−大高智子
根津の原風景−バンズイの金魚屋を追って
 バンズイの記憶
 金魚の歴史
岡場所雑記(中)−洒落本に見る根津遊廓−村山文彦
40号鼎談−朝まで恐怖のデスマッチ
おたより
林町のお祭り−石黒徳衛
谷中・文弥師匠宅−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

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谷根千39号 坂特集 /archives/backnumber/039/ 1998-06-01T00:00:00+09:00 39号 坂特集

其の39 坂特集(48p)1998/春
夏目漱石から菅虎雄へ(明治36年7月3日)+解説
根津二丁目−絵/酒井不二雄
ふり向けば根津−写真/馬渕広子
エッセイ−谷中の幸−野沢延行
おりたらのぼり道−谷根千坂物語
あかぢ坂石垣のつつじ
異人坂の異人は誰か?
三浦坂下でひと休み
解剖坂の十二段目
S字坂はSではないのだ
根津裏門坂の三階建て
薮下の道、汐見坂の碑
坂のある町で生まれ、育って−御代幸子さん
富士見坂から見える景色
その名は弥生坂
三段坂の名はいつから
七面坂遠き軍歌の走馬灯
三崎坂の草人堂
団子坂は誰でも知っている
団子坂のチビッコギャング−石黒徳衛
どこにも行けない芋坂
地蔵坂は鉄路のとなり
清水坂商店街
おばけ階段の数
大給坂はおぎゅう坂と呼んで欲しい
動坂に仏さまは長居せず
アトリエ坂の名付け親
谷根千坂まっぷ
大正博覧会秘話−南洋館のレットナム君−多児貞子
谷根千ちず
岡場所雑記(上)−川柳に詠まれたる根津遊廓−村山文彦
「文京区商工名鑑」を読んで − 一九五〇年代の屋号
谷根千オンブズマン−お米の話見聞録
 お米年表
確連房通信
おたより
根津・花木屋−剪画・文/石田良介
サトウハチロー記念館館主・佐藤房枝のたどった生涯
編集後記
お知らせ

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谷根千38号 遠くの親戚より近くの質屋 − 質草のある豊かな生活 /archives/backnumber/038/ 特集 遠くの親戚より近くの質屋 − 質草のある豊かな生活 一本裏通り、電柱に看板。 路地を入ると石畳。そしてのれん。 一六銀行ともよばれる庶民金融、質屋... 1994-02-15T00:00:00+09:00 38号 遠くの親戚より近くの質屋 − 質草のある豊かな生活

特集 遠くの親戚より近くの質屋 − 質草のある豊かな生活

一本裏通り、電柱に看板。
路地を入ると石畳。そしてのれん。
一六銀行ともよばれる庶民金融、質屋。

質屋さんはめがねごしに
じっと借り手を見て、
品物をと見こう見してお金を貸す。

モノを預けてお金を借りる。
期限がきても督促されない。
返さなくとも追っ手はこない。
カード地獄は聞くけれど、
質屋で地獄を見た人はいない。

物と金の地道な関係。
この町にはまだ生きている気がする。

其の38 質屋特集(48p) 1994/冬
表紙/石田良介「サイタ質店」
ヤネセン冬の社説−やっぱりビールはビンがおいしい…かな!
エッセイ−谷中のシダ−野沢延行
遠くの親戚より近くの質屋−質草のある豊かな生活
 いいものを大切にする、根津は質屋向きの町ですね−サイタ質店
 ウスイ質店
 うちが質屋をはじめたころこの辺はしょうがを作っていた時代でしょうね−田戸質店
 井澤屋質店
 質屋のイメージも「ちょっとおぢさんの店に行ってくる」といえば明るいでしょう−質屋おぢさん
 玉家質店
 小林質店
 現存質屋一覧
花を育てる楽しみ−花木屋
ご近所調査報告−いずみたく物語−日本のミュージカルを育んだ日暮里諏方台−多児貞子谷根千ちず
町の記憶−谷中と朝倉文夫先生−田辺徹
谷根千オンブズマン−われら「自転車」操業!(下)
 私の自転車が消えた
 愛しの自転車の無残な姿!
確連房通信
とにかくやってみる1−カルメ焼き
著者自筆広告25−真寿美・シュミット村木「『花・ベルツ』への旅」講談社
おたより
根津・サイタ質店−剪画・文/石田良介
谷中の夜中−写真/北小路康敬
編集後記
お知らせ

参考文献
「最新質屋の研究」 小笠原繁夫 良明堂 1913
「庶民の歩んだ金融史」 宮本又郎,高嶋雅明 福徳銀行(編集工房ノア) 1991.2
「質屋利子の研究」 東京質屋組合利子調査研究委員會編 東京質屋組合 1934.11
「近世質屋史稿」 鈴木亀二著 行人社 1984.4 ISBN:4905978149
「無産者金融機関としての質屋の研究」東京市役所編纂 東京市役所(白鳳社(発売)) 1931.2
「本の質屋 : 近世・近代の史的研究」渋谷隆一,鈴木亀二,石山昭次郎共著 早稲田大学出版部 1982.6
「質屋史の研究」 齊藤博 新評論 1989.4 ISBN:4794800258
「近代日本職業事典」 松田良一 柏書房,1993.12 ISBN: 4760110259
ほか

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谷根千37号 謎は氷解するのか キーワードは道灌山 藍染川はもうひとつあった /archives/backnumber/037/ 特集 キーワードは道灌山 藍染川はもうひとつあった 謎は氷解するのか 人生、いたるところになぞありと申します。 中国の風水の思想によると、 地形、風... 1993-10-20T00:00:00+09:00 37号 謎は氷解するのか キーワードは道灌山 藍染川はもうひとつあった

特集 キーワードは道灌山
藍染川はもうひとつあった
謎は氷解するのか

人生、いたるところになぞありと申します。
中国の風水の思想によると、
地形、風の道、水の流れ、
すべて陰陽五行の司るところであります。
風土、水勢をみて家の建つるところを卜(ぼく)し、
埋葬の場を決める、という。
彰義隊の敗走せし東京最北の岡、
道灌山に手繰り寄せられる謎と物語の数々。
この地に住んだ人々の語りを手がかりに、
百年むかしの道灌山に向い、
そろりそろりと出発でごさいます。

◎道灌山、名の由来は二説あり。太田道灌の山城があったが由にその字を当てたのが一説にて、向いの諏方台には「道灌船つなぎの松」の名が残り、日暮里本行寺に「道灌物見塚」の碑あり。またの一説、鎌倉時代の豪族、関道閑の館ありという。谷中感応寺、根岸善性寺は関小次郎長耀入道道閑の開基にて、後説が有力なり。
◎道灌山通りは古之の道なり。その広さ二間。大正十年五月、府知事執行のもと都市計画道路となり。土地買収、家屋移転し、道灌山を切崩したる土を盛り、幅十五メートルに拡げたるは昭和五年。そののち地下に鉄道を通すため、再び道路を拡げるなり。その幅二十五メートル。昭和四十六年三月三十一日完了し、現存す。

其の37 道潅山特集(48p) 1993/秋
表紙/道潅山聴蟲の図「江戸名所図会」より
ヤネセン秋の社説−車よ、「歩行者に気をつけなさい」
エッセイ−谷中のドングリ−野沢延行
謎は氷解するのか−キーワードは道潅山−藍染川はもうひとつあった
 道潅山はどこか
 もうひとつの藍染川の謎
 東叡山領の新堀村−松本新太郎さん
 道潅山の自転車屋−鈴木金太郎さん
 形成電車道潅山通駅
 ドウカンソウの謎−野村圭佑さん
 道潅山下の風景−昭和17〜18年−五明敏雄さん
 日暮里の金魚屋さん−大谷つるさん/加藤美沙子さん
 開成学園道潅山に移る
 開成学園指定の洋服店−中野育蔵さん
 角の浪花家甘辛食堂−柏倉みや子さん
 ★大日本製薬
 ポケットに入るオーケストラ「トンボハーモニカ」−竹田幸生さん
 ハーモニカの青春−山崎隆吉さん
町の記憶−根津、画家の住む町
谷根千ちず
谷根千「事物起源」と「その後」−谷中菊まつりこの10年
郷土史発掘−三橋家のルーツを探して−三橋栄子さん
ご近所調査報告−内田百★が下宿した弥生町一番地の洋館−多児貞子
確連房通信
チラシにつられて行ってみる2−年をとってもこの町で暮らすには−スタジオI
おたより
向陵稲荷坂−剪画・文/石田良介
出版社主自筆広告1−「アイヌ文化の基礎知識」草風館
谷中の夜中−写真/北小路康敬
編集後記
お知らせ

参考文献
「遊暦雑記」 1814 十方庵敬順[著] ; 大島建彦[他]編三弥井書店, 1995.4
「明治東京名所図会」(東京近郊名所図会)朝倉治彦,槌田満文 東京堂出版 1992.7 ISBN:449020194X
「武江年表」斎藤月岑[他] 平凡社(東洋文庫) 1968
「日っぽり花見寺」 田戸亀太郎
「荒川区史」 東京都荒川区編 1989.3(1936?)
「山の憶ひ出」 木暮理太郎 1969 日本文芸社

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谷根千36号 「集団学童疎開」 塩原、那須、福島へ− /archives/backnumber/036/ 特集 「集団学童疎開」 塩原、那須、福島へ− 二十年四月八日 日曜日 天気(晴) 東那須野のふみきりをわたってすこしいったどてのやうな所で、よその人... 1993-07-30T00:00:00+09:00 36号 「集団学童疎開」 塩原、那須、福島へ−

特集 「集団学童疎開」 塩原、那須、福島へ−

二十年四月八日 日曜日 天気(晴)
東那須野のふみきりをわたってすこしいったどてのやうな所で、よその人がそこらに、はえている、すいせんのちいさいやうな草を、とってかごに入れていたので、先生がきいたら、アマナといって、ゆでて、おしたしにしてたべるとおいしいのだと、おしへてくれたので僕達も、少しづつとって先生のかごに入れた。そこらへんに、一面はえていた。(梶原四郎さんの日記より)

◎昭和16年、尋常小学校は国民学校となり、22年に小学校と変わりました。文章は時代と名称のくいちがいが多くありますが、統一しませんでした。また、資料の中で旧漢字は、一部を除いて新漢字に改めました。
◎長年にわたり学童疎開にこだわられ資料、証言を収集された小林奎介、渡辺臣蔵、末武芳一の書肆に敬意を表し、ご協力を感謝します。また、勇気を持って話してくださった方々、本当にありがとうございました。プライバシーには配慮し、書けなかったことも多いのを行間にお汲みとり下さい。文責はすべて編集部にあります。
◎この特集はすべて元号を用いています。昭和が終わった現在、やっと西暦のみで物事を考えられるようになりました。

其の36 集団学童疎開特集(56p) 1993/夏
表紙/「家の光」(昭和19年1月)
ヤネセン夏の社説−「散歩道」を散歩するために
エッセイ−谷中の蟲−野沢延行
「集団学童疎開」塩原、那須、福島へー
 座談会・学童疎開は何だったのか
 根津小学校の場合/第一日暮里小学校の場合/千駄木小学校の場合/汐見小学校の場合/谷中小学校の場合
 いつも戦争をしていた−昭和の最初の20年
 くいものの恨みってやつかな−植村豊さん
 ニシャカンプラクレッカ−宇田川喜久雄さん
 お手玉を送ってください−来住南陽子さん
 集団疎開の第一陣として−梶原四郎さん
 疎開先で赤痢が蔓延したんです−清水洋子さん
 虚空蔵菩薩広場のラジオ体操−森幹松さん
 苦しいときは、清子ちゃんを思い出すの−高尾美千子さん
 猫のエサ食べちゃった−田辺武さん
 背中をしらみがのぼっていく−金森久城さん
谷根千ちず
町の記憶−千駄木の文化「ポプラ万年筆」−山崎晃大朗
谷根千オンブズマン−旧岩崎邸が危ない−なぜ地下開発を進めるのか
暑いと思えば暑い−谷根千の氷事情
 愛玉子/大黒屋/桜や/柳屋
確連房通信
漢文雑感−村山文彦
著者自筆広告24−松山巌「うわさの遠近法」青土社、「都市という廃墟」ちくま文庫
思い出すままに・私の原風景−団子坂上に生れて−佐藤芳さん
おたより
学童疎開−剪画・文/石田良介
谷中の夜中−写真/北小路康敬
編集後記
お知らせ

2002.11追記
語り継ぐ学童疎開 - 全国疎開学童連絡協議会
http://www.ne.jp/asahi/gakudosokai/s.y/

参考文献
「45年前の子どもたち 学童疎開って知っている?第2回学童疎開展」 1991.6 全国疎開学童連絡協議会
「35年目の卒業記念誌」 昭和19年度東京都根津国民学校谷中国民学校
「書きつづけた日記、送りつづけた手紙」末武芳一編
「誠之国民学校の思い出」 昭和20年卒業同期生会
「創立70周年記念誌」 文京区立根津小学校
「ひぐらしの里 − 創立百周年記念誌」荒川区立第一日暮里小学校
「創立七十周年記念誌−千駄木」 文京区立千駄木小学校
「戦中女学生の記録」 桜蔭高女十八回生
「集団疎開の地岩代熱海を訪ねて−感想文集」第一日暮里小卒業生有志
「ねづがっこうS19」 根津国民学校昭和19年度卒業生の輪
「文京区教育史 学制百十年の歩み」 1983.3 東京都文京区教育委員会編
「昭和史全記録」 1989.3 毎日新聞社 ISBN:4620802107
「昭和 二万日の全記録」 全19巻 1989-1991 講談社 ISBN:4061943510-4061943693
「東京大空襲・戦災誌」 全5巻 1973-1974東京空襲を記録する会
ほか
協力

千駄木小学校、谷中小学校、鴎外記念本郷図書館、ねづがっこうS19、中川六郎

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谷根千35号 谷根千流 100人100様の食 - 私のおなかはその日気分 /archives/backnumber/035/ 特集 谷根千流 100人100様の食 - 私のおなかはその日気分 突然、本郷通りは天安の天丼が食べたくなる。 事務所から坂さえ登れば二、三分。「行こ行こ... 1993-04-10T00:00:00+09:00 35号 谷根千流 100人100様の食 - 私のおなかはその日気分

特集 谷根千流 100人100様の食 - 私のおなかはその日気分

突然、本郷通りは天安の天丼が食べたくなる。
事務所から坂さえ登れば二、三分。「行こ行こ」と嫌がる二人をむりにさそい、十一時五十五分についたのにもう行列。アーア。
しかし店の人の応対は実にいい。特段イバラナイ。淡々と「お次は何名様?」とにこやかに聞いてくれる。「三人」といっても一人の人を先に入れたりしない。あれはハラ立つものなあ。やっと入れた。四人のテーブルに三人しかいなくともむりに相席にしない。食事中、席をずれろとかいう店があるけどあれはヤダ。あくまで順番。テキパキとニコニコ。店の人はイバラナイし精一杯やってる。それで「死ぬほどウマい」天丼が食べられれば、少し待たされても誰も文句は言わないヨ。今日は穴子がなくて、エビとかきあげに白身魚だった。あゝおいしい。幸福だ。しかしこの快楽は長つづきしない。あっという間にドンブリの底が見えてきた。
(M)
◆谷根千はグルメガイドではないので、登場するお店の場所、電話、定休日等の問合せにはお答えできません。ご理解ください。
是非、情熱で探してね!
扉モデル・柳屋のたい焼き/よっとくれの人びと

其の35 1993.04.10
「食」特集(48p) 
表紙/「安愚楽鍋」(明治4年)
口上・谷根千春の社説−文京・台東でも住民参加の教育委員会を
エッセイ・谷中のたんぽぽ−野沢延行
谷根千流・100人100様の食−わたしのおなかはその日気分
 今日くらい外でごはん食べよ
 天豊ファン
 あの人とこの店へ
 正統派ぼくのグルメガイド
 食いもののウラミ
 体によいカレーの話
 味と量と値段にもこだわって
 つるつる談義
 ロマン君シベリアを食す
 甘党の哲学
 お茶をください
 この店、つまみはコレ
 南洲屋の肉豆腐
 よく行く飲み屋
 女ひとりのカウンター
 幻の銘酒と幻の店
 わたしだけのお箸
 よっとくればなし
 忘れえぬこの味
 食べものの原風景
 閑文字−なつかしの食べ物
 ○秘仲居日誌
都電補遺−荒川線に乗ったよ
谷根千ちず
ちょと離れたご近所調査報告−教育の原点、人を育てた巣鴨
 巣鴨周辺教育関係図
谷根千オンブズマン−われら「自転車」操業(上)
 自転車を引き取りにいく
 新聞配達の後を追う
真相に迫る−駒込ピペットの謎
確連房通信
おたより
谷中の夜中−写真/北小路康敬
編集後記
文化ガイド

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谷根千34号 都電20番線 不忍通りをゆく− /archives/backnumber/034/ 特集 都電20番線 不忍通りをゆく− 生まれてはじめてみた景色。 表通りを行く電車。 黄色い車体に茶の帯巻いて 舞う雪に吸い込まれるように、 都電は闇... 1992-12-25T00:00:00+09:00 34号 都電20番線 不忍通りをゆく−

特集 都電20番線 不忍通りをゆく−

生まれてはじめてみた景色。
表通りを行く電車。
黄色い車体に茶の帯巻いて
舞う雪に吸い込まれるように、
都電は闇の中に消えていく。
もう少し積もればな、
あした学校は休みかな、
そしたら線路も消えちゃって
都電は走らなくなって
表通りで雪合戦ができるかもしれない。

始電とともに目が覚め、終電のガタコトで眠った。
都電20番線は、私たちの時計がわりだった。

チンチン。ゴトゴトゴト・・・・・・・

協力(敬称略)
田中隆光、大江勉、遠藤哲夫、中澤伸弘、関口圭一、野沢延行、岩村孝子、
本駒込図書館、鴎外記念本郷図書館

其の34 1992.12.25
都電特集(48p) 表紙/小林顕一
口上
不忍池入口をゆく都電(昭和29年)−写真/上平顕三氏撮影
都電20番線、不忍通りをゆく
 大正6年7月27日、上野公園−動坂間開通
 神明町の赤れんがの車庫
 狭い町並を電車が走る
 回数券と定期券
 電車通りの風景
 乗務員の華麗な生活
 事故係日誌
 保線の仕事とレールの標本
 電車に乗って風呂屋へ
 都電保存館を作って
 キーワードでよむ都電の歴史
谷根千建築紀行−木の家を復元する−桑原邸の場合
谷根千ちず
郷土史発掘11−紫泉亭探査顛末記−原信田実
谷根千オンブズマン−風雲つげる上野地下駐車場問題
日本美術院補遺−日暮里の経師屋−吉村武夫
林町補遺その3回目−まだまだ未完みんなでつくる林町事典
 大給邸のあったころ−大給近達氏のおたよりから
確連房通信
連載エッセイ・第4回−谷中少年期、養泉寺境内の住まい−文/宮本武夫+版画/鈴木伸太朗 
おたより
林町のドロボウ顛末記−中川六郎
谷中・かなかな−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

参考文献
「ふるさと千駄木」 野口福春
「明治少年記」 藤島亥治郎 住まいの図書館出版局/発売:星雲社 住まい学大系1 1987.6 ISBN:4795208018

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谷根千33号 一葉の生涯を歩く - “谷中の美人”を探して /archives/backnumber/033/ 特集 一葉の生涯を歩く - “谷中の美人”を探して 一葉が本当の恋の経験者であったことは、日記、和歌、小説、書簡から明らかである。それは二十四年という短... 1992-10-20T00:00:00+09:00 33号 一葉の生涯を歩く - “谷中の美人”を探して

特集 一葉の生涯を歩く - “谷中の美人”を探して

一葉が本当の恋の経験者であったことは、日記、和歌、小説、書簡から明らかである。それは二十四年という短い生涯を惜しむ愛読者にとっては救いとすらおもえる。しかしその恋は成就したのだろうか。小説には「成就しないで自害、病死、出家にいたる恋」が繰り返し描かれる。家族制度、身分、生活。阻害するものが多すぎた。戸主一葉と戸主半井桃水が万が一結婚できたとしても、どちらかが廃嫡しなくてはならなかった時代である。

其の33 1992.10.20
樋口一葉特集(48p)(一葉記念館)
表紙/剪画「菊坂一葉の井戸」石田良介
口上
「トツカン」(昭和13年)−写真/山本幸雄さん提供
連載エッセイ・第3回−谷中少年期・赤とんぼ−文/宮本武夫+絵/熊沢半蔵+写真/野村圭佑
一葉の生涯を歩く−“谷中の美人”を探して
 生誕地と祖父の地萩原
 本郷桜木の宿
 萩の舎三人組
 「谷中の美人」のイメージ
 本郷菊坂時代
 半井桃水との出会い
 竜泉寺町から丸山福山町へ
 丸山福山町の一葉サロン
 一葉の小説
 引越と作品の舞台
 樋口一葉の小さな世界地図
谷根千ちず
郷土史発掘10−谷中いろは茶屋−岡場所雑記−村山文彦
手仕事を訪ねて10−一家に一本ゲンコツ印−千駄木生れのドライバー
ご近所調査報告−凡地学研究社探訪記−39億年前の石を売る店
おたより大特集−思い出すままに、私の明治・大正・昭和
 震災後の谷根千−白根乃亮さん
 街頭理髪店−佐々木孝一さん
 藤倉さんの軍配さばき−鷲野巣敏男さん
町のあるき方−墓地探険の楽しみ−平野徳太郎
確連房通信
あんな店こんな店−鳥正、スタンドかっぽう団子坂
編集後記
お知らせ

参考文献(文献検索)
「一葉全集」 全7巻 樋口一葉 塩田良平,和田芳恵編 1953-1956 筑摩書房

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谷根千32号 夏は谷中生姜 - 日暮里駅前はしょうが畑だった /archives/backnumber/032/ 特集 夏は谷中生姜 - 日暮里駅前はしょうが畑だった 「谷根千」をはじめたころ 谷中、といえば”墓地としょうが” に相場は決まっていた。 この二つがダ... 1992-07-15T00:00:00+09:00 32号 夏は谷中生姜 - 日暮里駅前はしょうが畑だった

特集 夏は谷中生姜 - 日暮里駅前はしょうが畑だった

「谷根千」をはじめたころ
谷中、といえば”墓地としょうが”
に相場は決まっていた。

この二つがダントツに有名だった。
いまなお、ある事典の「生姜」の項には
「東京谷中地方に産する」
と記してある。

そういえばときどき赤提灯の壁に
「谷中しょうが」の品書きを見る。
夏のビールはこれにかぎる。
味噌をつけて食べるとうまい。

じつは、しょうがが採れたのは
台東区谷中ではなく
荒川区日暮里。
ちょうど日暮里駅の
谷中とは反対側の前あたり。

いまビルだらけの街がほんとに
ほんの数十年前は畑であったのか。
それを訪ねて町に小さな旅をした。

其の32 1992.07.15
谷中しょうが特集(48p) 
表紙/渡辺華山「一層百態」より
きわめて珍しい根岸御隠殿(明治中頃)−写真/羽二重団子提供
連載エッセイ第2回−谷中少年期・餓鬼大将−文/宮本武夫+画/鈴木伸太朗
東京の野菜物語−夏は谷中しょうが
 谷中しょうがは日暮里の産−対談・関多美子さん+横山清四郎さん
 なぜ“谷中しょうが”と呼ばれたか?
 天保の頃の日暮しの里
 日暮里を変えた鉄道−沢野庄五郎さんの話
 農家の生活−横山庄右エ門さん
 吾が家の農作物−日暮里歳時記
 「しょうが」とはいかなる野菜か
郷土史発掘9−谷中天王寺町の由来−小森隆吉
谷根千ちず
しのばず学−誰のものでもない不忍池−天海僧正が池に託した宇宙観−小沢信男
3年半の映画館の記録−上野動物園・かもしか座−澤田喜子
町の記憶−鶉屋さんのこと
私の原風景−池之端の刀鍛冶−佐々木孝一さん
映画補遺の補遺−あなたはどこで映画をみたか?
 谷根千映画人名録追加(男性編)
確連房通信
あんな店こんな店−フランス家庭料理・スマイル、コジヅカハム
著者自筆広告23−木村民子「私の一歩を始めたい−主婦たちの素敵探し」電通
著者自筆広告24−澤功「澤の屋は外国人宿」TOTO出版
おたより
石川光明とその娘たち−石川哲也
谷中・銅菊−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
新刊案内

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谷根千31号 底地買い 「再開発」その後 /archives/backnumber/031/ 1992-03-31T00:00:00+09:00 31号 底地買い 「再開発」その後

底地買い 「再開発」その後特集(48p)
津野海太郎「小さなメディアの必要」(晶文社)より+解説
上野動物園のおサルの電車(1957年)−写真/上平顕三氏撮影
まちの記憶−物集高量の思い出など−東京一の長寿男「団子坂のセンセイ」−矢崎泰久
不忍通りの住宅と環境事情−「強者」どもが夢のあと−それでも谷根千に住みたい
 マンション住民の住み方集は
 マンションの名前をいうと歯ぐきから血がでませんか?
 台東区 文京区で家賃補助はじまる
 谷根千に住むのはツライヨ!
 これからどうなるか、を考えないと
この町にこんな人(千駄木)−イタリアF1チーム「ミナルディ」マネージャーの佐々木正さん
日本美術院の足あと 引っ越し魔天心パート3−五浦の恋
 五浦時代の天心年譜
 田端 滝の湯−柳橋孝栄さんに聞く
谷根千ちず
映画の余韻−芙蓉館に“新世界”が流れた−岡崎省吾
映画補遺−谷根千映画人名録その1 監督編
生業の記録−生まれる命のコーディネーター−ふたりのお産婆さんに聞く−白石とよさん、岩塚アキさん
地域オンブズマン
 補助92号線とわたしの暮らし−宮宇地克巳
 上野駅建て替え計画への意見−川西崇行
確連房通信
あんな店こんな店−石臼そば 巴屋
谷根千同窓会−梅組さん
 アンネと一つ違いでした−朝比奈和代さん
 卒業後初めてのクラス会−木村悠紀子さん
 先生のお家はあかぢ坂−清水君子さん
おたより
著者自筆広告21−富田均「東京映画名所図鑑」平凡社
根津 不忍通りの商店−剪画 文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千30号 映画と映画館 /archives/backnumber/030/ 1991-12-25T00:00:00+09:00 30号 映画と映画館

其の30 1991.12.25
映画と映画館特集(48p)
芥川龍之介「年末の一日」(大正14年)+解説
岡本邸でのロケ記念写真(昭和14年)−写真/牛丸典子さん提供
谷根千キネマ−人生は映画みたいなわけにはいかないよ
この店名を見よ−居酒屋兆治、ペペ・ル・モコ、天井桟敷の人々
映画館の盛衰−芙蓉館、進明館、動坂松竹館、本郷座、上野日活館、駒込館、根津アカデミー、鈴木キネマ、上野松坂シネマ、白山シネマ、後楽園シネマ、駕篭町映画、喜楽館、文京映画、文京東映
野に叫ぶ者−近藤富枝
町の映画館−吉村昭
波打つ客席−小沢信男
こわ〜い映画館の話−逢坂剛
映画トピックス
座談会・映画の話をしようじゃないか!
日暮里周辺は撮影所のメッカだった
この町にこんな人(東日暮里)−私の映画人生、宍倉寛人さん
谷中を愛する心−殿様作曲家松平信博−加藤勝丕
谷根千ちず
ご近所調査報告−池之端・宝丹翁事蹟
林町特集補遺−落ち穂拾いの巻
林町を歩く
林町特集関連−心はいつも林町−父は万年青の鉢づくりでした−手島富さん
引っ越し魔天心、パート2−初音町の岡崎雪声、あるいは日本女子美術学校のこと
オペラ智恵子抄
お山の休み処−茶店・山里
確連房通信
あんな店こんな店−戸田文具、下徳
連載エッセイ1−正月−宮本武夫
根津・ブリキヤ−剪画・文/石田良介
著者自筆広告20−池内紀「開化小説集」岩波書店
編集後記
谷根千工房出版一覧

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谷根千29号 谷根千古美術ストリート /archives/backnumber/029/ 特集 谷根千古美術ストリート こわごわのぞいてみました おそるおそる入ってみました 勇気を出して聞いてみました 僕の青磁の硯屏は團子坂の骨董屋で買った... 1991-10-15T00:00:00+09:00 29号 谷根千古美術ストリート

特集 谷根千古美術ストリート

こわごわのぞいてみました
おそるおそる入ってみました
勇気を出して聞いてみました

僕の青磁の硯屏は團子坂の骨董屋で買ったものである。尤も進んで買った譯ではない。僕はいつかこの硯屏のことを「野人生計の事」といふ随筆の中に書いて置いた。それをちょっと摘録すれば─
或日又遊びにきた室生は、僕の顔を見るが早いか、團子坂の或骨董屋に青磁の硯屏のでてゐることを話した。
「賣らずに置けといって置いたからね、二三日中にとって来なさい。もし出かける暇がなけりゃ、使いでもなんでもやりなさい。」
突然僕にその硯屏を買う義務でもありそうな口吻である。しかし御意通りに買ったことを未だに後悔してゐないのは室生のためにも僕のためにも兎に角欣懐といふ外ない。
この文中の室生といふのはもちろん室生犀星君である。硯屏はたしか十五円だった。

芥川竜之介 「身のまはり」

其の29 1991.10.15
古美術特集(48p)
山本笑月「根津の風流劇場」(「明治世相百話」中公文庫より)+解説
根津小学校、秋の大運動会(昭和29年)−写真/木村正治氏撮影
団子坂・三崎坂−谷根千古美術ストリート
柳泉堂、栄林堂、サンユー、SHIN、明六つ、服部商店、古美術服部、奉生堂、大久 保美術舗、ギャラリー箋、二本木商店、雅笙、宏西堂、雅風堂、弘和洞
ご近所調査報告(本駒込)−定食屋「こもん軒」の夢
この町にこんな人(谷中)−谷中町に90年−太田臨一郎さん
林町事典補遺−訂正と積残しの巻
谷根千ちず
日本美術院の足あと−引っ越し魔天心
美術院グラフィティ
ついでに聞く・昔の銭湯−初音湯・鳥谷俊次さん
27号訂正
チラシにつられていってみる1(本駒込の松塚邸)−いかにして体にやさしい家をつくるか
父、建畠大夢(17・18・21号の補遺を兼ねて)−渡辺町の思い出−建畠覚造氏に聞く
ランドマーク保存ニュース
智恵子の生家、甦る、シビックセンターと文化財、雑司が谷の山原鶴邸
確連房通信
あんな店こんな店−三陽食品、柳沢商店、清水かまぼこ店
青鞜特集関連−田井亮子さんのお便りから
おたより
著者自筆広告19−森まゆみ「小さな雑誌で町づくり」晶文社
千駄木・服部商店−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

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谷根千28号 未完 みんなで作る林町事典 /archives/backnumber/028/ 特集 未完 みんなで作る林町事典 現在の千駄木五丁目と三丁目の一部を昭和三十九年の町名変更前は駒込林町といった。文京区内には小石川林町もあって、よく郵便... 1991-07-10T00:00:00+09:00 28号 未完 みんなで作る林町事典

特集 未完 みんなで作る林町事典

現在の千駄木五丁目と三丁目の一部を昭和三十九年の町名変更前は駒込林町といった。文京区内には小石川林町もあって、よく郵便が間違って届き住民は困った。明治二年以降四十四年まではもっと長く、駒込千駄木林町といった。

千駄木も林町もそう古い地名ではない。古いのは「駒込」だ。子供のころ近所の人に「どうせここらは駒込村の百姓だ。相撲の触太鼓もかねやすまでで帰っちゃうんだ」とよく聞かされた。「駒込」は日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの地を通るとき、馬が多いのを見て「駒、込みたり」ちいったからという。

江戸の府内を示す朱印の線は(多少変更されるが)日医大の坂(根津裏門坂)に引かれている。根津の町よりきたは御府内ではなかった。下谷育ちの高村光雲は、林町一五五の自宅から出かけるときには「江戸に行く」といっていたそうだ。

江戸時代の初期に、旧林町の保健所通りより西は東叡山寛永寺持の山林となり、切絵図には「千駄木御林」とか、「日光御門跡下屋敷」と書かれている。NTT文京近くのきれいなまっすぐな道は、これより東が寒松院(かんしょういん)、西は東漸院(とうぜんいん)という寛永寺の塔頭の支配の境を示す道で、切絵図には入口に門のようなものまでかかれている。奇しくもここが現在の東林会、西林会の町会の境でもある。また今の保健所通り(林町の往来)より東は松平備後守、飛前守、板倉摂津守などの屋敷があり明治以降は団子坂上字笠原と呼ばれていた。(表紙を見てね!)

一方千駄木の地名の由来については、
一、寛永寺への護摩の木や入用の薪を一日千駄運び出した。
二、太田道灌がここに栴檀の木を植えた。
三、「千駄木」や「千駄ヶ谷」は雨乞いのための「千駄炊き」から来ているのではないか−柳田国男
などの説がある。延享三年(一七四六)開拓して畑とし、その内に宅地もできて御林跡と呼び、下駒込村に属した。そして明治以降、ここは東京帝国大学の後背住宅地として学者、文化人が多く住む町となってゆく。

噂話でなく実さい見聞きしたことでいい話にしぼりました

取材協力
新井進、田口兼太郎、中川摩耶、三橋榮子

其の28 1991.07.10
林町特集(48p)
高村光太郎「大きな嚏」+解説
不忍池の夏(昭和29年)−写真/上平顕三氏撮影
エッセイ−二本杉原とルンペンたちと少年野球−文/古山茂雄、絵/小林顕一
未完・みんなでつくる林町事典
駒込千駄木林町の図
谷根千ちず
ご近所調査報告−「根津」の文字のある羽黒山碑−金子弘
まちの記憶−「駒込大観音」を仰ぐ−岡田弘
四軒寺町の昔−光源寺住職・島田俊匡
夭折の芸術家補遺−七面坂下の兄、戸張孤雁−山下つねさん
谷中を愛する心−禹歩僊(仙)訣−加藤勝丕
井戸補遺−足元の水を見直そう−井戸水質調査から−秋山真芸実
谷根千井戸地下水分布図−作図/小林顕一
確連房通信
あんな店こんな店−甘味・花家、あづま家
著者自筆広告18−奥本大三郎「ファーブル昆虫記」全8巻・集英社
「上野谷中殺人事件」(内田康夫著・角川文庫)について(50号に補遺)
おたより
千駄木・高村光雲・豊周旧居−剪画/石田良介
編集後記
お知らせ

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谷根千27号 夢を追うや熾烈 日本美術院の人々 - 天心・大観を中心に /archives/backnumber/027/ 特集 夢を追うや熾烈 日本美術院の人々 - 天心・大観を中心に 明治三十一年七月、谷中真島町四丁目二十番地に、東京美術学校を追われた岡倉天心と、彼に心酔... 1991-03-25T00:00:00+09:00 27号 夢を追うや熾烈 日本美術院の人々 - 天心・大観を中心に

特集 夢を追うや熾烈 日本美術院の人々 - 天心・大観を中心に

明治三十一年七月、谷中真島町四丁目二十番地に、東京美術学校を追われた岡倉天心と、彼に心酔する横山大観、菱田春草、下山観山、木村武山らによって日本美術院が設立された。
彼らは家族ごと日暮里田圃の中、藁葺の八軒屋に住んで絵を描いた。
野に下った寂しさ、美校何するものぞの気迫と、しかも追うべき熾烈な夢を、この美術院歌に託した。
明治三十九年、美術院は五浦に移り、寒村崖上の画室で研鑚を積む。しかし大正二年、天心は赤倉に逝き、大観一人奮闘して、大正三年、谷中三崎坂南町五十二番地に日本美術院を再興した。

協力 横山大観記念館

其の27 1991.03.25
日本美術院特集(48p) 
竹内浩三「骨のうたう」+解説
日本美術院舎宅「八軒長屋」(明治31年)−写真/横山大観記念館提供
夢を追うや熾烈−日本美術院の人々−天心・大観を中心に
 岡倉天心
 東京美術学校
 いわゆる美校騒動
 日本美術院
 天心・大観先生に仕えて−寺内千代さん
 俗にいう八軒長屋
 五浦へ都落ち
 天心の死
 美術院の再興
 再興美術院と大観−大智経之
 大観の生いたち−長尾政憲
 大観の日常−横山美代子
 孫からみた大観−横山隆
 日本美術院と谷中
谷根千昔ばなし2−千駄木の七不思議
著者自筆広告17−藤島亥治郎「ヴィタ・ロマンティカ−ある建築家の青春記」柏書房
上野桜木町補遺−回想の桜木町−波木井皓三
地域オンブズマン1−障害児が幼稚園・保育園に入るとき
谷根千ちず
谷中を愛する心−瑞輪寺の鬼板−加藤勝丕
谷根千建築紀行4−谷中・近藤邸
この街にこんな人(谷中)−女優さんになった・伊勢たかえさん
「青鞜」補遺−「青鞜」ノート
谷根千読書漫録4
聞き書き−池之端仲町川島屋のつげ櫛
わたしたちの町の空気はきれい?−二酸化チッソ測定調査結果から
確連房通信
あんな店こんな店−クラフト・芳房、イタリア料理・TAVOLA
おとより
谷中・日本美術院−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千26号 町の直しやさん - 谷根千流モノを大切にする生活のススメ- /archives/backnumber/026/ 特集 町の直しやさん - 谷根千流モノを大切にする生活のススメ- 母のお使いで 田端の傘屋に直しを出しに行った あるときはまた、ふとんの打ち直し 真綿の... 1990-12-25T00:00:00+09:00 26号 町の直しやさん - 谷根千流モノを大切にする生活のススメ-

特集 町の直しやさん - 谷根千流モノを大切にする生活のススメ-

母のお使いで
田端の傘屋に直しを出しに行った
あるときはまた、ふとんの打ち直し
真綿の片方を持たされて
薄く薄く引いた
秋になると毛糸をほどき
やかんの湯気で伸ばすのが私の役目
それで母は家中のセーターを編み直した
昭和三十年代まで
私たち日本人はもっとモノを
大切にしたんじゃなかったろうか
壊れても故障しても
直して使ったんじゃないだろうか
年の暮、大掃除でいいチャンスだ
捨ててしまおうと思う前に
直してみよう、直しに出してみよう
直して使う生活はゴミを出さない
直して使う生活は資源を浪費しない

環境にやさしい生活です

其の26 1990.12.25
直しやさん特集(48p) 
表紙/いせ辰「豆錦絵」
高村光雲翁談「戊辰物語」+解説
冬の不忍池−写真/武藤高
谷中を愛する心−谷中の鐘−加藤勝丕
谷根千流モノを大切にする生活のススメ−町の直しやさん
 三回までは直したが得、四回目にはお買い替え−傘
 長年つづけた腕があるからどんな直しもできるんですよ−靴
 修理ってのは新しいのを作るより難しい−鞄
 純綿ワタのふとんには頭と足、表と裏がきっちりあるんですよ−布団
 何よりもこういう仕事、好きなのね−洋服
 包丁は三十分以上かけて手で研がなきゃダメなんだ−鋏・包丁・俎
 この頃よく言われるのは「おじさん、長生きしてよ」ってこと−電気・ガラス
 自転車は本来捨てるものじゃないんです−自転車
ひろみの一日入門11−自転車のパンク修理に挑戦−前田輪業
おたよりから−戦争のなき東京の多彩なる千駄木町団子坂よ泪流るゝ−小林静江
手仕事を訪ねて8−ポチ袋の摺り師・研持昭正さん
谷根千ちず
「青鞜」補遺−「編輯室より」にみる青鞜の巣鴨時代
 青鞜年表
確連房通信
ミニエッセイ−三段坂−古山茂雄
電話帳から・第2弾
聞き書きエッセイ−跨線橋の風景−金子瑞生
芋坂跨線橋から−スケッチ/桐谷逸夫
あんな店こんな店−スナック・美奈子、そば・Tomioka
谷根千読書漫録3
おたより
指物師・森田桐箱店−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千25号 平塚らいてうと「青鞜」 - 千駄木の山で生まれた女の雑誌 - /archives/backnumber/025/ 特集 平塚らいてうと「青鞜」 - 千駄木の山で生まれた女の雑誌 - 東京オリンピックのころたしかNHKで「風雪」というドキュメントがあって、そこで初... 1990-10-15T00:00:00+09:00 25号 平塚らいてうと「青鞜」 - 千駄木の山で生まれた女の雑誌 -

特集 平塚らいてうと「青鞜」 - 千駄木の山で生まれた女の雑誌 -

東京オリンピックのころたしかNHKで「風雪」というドキュメントがあって、そこで初めてらいてう平塚明(はる)と森田草平の雪の塩原心中を知った。明治の教養ある令嬢が、心中未遂を起こして社会から糾弾されてなお、立ち直り、一九一一年九月、日本初の女性の女性による女性のための文芸雑誌「青鞜」を創刊したというのが興味深く、らいてうが小学校、女学校の先輩であることもあって、ずっと関心を持ってきた。

ときにらいてう二十六歳、創刊の辞「元始、女性は実に太陽であった」は今でも、女性解放運動の原点を示すモニュメントとして輝いている。発起人らいてう、中野初二十五歳、保持研子(やすもちよしこ)二十五歳、木内錠子(ていこ)二十五歳、この四人は目白の日本女子大の初期の卒業生。物集和子二十四歳。

初版千部、判型は「谷根千」のA5版に近い。発行事務所は千駄木林町九番地、物集邸。まさに「青鞜」は七十数年前に、私たちのこの千駄木山で生まれた女雑誌なのである。

たった千部が全国にばらまかれて共感する若い女性が社員となっていく。尾竹紅吉(富本一枝)十七歳、小林哥津十七歳、伊藤野枝十八歳らハイティーンが編集事務を担い、育ってゆく。表紙絵を描いた長沼智恵子二十五歳、さすが筆が立つ田村俊子二十七歳、婦人参政権を主張した遠藤清子二十九歳、こうした人々も谷根千地区と何らかの由縁を持つ。

「青鞜」は時代の要請によって文芸雑誌から女性解放誌へと徐々に方向転換をし、女たちはこの雑誌をスプリングボードに評論家、社会活動家、作家として育っていった。同時に「新しい女」はいつでも女が目立つようなことをやればそうであるような攻撃、揶揄の対象となり、「青鞜」はいくどか発禁にもなったが、ジャーナリズムが話題にすればするほど、男尊女卑の家父長制のもとで苦しむ女性の共感を得ていった。

すでに「青鞜」については数多くの伝記、研究が編まれている。にもかかわらずあいかわらず雑誌や本で「青踏」と誤植されることの方が多いのは、歴史上のトピックスであっても、あまり活動の実態すら知られていないことを象徴的に物語っているだろう。

また女性史上では後年のらいてうの重みから二十代を評価したり、「青鞜」をドラマ化して「激しい生きざま」を誇張したり、「愛欲生活」にばかり力点をおいたり、なにか類まれな天才の目的意識的運動のようにとらえられがちなうらみがある。

らいてう自身、最初はさして乗り気でなく、生田長江のすすめ、保持研子の「やりましょう」という推進力がなければ「青鞜」はあったろうか。今号では私たちの町との地縁に光をあてるとともに、なるたけ等身大の若い編集集団として「青鞜」をとらえてみたい。

※青鞜(せいとう)

其の25 1990.10.15
「青鞜」特集(48p) 
表紙/長沼智恵子の描いた「青鞜」創刊号より
立原道造「のちのおもひに」+解説
芋坂上から見るSL(1957年)−写真/岩尾雄二郎氏提供
千駄木山で生れた女の雑誌−平塚らいてうと「青鞜」
 1平塚らいてうという人
 2雪の塩原心中
 3「青鞜」創刊まで
 4「新しい女」への弾圧
 5「青鞜」と彼女たちの青春
 人物コラム−生田長江、森田草平、長沼智恵子、阿部次郎、田村俊子、遠藤清子
 小林登美絵さんと歩いたときのこと
 限りない自由を生きて−望月百合子さんに聞く
 平塚らいてうと「青鞜」関係地図
著者自筆広告17−えんぶつすみ子「CHICHIBU」タトル出版
谷根千ちず
谷根千生業調査−本屋
 秋山書店、博山房書店、ブックスたばた、温知堂、あいぞめ書店、清水書店、松屋書店 、創文堂書店、かるでや文庫、タナカ書店、井沢書店、文明堂書店、やよい文具書店、 武藤書店、清秋堂書店、南天堂書房
谷中を愛する心−二つの墓−加藤勝丕
谷根千昔ばなし1−団子坂のたぬき
郷土史発掘−関妙山善性寺と旧浜田藩殉難諸志の碑
大震災補遺−鯰絵のことなど
意見広告−補助92号線の建設計画に異義あり
確連房通信
ミニエッセイ・夜なきそば
あんな店こんな店−陶器・悠明堂、薬膳カレー・じねんじょ
おたより
谷中大円寺・菊まつり−剪画/文−石田良介
編集後記
お知らせ

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谷根千24号 関東大震災に学ぶ - 南関東大地震69年周期説によると2年 - /archives/backnumber/024/ 特集 関東大震災に学ぶ - 南関東大地震69年周期説によると2年 - 戦争は人災である 地震は天災である 戦争は人間の手で防げるが 地震は大自然の営みな... 1990-07-10T00:00:00+09:00 24号 関東大震災に学ぶ - 南関東大地震69年周期説によると2年 -

特集 関東大震災に学ぶ - 南関東大地震69年周期説によると2年 -

戦争は人災である
地震は天災である
戦争は人間の手で防げるが
地震は大自然の営みなのである
大正十二年九月一日の関東大震災
あれから六十七年
当時を知る人も少なくなり
避難訓練もイマイチ気が入らない私たち
技術を過信して高層ビルは次々とたち
足の下には地下鉄地下街地下駐車場
高速道路には車がいっぱいの東京
万が一、関東大震災クラスの地震が起きると
死者八万人〜十五万人
東京圏内の建物の三十%が焼失
と国土庁は推測している
狼少年になる気はないけれど
前回、谷根千地域は大丈夫だったと
のんびり構えていてもいけません
まずもって歴史に学ぶべし
そして地球の声に耳を傾けるべし
九月一日には家族で「谷根千」を肴に
地震について話し合い
避難経路や持出袋を
点検していただければ幸いです

其の24 1990.07.10
大震災特集(48p)
表紙/なまず絵
竹久夢二「変災害雑記」(「改造」昭和12年11月号)+解説
夏雲の中の鴬谷−写真/基俊太郎氏提供
関東大震災に学ぶ−南関東大地震69年周期説によるとあと2年
震災グラフィティ−安政の大地震
予言者の話
入道雲を見たか
同時進行関東大震災
あの日のこと
あの時は釜鳴りがした
ちょうどその時に
所帯道具は持ち出すな
流言蜚語・井戸を見張れ
そのとき町はどうしたか
上野動物園のゾウ
帝大図書館、焼失
日暮里駅が始発になった
避難者を助ける
地震の道
今、防災をどうするか
東大に逃げて大丈夫なのか?−災害時避難場所への疑問
エッセイ・水溜りと小鳥−澤田喜子
上野動物園旧正門−スケッチ/桐谷逸夫
手仕事を訪ねて8−畳作り・クマイ商店
谷根千ちず
この街にこんな人(弥生)−名物園長・古賀忠道氏のこと
古賀さんの夢には歴史があった−不忍池バードサンクチュアリーのプラン(絵/根本進さん「動物と動物園」1985年2月号より)
ベルツと不忍池
芥川龍之介の田端−書簡・日記にみる田端の王子様(その参)
波山の両腕−現田市松
追記−井上猛一と宮本勢助宛の手紙
桜木町特集補遺
谷根千読書漫録2
私の上野桜木町−木村悠紀子さん
最新住宅事情1
確連房通信
あんな店こんな店−たこめし・三忠、押し寿司・古潭
おたより
上野桜木・桜や−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ

参考文献
「日録」室生犀星 室生犀星全集 第1巻−第13巻非凡閣 1936-1937
「安政見聞史」
「安政風聞集」
「東京震災録」東京市 1926-1927
「震災雑感」宇野浩二
「苦闘の跡」澤田正二郎
「感想一つ」芥川龍之介
「燃える過去」野上弥生子

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谷根千23号 桜木町はいつも春だった /archives/backnumber/023/ 特集 桜木町はいつも春だった 上野桜木町はいつできたのか。「明治初年のことであるのにもかかわらず、どうもよくわからない」「多分、明治七年以降、同十一年二... 1990-04-03T00:00:00+09:00 23号 桜木町はいつも春だった

特集 桜木町はいつも春だった

上野桜木町はいつできたのか。「明治初年のことであるのにもかかわらず、どうもよくわからない」「多分、明治七年以降、同十一年二月の下谷区誕生以前ではないか」と「下谷 浅草町名由来考」はいう。

昔は寛永寺境内で「奥山といわれ、一面の桜で一名『桜が岡』ともいい、狐や狸の住みかであった」(上総屋さん)という。

政権を失った徳川家の凋落、上野戦争の破壊のあと、この辺は寛永寺の塔頭が並んでいた。「寺もやはり生活に困った。そこで日清戦争(明治二十七、八年)の前後に、境内を縮小して、貸地をこしらえた。その時分の地代が坪五厘」護国院先代故神田尚順さん(タウン誌「うえの」)

その寺の借地経営の肝煎りだったのが渋沢栄一と大倉喜八郎の二人の実業家。民間から初めて寛永寺の檀家となり、寺の苦境を切り抜けるに功あった。

いまの谷中墓地も芋坂への道までは(乙号地区)寛永寺領であった。「下谷浅草町名由来考」は天王寺町が「その大部分が江戸時代の天王寺境域であった」としているが、半分以上は元寛永寺の土地である。そこを政府が上地させて墓地を開き、明治二十四年に谷中村から墓地全域を天王寺町にしたのでこんなヤヤコシイことになった。

美校ができたら絵描きが増え、浅草 上野に近いので芸人が住みつき、わりと人目にたたないので寮、すなわち二号さんも多かった。一方、邸宅地で官員さんや銀行勤めの堅い人、学者も多かったという桜木町のこの微妙な混淆の世界へいざ、ご案内、ご案内。

協力
江戸のある町会(山岡まさ子会長)
上野 谷根千研究会(浦井正明会長)
船越春秀氏
高橋岩元氏
浅尾丁策氏

特集でふれた人物抜粋
船越春(王民)、蔦谷竜岬、市川団十郎(九代目)、市川左団次、大杉栄、伊藤野枝、新門辰五郎、山岡鉄舟、神田伯竜(龍)、柳家三木松、広沢虎造、生駒雷遊、尾崎一雄、沢村宗十郎、田中頼璋、戸張孤雁、武見太郎、山本丘人、朝倉文夫、宇野浩二、横山大観、伊藤痴遊、川端康成、柳亭左楽、桂文楽、都屋かつ江、清之助、バンドボーイズ、春風亭枝雀、古今亭志ん生、安藤鶴夫、春日とよ、伊東深水、小絲源太郎、サトハチロー、丹羽文雄、谷崎潤一郎、木内克、平櫛田中、坂本森一、三木武吉、松平信博、田中光顕、寺内万治郎、阿以田治修、野間仁根、大河内信敬、岡倉天心、黒田清輝、宮崎キク、長谷川利行、朝井閑右衛門、東山魁夷、広津和郎、小林秀雄、林房雄、深田久弥、堀辰雄、武田麟太郎、歌川るり子、菊田一夫、山崎剛平、浅見淵

其の23 1990.04.03
上野桜木町特集
寛永寺根本中堂屋根巴蓋−写真/須賀一
桜木町はいつも春だった
 桜木町界隈地図
 桜木町最初の住人船越春みん
 寛永寺出入りの畳屋−熊井正孝さん
 れ組の鉄五郎から日美へ−星谷安久利さん
 せがい造りだった上総屋−関盛彦さん
 井戸水の豆腐藤屋−高橋岩元さん
 桜木町の元祖お嬢様−鈴木政子さん、松本美智子さん、市田春子さん
 尾崎一雄となめくじ横丁−井上春江さん
 藤沢医院の七十五年−藤沢正輝さん
 桜木町の芸人たち−柵木和恵さん、香川靖子さん
 小唄の家元、春日とよ
 サトウハチローと平櫛田中−尾臺卿子さん
 坂本森一、三木武吉の家−高尾重子さん
 殿様作曲家松平信博−加藤勝丕さん
 浅尾佛雲堂の歴史−浅尾丁策さん
 桜木町に住んだ文士たち
 この街にこんな人(千駄木)−納豆博士−関口良治さん
 谷根千ちず
谷根千寿司処へご案内−さあさあ鮨めさい
 富久寿司、けい、魚がし、和花寿司、浜寿し、魚て津、松乃、乃池
昔の金物屋−吉田祺一郎
谷中墓地桜並木−エッチング/棚谷勲
芥川龍之介の田端−書簡 日記に見る田端の王子様(その弐)
 天然自笑軒のこと−小林泰次
谷根千紀行 大分行−野上弥生子と日暮里渡辺町
谷根千便利帳−町の美術館 博物館ガイド
確連房通信
あんな店こんな店−陶器の店 篁、ゆべし 天三味
やねせん肩入れみっつの展覧会
 長谷川建作品展、しのばず池に絵展、アパルトヘイト否!国際美術展
おたより
上野桜木 桃林堂−剪画 文/石田良介
編集後記
お知らせ

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谷根千22号 谷中七福神めぐり /archives/backnumber/022/ 特集 谷中七福神めぐり えー、まず明けましておめでとうございます。さあて、あと十年で二十一世紀という一九九〇年の正月、お日様もポカポカ照っておりますな。... 1989-12-25T00:00:00+09:00 22号 谷中七福神めぐり

特集 谷中七福神めぐり

えー、まず明けましておめでとうございます。さあて、あと十年で二十一世紀という一九九〇年の正月、お日様もポカポカ照っておりますな。海外や湯治場へ出かけた人もいるとみえ、町は静かですな。コタツの中に居てテレビばかりみても、素人演芸会みたいなものしかやっておりませんな。そこでお近いところで、やなかの七福神にでもおまいりにまいりましょう。江戸で一番古い由緒ある七福神でございます。今年一年の我が身の健康、一家の繁盛、国家の行末、東西の雪どけ、地球環境の安全、もろもろお祈りいたしまして、七福神にあやかって一年無事にすごせるようにいたしましょう。コタツで丸くなるよりよほど体に良いかと思われまする。

其の22 1989.12.25
谷中七福人特集(40p) 
表紙/石田良介
版画/鈴木伸太朗
谷中七福神めぐり
 弁財天、大黒天、寿老人、毘沙門天、布袋、恵比寿、福禄寿
 谷中七福神めぐり地図
芥川龍之介の田端−書簡・日記にみる田端の王子様(その壱)
 芥川さんとそら豆
この街にこんな人(千駄木)−いのちを描く−長谷川建さん
手仕事を訪ねて7−筆作り・田辺文魁堂
谷根千ちず
水と人間−雨と仲良くする町づくりへ(不忍池トークショー)
童謡補遺−動坂359番地金の星ハウス(谷根千19号 谷根千童謡物語)
続・山車の話−人形師原舟月と谷中町の“関羽”−加藤勝丕
聞き書き・谷中小学校の起こりと三崎坂辺り−加藤ふゆさん
谷根千便利帳−お待たせしました、米屋です!
確連房通信
あんな店こんな店−すし処・けい、つつじ茶屋
電話帳から−第1弾
おたより
西日暮里・町内放送所−剪画・文/石田良介
編集後記
文化ガイド

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谷根千21号 町が人を呼び、人が人を呼んだ 田端人- ”芋蔓式”交友録 /archives/backnumber/021/ 特集 町が人を呼び、人が人を呼んだ 田端人- ”芋蔓式”交友録 春さき (室生犀星 詩集「寂しき都会」より)田端は田舎である 藁、枯草、煤煙、砂ほこり... 1989-10-15T00:00:00+09:00 21号 町が人を呼び、人が人を呼んだ 田端人- ”芋蔓式”交友録

特集 町が人を呼び、人が人を呼んだ 田端人- ”芋蔓式”交友録

春さき (室生犀星 詩集「寂しき都会」より)田端は田舎である
藁、枯草、煤煙、砂ほこりなど
みな温かそうにこんもりとする春さき
すぐ近くの女理髪人の店先をとおると
その硝子戸の内に
おかみさんのよこがほが
にくらしく桃色にけふはことさら上気してゐるのが見える
かなりな年ごろであるのに
まだぽったりした肉つきがある
すこし乱れた髪や
菜の花を活けてあるのや
そとの乾いた入口の泥さへ
ぽろぽろになって温かさうだ
道路には紙切れ、藁くづ、みかんの皮
三人ばかり固まった日南くさい子供らの
なまなましく白い脛など
やさしく光って見えるのだ
桜の多い田端の村
破れた垣根の多い村
此処をあるくごとに私の地盤
仕事の地盤がここで固められた事を考へさうして懐かしさうに歩く

其の21 1989.10.15
芥川龍之介特集(40p) 
表紙/芥川龍之介の描いた「河童」
版画/鈴木伸太朗
町が人を呼び、人が人を呼んだ−田端人−芋蔓式交友録
 農村時代
 方寸グループ
 工芸家たち
 金沢人たち
 龍之介ネットワーク
 半世紀を過ごした田端という所−近藤富枝さん
 大根と薪と−矢部清八さん
 隣人・室生犀星−広瀬淳雄
 文豪の妻−小林以登さん
 田端モンマルトル地図
著者自筆広告16−近藤富枝「田端文士村」中公文庫
田端・ポプラ坂−エッチング/棚谷勲
手仕事を訪ねて6−三弦師・菊音
谷根千ちず
座談会・我が町を語る(肆)−震災と戦災のはなし−谷中初音三丁目
初音町追伸の追伸−中山信行さんの手紙
江戸幕府に「造られた都市」補遺−上野東照宮にこもる徳川の霊気
谷根千読書漫録1
聞き書き・明治の根津・池之端−小瀬健資
谷根千便利帳−お酒やビールを配達します!
確連房通信
あんな店こんな店−ミニショップ千駄木、ワンショットバー・コーヒー豆
おたより
田端駅南口−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
谷根千秋のイベントガイド

参考文献
「田端文士村 実業家・鹿島竜蔵と文士・芸術家たち」新装版第3集(通号第11集)東京都北区立田端図書館編 1991.3
「田端文士村 よみがえる田端のありし日」新装版第2集(通号第10集)東京都北区立田端図書館編 1990.3
「田端文士村 室生犀星生誕百年特集」東京都北区立田端図書館編 1989.3
「田端文士村」 近藤富枝 1983.10 中央公論社(中公文庫)ISBN:4122010683
「北区史」...
「田端郷土史」
「東京府村史」
「無限抱擁」 滝井孝作 1985.1 中央公論社(\1,450)ISBN:4120013634
「或る少女の死まで」 室生犀星 1969 岩波書店(岩波文庫)
「性に眼覚める頃」 室生犀星 1969 角川書店(角川文庫)

協力
近藤富枝
内藤淳一郎
高橋光子
竹腰里子
品川力
北区田端図書館
北区田端文士村調査会

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谷根千20号 江戸幕府に「造られた都市」 - もう一つの春日局物語 /archives/backnumber/020/ 特集 江戸幕府に「造られた都市」 - もう一つの春日局物語 「宮さん宮さんお馬の前に」という官軍歌じゃないけれど、今年に入ってから文京区の町角に青い幟が... 1989-07-15T00:00:00+09:00 20号 江戸幕府に「造られた都市」 - もう一つの春日局物語

特集 江戸幕府に「造られた都市」 - もう一つの春日局物語

「宮さん宮さんお馬の前に」という官軍歌じゃないけれど、今年に入ってから文京区の町角に青い幟がヒラヒラしている。「春日局(かすがきょく)ってナーニ、春日あたりに新しい電話局でもできたの?」なんぞという人もいるのですが、あれはNHKの大河ドラマ「春日局(かすがのつぼね)」にあやかってご当地ブームをまき起こそうという「文京区春日局推進協議会」の錦の御旗なのであります。
文京区役所あたりの地名が春日。御徒町のガード下を抜けて切通し坂を上り、本郷三丁目から茗荷谷駅前をゆく道は春日通り。「そっかー、春日局ゆかりだからそういうなまえなんだァ」などと今年になって気づいた方も多いはず。
そこで、町人雑誌「谷根千」はこれまでひたすらフツーの人に焦点をあてて、路地、井戸など「生きられた都市」を語ってきましたが、都市の形成には政治権力が大きくかかわる。この際、江戸幕府によって「造られた都市」を整理しておくのもいいかと思う。
題して、もう一つの春日局物語

其の20 1989.07.15
春日局特集(40p)
版画/鈴木伸太朗
江戸幕府に「造られた都市」−もうひとつの春日局物語
お福生まれる
子どもと別れて乳母に
家光、将軍となる
六人衆と谷根千
お福による大奥の確立
春日局と春日町の誕生
麟祥院の墓石の穴
養源寺に眠る稲葉正勝
現龍院、稲葉家の墓
寛永寺創建と谷根千
お菓子誕生「春日局」と「粧いの春日」
春日局のまち文京まち歩きコース
春日局に使った税金36,000,000円也
童謡補遺−春は名のみの風の寒さや−吉丸一昌のこと
谷根千便利帳−畳替え、襖の張替えがたのめるお店
谷根千ちず
座談会・我が町を語る−思い出の祭と風俗−谷中初音町三丁目
初音町追伸−鶉屋書店さんへの便り−青木正美(「日本古書通信」より)
谷根千フォーラム−不忍百家争鳴
町人の提言−こんど大地震がきたら−船越春秀
美術の散歩道3−谷中の三奇人−深沢史朗
確連房通信
おたより
谷中一丁目−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千19号 谷根千・童謡物語 - 春よこい 早くこい /archives/backnumber/019/ 特集 谷根千・童謡物語 - 春よこい 早くこい 大正七年六月 夏目漱石門下の鈴木三重吉は 当時の大衆児童雑誌に対抗し 「赤い鳥」を発刊した 北原白秋に依... 1989-03-31T00:00:00+09:00 19号 谷根千・童謡物語 - 春よこい 早くこい

特集 谷根千・童謡物語 - 春よこい 早くこい

大正七年六月
夏目漱石門下の鈴木三重吉は
当時の大衆児童雑誌に対抗し
「赤い鳥」を発刊した
北原白秋に依頼して
「貧弱低劣」な学校唱歌と異なる
童心に根差した
童謡の創作につとめた

これに刺激されて
「金の船」「おとぎの世界」
「童謡」などが発刊
西条八十や野口雨情が
童謡詩人として世に出た

これらの雑誌は
大正デモクラシーと
自由な時代の雰囲気から生れた
一大芸術運動であり
童謡はいまなお
こどもに歌いつがれている

其の19 1989.03.31
童謡特集(48p)
表紙/「弘田龍太郎童謡小曲選集・第6集」より
版画/鈴木伸太朗
谷根千童謡物語−春よこい早くこい
西条八十とカナリヤ
「金の星」と斎藤佐次郎 (谷根千22号補遺−動坂359番地金の星ハウス)
童謡について30人に聞きました
室崎琴月のぎんぎんぎらぎら
弘田龍太郎の靴が鳴る
つばめ唱歌隊と千駄木の子どもたち
うれしいひなまつりとサトウハチロー
谷根千童謡リスト
坂のある風景−弥生坂−エッチング/棚谷勲
著者自筆広告15−宮中雲子「うたうヒポポタマス−サトウハチローの詩と人生」主婦の友社
この街にこんな人(千駄木)−ビンに賭ける青春−高橋桂吉さん
続・渡辺治右衛門て誰だ
芸術家を愛した家−渡辺照子さんのお話
大磯での生活のことなど − ト部秀さんのお話
ひろみの番外編−団子坂鍋顛末記
谷根千ちず
座談会・我が町を語る(参)−子どもの頃の遊び−谷中初音町三丁目
町並点描−思い出の安八百屋通り
美術の散歩道2
彫りの仕事、彫りの芸術−大蔵半兵衛さんに聞く
谷中の三奇人−徳山巍さんに聞く
いろいろ補遺
相馬黒光と新宿中村屋
柳田國男の父母の墓
林町の往来に住む人々
確連房通信
サトコのグルメストリート−メルシークレープ、駅馬車
谷根千便利帳−わたしの町の文化教室
●おたより●根津・モレイラ−剪画・文/石田良介●編集後記●お知らせ●文化ガイド

資料協力
サトーハチロー記念館(文京区弥生 1995年閉館)
弥生美術館
東京芸術大学付属図書館
鴎外記念本郷図書館
金の星社
森節子
宮中雲子
加宮未麻子
加藤勝丕
第二日暮里小学校
第三日暮里小学校
川崎裕子
藤沢佳奈子
下平久良
株式会社チャイルド本社
初音幼稚園
宮本多恵子

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谷根千18号 根津藍染町から谷中真島町へ抜ける道 - 渡辺治右衛門(JIEMON)て誰だ /archives/backnumber/018/ 特集 根津藍染町から谷中真島町へ抜ける道 - 渡辺治右衛門(JIEMON)て誰だ 根津神社交差点を東に入る道、 つまり権現さまの門前の、 不忍通りを隔て... 1988-12-25T00:00:00+09:00 18号 根津藍染町から谷中真島町へ抜ける道 - 渡辺治右衛門(JIEMON)て誰だ

特集 根津藍染町から谷中真島町へ抜ける道 - 渡辺治右衛門(JIEMON)て誰だ

根津神社交差点を東に入る道、
つまり権現さまの門前の、
不忍通りを隔てた向こう側が
根津藍染大通りです。
入り口の右側、今井雑貨屋さんの屋根には
かわいいとんがりがついているし、
左側の八重垣食堂は何かと町の目印。
歩いてゆけば両側に、
明治や震災前の長屋、対象の看板建築。
小鳥やあれば貸本屋もある。
牛乳やもあればそば屋も床屋もある。
なぜか懐かしいとおりなのです。
でもね、
両側に古い家が立ち並ぶのに、
どうしてこんなに道が広いの?
昔の東京は表通りでも、
人力車がやっとすれ違えるくらい。
三崎坂でも幅九尺しかなかったというのに。
- ちょっと調べたくなってきました。

其の18 1988.12.25
渡辺治右衛門特集(40p) 
表紙/「師走の街上」八木原捷一(昭和3年)
花車(昭和初期)−写真/江川政太郎氏提供
谷中天王寺町の人々・第4話−人生の明暗を見てきた土地−田辺徹
根津藍染町から谷中真島町へ抜ける道−渡辺治右衛門て誰だ
 一、あかぢ山への道
 二、大財閥渡辺家
 三、昭和二年の失言恐慌
 四、虎の子がパアの悲劇
 五、勝三郎と荒木しげ
 六、日暮里渡辺町−六郎の夢
 藍染大通り取材帳より−町並みイラスト/小島理志
著者自筆広告14−佐高信「失言恐慌−東京渡辺銀行の崩壊」駸々堂
朝倉彫塑館の鯉−平瀬志富
谷中・朝倉彫塑館−エッチング/棚谷勲
座談会・我が町を語る(壱)−懐かしい我が町並−谷中初音町三丁目
谷根千ちず
千駄木小学校創立80年−15539人のおきやがりこぼし
郷土史発掘−「遠野物語」の生まれたところ−柳田國男の谷根千−田中正明
谷中墓地散策−白秋の墓
ひろみの臨時ニュース−ガラスの靴は体に悪いのだ!−白山・ダニーシューズ
井戸補遺−風船あられの井戸
谷根千便利帳−頼りになるお医者さん(耳鼻咽喉・眼・皮・胃・整形・神・産婦・歯)
彰義隊補遺−町人から見た上野戦争
美術の散歩道−幻の浮世絵版画
確連房通信
寒行−冬の風物詩
おたより
谷中・雪の田口人形製作所付近−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

参考文献
「失言恐慌 - ドキュメント東京渡辺銀行の崩壊」(改訂版)佐高信 1991.7 :駸々堂出版 ISBN:4397503400
「晩年の父」 小堀杏奴 1992.7 岩波書店(岩波文庫)ISBN:4003109813
「父」 小堀杏奴 1957 宝文館
「今なら話せる」下田将美 1956 毎日新聞社(61号でも参照)
「ふるさと千駄木」 野口福治著 1981.10 野口健治(出版)非売品(国立国会図書館)
「郊外住宅地の系譜 東京の田園ユートピア」山口広編 1987.11 鹿島出版会 ISBN:4306042189
「森」 野上弥生子 1996.9 新潮社(新潮文庫)ISBN:410104404X
「日本金融史資料  昭和続編 第25巻」日本銀行金融研究所編 1996.9 大蔵省印刷局 ISBN:4173102259

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谷根千17号 谷根千に生きた 夭折の芸術家たち /archives/backnumber/017/ 特集 谷根千に生きた 夭折の芸術家たち ニューヨークの美術学校、アート・リーグの学校食堂で荻原守衛と戸張亀吉の二人は一杯のコーヒーで別れを惜しんだ。一九... 1988-10-10T00:00:00+09:00 17号 谷根千に生きた 夭折の芸術家たち

特集 谷根千に生きた 夭折の芸術家たち

ニューヨークの美術学校、アート・リーグの学校食堂で荻原守衛と戸張亀吉の二人は一杯のコーヒーで別れを惜しんだ。一九〇六年、荻原は二十八才、戸張は二十五才だった。戸張は日本へ、荻原はフランスへ立った。帰国した戸張は居を谷中の七面坂下に構え、孤雁と号し、イラストレーションを手がけた。荻原は三年して彫刻家として帰ってきた。碌山と号し、二人は三日にあげず往来した。
当時谷中の真島町にある大平洋画会は活気に溢れ、中村不折、満谷国四郎の指導の下に研究生は百名を越し、堀進二、川端龍子、坂本繁二郎などがいて、そこへ赤坂溜池の白馬会洋画研究所からの移動組が鶴田吾郎を先駈けに中原悌二郎、中村彝と入って来た。(略)

- 基 俊太郎(彫刻家)

其の17 1988.10.10
夭折の芸術家特集(40p)
晩秋の谷中の階段(昭和33年ころ)−写真/基俊太郎氏提供
碌山、中村彝、悌二郎、孤雁 ... −谷根千に生きた夭折の芸術家たち
一、碌山、上京して不同舎に入る
二、彝と悌二郎が出会い、太平洋画会研究所に入る
三、碌山の死、そして七面坂下の戸張孤雁
四、本行寺静座会、そしてつねの実らぬ恋
五、悌二郎と鶴三の螢坂
六、神の愛でし人々
悌二郎谷中時代案内図
確連房通信
谷中・みかどパン−エッチング/棚谷勲
著者自筆広告13−益子昇「建築家・立原道造」アカンサス建築叢書
郷土史発掘−川端康成が林町に残したもの
谷根千ちず
谷根千は子供にとって住みよいか
パート1 子連れの外食案内
パート2 谷根千駄菓子屋物語
昭和23年創業の木村屋(千駄木の駄菓子屋)−スケッチ/桐谷逸夫
貝塚補遺−太田ヶ池に古代人の集落があった
彰義隊補遺−伴門五郎と幕末の三舟
なるほど・ザ・まちづくり6−トヨタ財団研究助成ニュース−谷中五重塔1644〜1988
谷根千便利帳−頼りになるお医者さん(内科・小児科編)
おたより
谷中・魚善−剪画・文/石田良介
編集後記
文化ガイド

資料・協力
基俊太郎、碌山美術館、太平洋美術研究所、日展、中山妙子、鴎外記念本郷図書館、芸大図書館

参考文献
「小山正太郎先生」 1934 不同舎旧友会
「荻原守衛の人と芸術」 1979 碌山美術館編 信濃毎日新聞社
「安曇野 (第一部〜第五部 )」1987 臼井吉見 ちくま文庫
「碌山荻原守衛」 1967 仁科惇 柳沢書苑
「黙移」 1982 相馬黒光 法政大学出版局教養選書44
「芸術の無限感」 1977 中村彝 中央公論美術出版
「中村彝」 1967 鈴木秀枝 木耳社
「中村彝 運命の図像」 1983 米倉守 日動出版部
「中村彝の周辺」 1977 鈴木良三 中央公論社
「彫刻の生命」 1993 中原悌二郎 中央公論美術出版(アルス出版T10)
「中原悌二郎」 1988 匠秀夫 木耳社
「孤雁遺集」 1930 蒔田東編 戸張和枝
「戸張孤雁集」 1986 碌山美術館 碌山美術館
「中原悌二郎集」 1988 碌山美術館 碌山美術館
関連リンク
谷根千49号に補遺 駒込動坂町九二番地−彫刻家・新田実のアトリエ−新田基子
谷根千48号に補遺「団子坂下茶房リリオムの履歴書」
谷根千44号「芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代」

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谷根千16号 井戸 大地から貰う水 /archives/backnumber/016/ 特集 井戸 大地から貰う水 あなた蚊帳つって寝たことある? 友だちが「ない」っていいました。 井戸で西瓜冷やしたことは? それもない?困るね20代のお母... 1988-07-10T00:00:00+09:00 16号 井戸 大地から貰う水

特集 井戸 大地から貰う水

あなた蚊帳つって寝たことある?
友だちが「ない」っていいました。
井戸で西瓜冷やしたことは?
それもない?困るね20代のお母さんは。
と姉さんぶって......。

でも井戸はレトロじゃありません。
まだまだ町中にあるんですよ。
ポンプを押したときの水の冷たさ、
井戸端での水遊びの楽しさ。
井戸はここにあるのよって
子供に教えてあげたいですね。

其の16 1988.07.10
井戸特集(40p) 
表紙/「風俗画報」ほか
さあ夏祭りだ!(昭和初期)−写真/森茂好氏提供
谷中天王寺町の人々・第3話−少年たちよ今いずこ−田辺徹
井戸のあるくらし−井戸、大地から貰う水
 井戸掘りと井戸替えの話−西原金二郎さんの井戸、井戸屋の常世田さん、井戸掘りの鑑 札
 谷中の大井−朝倉彫塑館の井戸
 井戸のあるくらし
 大久保主水の墓
 豆腐屋さんと井戸
 井戸水はウマイ?
 井戸が涸れるとき
 防災の井戸
 新しく井戸は掘れるか
 水は大地に返す−清林寺の井戸
 三角路地の井戸
池ノ端・御廐長屋の井戸−エッチング/棚谷勲
谷根千建築紀行4−町並み保存現実的に何が可能か−ジョルダン・サンド
谷根千OBインタビュー−藤島亥治郎さん・一建築家の思い出ばなし
谷根千ちず
この街にこんな人(上野桜木)−白石てつさん
郷土史発掘−玉流堂消滅−中里介山、谷根千の足跡
ランドマーク保存ニュース
 東京駅が残ります
 不忍池に駐車場?
 谷中五重塔再建の動き
ひろみの一日入門10−東京は谷中でしょうが飴−後藤の飴(谷中銀座)
彰義隊補遺−彰義隊三つの墓−三ノ輪円通寺、松平西福寺、下谷NTT電話局
意見広告・しのばずの池の自然を守る会−次の世代へ残してあげよう、不忍池
情報トピックス
不忍池−作詞・作曲/森山たけひろ
谷中の雑草−野沢延行
谷根千便利帳−出前の頼めるお店屋さん
おたより
著者自筆広告12−枝川公一「都市の体温」井上書院
根津の甚八−剪画・文/石田良介
編集後記
文化ガイド

参考文献
「井戸と水道の話」 1982.10 堀越正雄 論創社
「井戸のたわごと」 1973 酒井軍治郎北方新社
「文京区史」 巻1〜巻5 1967-1969 東京都文京区
「下谷区史」 1935-1937 東京市下谷区東京市下谷区(附録:大正震災史)
「荒川区史」 1989.3 東京都荒川区

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谷根千15号 戊辰の年、激動の予感 彰義隊の忘れ物 /archives/backnumber/015/ 特集 戊辰の年、激動の予感 彰義隊の忘れ物 上野の山から谷中へ歩いていくと 本当に百二十年前 ここが戦場だったのかと 不思議な気がする 主家への義によ... 1988-03-10T00:00:00+09:00 15号 戊辰の年、激動の予感 彰義隊の忘れ物

特集 戊辰の年、激動の予感 彰義隊の忘れ物

上野の山から谷中へ歩いていくと
本当に百二十年前
ここが戦場だったのかと
不思議な気がする

主家への義によって
上野の山へ立てこもった彰義隊の記憶は
明治維新以後しばらく
新政府によって封印された

彼らは賊軍といわれ、朝敵と呼ばれ
子孫は人目を忍び
墓石にも彰義隊と刻めなかった

さて今年
百二十年目の戊辰
地域に残る上野戦争のいい伝えを
供養をかねて探し歩いてみた

実況・慶応四年五月十五日
払暁、雨の大下馬(いまの二重橋外)に官軍十八藩、一万七六〇〇名が集合。正面黒門口には薩摩を主に因州、肥後。根津方面は長州を主力に大村、佐土原。後続して本郷加州水戸邸に肥前、筑後、備前の大砲隊。迎えうつ彰義隊、谷根千付近には天王寺詰めの三百名が警戒。谷中門外から団子坂上までは小川椙太の一隊。諏訪神社は斎藤亀吉の一隊。
朝七時ごろ、湯島切通しに砲声一発。戦いが始まる。黒門では山王台から近藤武雄が四斥砲を撃つ。穴稲荷神社では神木隊浩気隊が戦砲と小銃で奮戦。谷中門・天王寺詰諸隊は優勢。
官軍は荻、岡山、佐土原、大村の援兵を茅町からくり出し、根津神社境内の彰義隊を撃破。藪下から団子坂を抜け、三崎坂へ破竹の勢いで攻め込む。藍染川は降り続く雨で大川のごとく溢れる。
狭く急な三崎坂、官軍は意の如く動けず銃が使えない。細い横道からは彰義隊の伏兵が抜刀してこれを切る。
彰義隊では伝令役の丸毛靱負(二十歳)、が、谷中方面の頭取織田主膳に、適が再び兵を合わせて来るに備え、谷中門外の空家に火をつけるよう進言。天王寺を焼く炎が天を掩う。
昼すぎ、兵力と武器の優劣は争えなかった。津、藤堂二藩が上野の雁鍋屋松源からくり出す大砲。本郷の加賀邸からはアームストロング砲の砲弾が飛ぶ。

<以下略>

其の15 1988.03.30
彰義隊特集(40p) 
表紙/「山鵑一聲」(明治7年刊)より
谷中墓地であんよの練習(昭和32年以前?)−写真
戊辰の年、激動の予感−彰義隊の忘れ物
 実況・慶応四年五月十五日
 慶喜公謹慎葵の間之事−浦井正明氏の話
 三人の薩摩藩士戒名之事−大円寺・豊田貫修氏の話
 根津権現戦争之事−小瀬健資氏の話
 川島屋米貸証文之事
 団子坂戦争之事
 永久寺焼き玉砲丸之事−平塚良宣住職の話
 東叡山焼失畧圖
 経王寺山門の弾痕之事
 ほら貝昇天之事−平塚春造さんの話
 根岸・芋坂辺之事−沢野庄五郎氏の話
 小川椙太と彰義隊墓所之事−小川潔さんの話
この街にこんな人(千駄木)−かっぱ村収入役・板久安信さん
谷根千建築紀行3−三角点にある民家−ジョルダン・サンド
谷根千ちず
郷土史発掘−最後の掛茶屋−吉村武夫
おせんべは谷根千の地場産業です−いま、醤油顔がウケている!!
 菊見せんべい、昔せんべい、梅月堂、八重垣せんべい、嵯峨乃家、谷中せんべい
 丸い四角いあるけれど、食べてみました七種類
 心に残るせんべいの味−いろはせんべい
ひろみの一日入門9−おせんべやけたかな−都せんべい(谷中)
アトリエ坂へ−諏訪優
坂のある風景−千駄木・アトリエ坂−エッチング/棚谷勲
情報トピックス
サトコのグルメストリート−遊木里、よしもと
貝塚補遺−古代遺跡は地域の宝なのダ
なるほど・ザ・まちづくり−トヨタ財団研究助成ニュース−上野・谷根千建築ラブコール (地域になじむ建て替えとは)
おたより
雪の日の日暮しの里−剪画・文/石田良介
編集後記
文化ガイド

参考文献
「戊辰物語」 東京日日新聞社会部編 1983 岩波文庫

協力
浦井正明、小川潔、星野平次郎、彰義隊墓所、鴎外記念本郷図書館

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谷根千14号 貝塚特集 /archives/backnumber/014/ 太古、 関東平野は海の底であった。 洪積世に、 秩父山脈が海上に突起。 徐々に上野・本郷の台地も 姿を現わし陸となった。 根津の谷は 動坂辺まで深い入江で... 1987-12-20T00:00:00+09:00 14号 貝塚特集

太古、
関東平野は海の底であった。
洪積世に、
秩父山脈が海上に突起。
徐々に上野・本郷の台地も
姿を現わし陸となった。
根津の谷は
動坂辺まで深い入江で、
日暮里・尾久の低地には
海が広がっていた。
そのころ、この岬の上に住み
貝や獣を獲っていた
縄文人の子孫の方
いませんか?

其の14 1987.12.20
貝塚特集(40p) 
お正月の花嫁さん(昭和32年)−写真/関口文四郎氏提供
谷中天王寺町の人々・第二話−谷中は日本のモンパルナス−田辺徹
谷根千海辺の集落−発掘、幻の延命院貝塚
 日暮しの里は大騒ぎ
 貝がザクザク出てきた
 谷根千は昔から住みよかった
 縄文人は文明人
 いまだ興奮さめやらず
 縄文・弥生時代の時代区分
 谷根千考古学遺文−松浦佐用彦の墓
 谷根千は遺跡の宝庫
なるほど・ザ・まちづくり4−トヨタ財団研究助成ニュース−上野・谷根千建築ラブコール(根津・池ノ端編)
ご近所調査報告−北見楼と菊岡亭のこと
谷根千ちず
今年もこれで無病息災−健康にご利益のある谷中寺めぐり
底地買い・再開発補遺
ランドマーク保存ニュース
 パイプオルガンよみがえる
 吉田屋と朝倉彫塑館
 次は東京駅だ
この街にこんな人(谷中)−裁縫の先生・おとめナヲさん
おたより
池ノ端・かんてら庵−剪画・文/石田良介
情報トピックス
目安箱・少数意見
心も体もホカッホカおいしいおでん話−清水かまぼこ店、三陽食品、梅田屋
サトコのグルメストリート−フリップフラップ、美華
著者自筆広告10−諏訪優/画+棚谷勲/文「坂のある町」踏青社
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千13号 路地今昔 谷根千路地裏物語 /archives/backnumber/013/ 特集 路地今昔 谷根千路地裏物語 路地は公然市政によって經営されたものではない。都市の面目體裁品格とは全然關係なき別天地である。されば貴人の馬車富豪の自... 1987-09-15T00:00:00+09:00 13号 路地今昔 谷根千路地裏物語

特集 路地今昔 谷根千路地裏物語

路地は公然市政によって經営されたものではない。都市の面目體裁品格とは全然關係なき別天地である。されば貴人の馬車富豪の自動車の地響に午睡の夢を驚かさるゝ恐れなく、夏の夕は格子戸の外に裸體で涼む自由があり、冬の夜は置炬燵に隣家の三味線を聞く面白さがある。新聞買はずとも世間の噂は金棒引の女房によって子細に傳へられ、喘息持のの隠居が咳は頼まざるに夜通し泥棒の用心となる。かくの如く路地は一種云ひがたき生活の悲哀の中に自から又深刻なる滑稽の情趣を伴はせた小説的世界である。

永井荷風「日和下駄」より

其の13 1987.09.15
路地特集(40p) 
表紙/桐谷逸夫
大正4年根津神社祭礼神社みこし−写真/鎗新氏蔵
谷中天王寺町の人々・第1話−北原白秋の住んだ家−田辺徹
路地今昔
 富士山の見える路地
 谷根千路地裏物語
 カーペット路地
 三角路地
 明治の長屋路地
 根津診発祥の路地
 長屋の猫
 まさか路地
 この路地で四十数人ー
 八木村
 中村つね(彝)路地 谷根千其の44(特集 芸術家のいた喫茶店 - 「リリオム」の時代)もどうぞ
 七面坂路地
坂のある風景−谷中・玉林寺脇−エッチング/棚谷勲
この街にこんな人(千駄木)−「団子坂の菊人形」を著した・浅井正夫さん
味の魅力−佃煮の店−中野屋、鮒卯
なるほど・ザ・まちづくり3−トヨタ財団研究助成ニュース−上野・谷根千建築ラブコール(谷中・上野桜木編)
谷根千ちず
谷中 四半々々亭−岡本文弥さんに聞く (森まゆみの本 「長生きも芸のうち 岡本文弥百歳」)
底地買い・再開発補遺
谷根千建築紀行2−徳田邸−ジョルダン・サンド
頑張ってほしいお姉さんたち−古書・温知堂、リサイクル・りぼん、器・絵まいゆ
情報トピックス
上野公園の自然と歴史空間−上野公園をゆっくり歩いてみないか
おたより
著者自筆広告9−草野のりかず「ぼくらの少年雑誌」東京法経学院出版
根津・ふく由−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

参考文献
「日和下駄,一名,東京散策記」 永井荷風 1999.10 講談社(講談社文芸文庫) ISBN:4061976850

関連図書
谷根千関連出版 谷根千路地事典

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谷根千12号 谷根千 底地買い 「再開発読本」 忍ばず通りが大変だァー /archives/backnumber/012/ 特集 谷根千 底地買い「再開発読本」忍ばず通りが大変だァー 心に少し時間ができて ふとたちどまるとき まちかどは昨日のまちかど でなくなっていて 私たち... 1987-06-15T00:00:00+09:00 12号 谷根千 底地買い 「再開発読本」 忍ばず通りが大変だァー

特集 谷根千 底地買い「再開発読本」忍ばず通りが大変だァー

心に少し時間ができて
ふとたちどまるとき
まちかどは昨日のまちかど
でなくなっていて
私たちはうろたえながら
記憶をぬりかえる
そしてまたいそがしさに
まぎれこんで忘れ
ようやく思い出して
まちはもう
わたしたちのものでなくなって
いることに気づく

永井和子 「建築とまちづくり」vol.121より

其の12 1987.06.15
底地買い・再開発特集(40p) 
表紙/渡辺華山「一掃百態」より
谷中・都千家−スケッチ/桐谷逸夫
谷根千・底地買い・「再開発」読本−不忍通りが大変だァー
 1不忍通りの形成史
 2町がビルになると
 3持てる者持たざる者
 4コミュニティが壊される
  誰のためのマイタウン
 街づくりは草の根から
 納得のいく業者に−小堤良造さんに聞く
 人間性を売り渡すことはできない−服部浩久さんに聞く
 不忍通りの気になるお店−手作りTシャツ・アザミヤ、尼ヶ崎科学標本社、ごきや食料 品店、柳屋高級鯛焼本舗、中田仏具店、帽子専門店・茂原商店、ブラシ・平出商店、加藤度量衡販売
 町並みスケッチ/つるみよしこ
この街にこんな人(谷中)−「谷中の今昔」の著者・木村春雄さん
雲の上の人・円朝−三遊亭好楽
坂のある風景−谷中・三崎坂−エッチング/棚谷勲
11号おたより補遺−懐かしいあの頃…
 谷・根・千とぎれとぎれ−三野輪幸節
 焼芋屋があった−久保田益造
 聖テモテ協会のクリスマス−小川久
 藍染大通り付近−篠田光雄
谷根千ちず
谷根千建築紀行1−都千家−藤原恵洋
まちの記憶1−小野梓と長連豪の墓
子供とあそび環境1−小鳥のおばさん
町の子育て論1−こけしのおばさん
ひろみの一日入門7−お姉ちゃん先生大奮闘−どんぐり保育園(千駄木)
情報トピックス
文化ガイド
おたより
谷中・岡埜栄泉−剪画・文/石田良介
上野ジャズ散歩−高木信哉
なるほど・ザ・まちづくり−トヨタ財団助成ニュース−谷中・上野桜木の親しまれる環境調査より2
編集後記
お知らせ

参考文献
「明治の東京」 馬場孤蝶 1992.2 社会思想社(現代教養文庫1420) ISBN:4390114204
「東京の空間人類学」 陣内秀信 1992.11 筑摩書房(ちくま学芸文庫)ISBN:4480080252
「旧約聖書 ヨブ記 二四章」 ・・・
「一国の首都 他一篇 」 幸田露伴 1993.3 岩波書店(岩波文庫)ISBN:4003190351
「”狂乱”地価への提言」 早川和男 1987.2 岩波書店(岩波ブックレット No.79)ISBN:4000030191

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谷根千11号 私の原風景 /archives/backnumber/011/ 特集 私の原風景 子どもの頃の記憶は、何もかもがゴチャゴチャになって、本当の話か、思い違いしているのか、わからない部分がたくさんあります。ただ私の中で六... 1987-03-20T00:00:00+09:00 11号 私の原風景

特集 私の原風景

子どもの頃の記憶は、何もかもがゴチャゴチャになって、本当の話か、思い違いしているのか、わからない部分がたくさんあります。ただ私の中で六歳まで育った七面坂の風物が、折りにふれ昨日のことのように思い出されるのです。

私の育った頃の七面坂は、まだ階段の道がなく、日暮里駅を利用する通勤の人たちがかなりの数、往来していました。
道の片側に細いドブがあり、坂上の風呂屋の捨て湯が白い煙をたてて落ちていました。そのドブ底は、間断なく流れる捨て湯で白い垢がこびりつき、流れのままに何本も細いすじを作って糸のようにゆらめいていました。 ....
「七面坂の乗り合いバス−木村悠紀子」より

其の11 1987.03.20 (32p)
特集 私の原風景
表紙/「忘れ得ぬ根津」押田次弘
根津宮永町の思い出−スケッチ/押田次弘
ほんのり浮かぶ明治・大正・昭和−私の原風景
 七面坂の乗り合いバス−木村悠紀子
 新聞少年、町を走る−鈴木義雄
 町は花火のように
 映画館のチラシ配り−山辺康美
 林町のお化け屋敷−和田裕
 鉄舟の娘さん−富田とみ
 谷中と子供−詞/椎名千代+曲/仰木ひろみ
 宮永町付近−鈴木政子
 往来の風景、千駄木界隈−松田重夫
 谷根千なつかしのちず
谷根千の風景−谷中墓地の自然−キノコ
この街にこんな人(弥生)−世界の舞台で活躍する舞姫・山田奈々子さん
石のはなし1−立原道造の墓
石のはなし2−中心礎石
石のはなし3−石敢当
よみがえる!パイプオルガン
豆腐補遺
情報トピックス
おたより
千駄木の露地−剪画・文/石田良介
著者自筆広告8−棚谷勲銅版画集「不昧彩黎揮」村松書館
谷根千1〜10号総目次
編集後記
お知らせ

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谷根千10号 おいしい豆腐の買える街 − 酒屋へ三里 豆腐屋へ二里 /archives/backnumber/010/ 特集 おいしい豆腐の買える街 − 酒屋へ三里 豆腐屋へ二里 湯どうふや いのちのはてのうすあかり 久保田万太郎 白くて、四角で、 何の変哲もない味だが... 1986-12-20T00:00:00+09:00 10号 おいしい豆腐の買える街 − 酒屋へ三里 豆腐屋へ二里

特集 おいしい豆腐の買える街 − 酒屋へ三里 豆腐屋へ二里

湯どうふや
いのちのはてのうすあかり
久保田万太郎

白くて、四角で、
何の変哲もない味だが
体に馴染んでいる。
いや実に奥深い味だと
いう人もいる。
毎日食べても飽きない。
どんな料理にも合う
それが豆腐。

昭和の初め、東京には
三千軒以上の豆腐屋があった。
いまでは二千軒余しかない。
しかし、谷根千の町には、
まだ二十軒の
手作り豆腐屋が健在。
うれしいことだ。

其の10 1986.12.20
豆腐屋特集(36p) 
表紙/三谷一馬「江戸商売図絵」より
日暮里・本行寺−スケッチ/川原史敬
おいしい豆腐の買える町−酒屋へ三里、豆腐屋へ二里
 特集のキッカケはこの人
 懐しの豆腐屋さん
 うまい豆腐のつくり方
 きき豆腐会レポート
 おいしく豆腐を食べるには
 ジョルダン・サンド氏のアメリカ豆腐事情
 引き売りレポート
 元気印の豆腐です
 豆腐雑学ノート
 得する豆腐情報
 谷根千手作り豆腐の買える店全リスト
町並点描−the観音仲見世通り−渡辺肉店主人に聞く
手仕事を訪ねて5−郷土玩具・京楽堂
谷根千の風景−谷中墓地の自然−野鳥
谷根千ちず
谷根千の新名所・日暮里本行寺−一茶と山頭火、本行寺にて邂逅−木村民子
ご近所調査報告−続・山車の話−谷中町の山車は早稲田の演博にあり
この街にこんな人(根津)−桐谷エリザベスさん
情報トピックス
著者自筆広告7−諏訪優「芥川龍之介の俳句を歩く」踏青社
このまちに住んでよかったこと−古川恭子
坂のある風景−池ノ端・三段坂−エッチング/棚谷勲
光太郎智恵子補遺−林町はこんな町だった
トヨタ財団研究助成ニュース−谷中・上野桜木の親しまれる環境調査より1
おたより
弥生・夢境庵−剪画・文/石田良介
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千9号 高村家の人々 - 高村光太郎・智恵子 /archives/backnumber/009/ 特集 高村家の人々 光太郎智恵子はたぐひなき夢を きづきてむかし此所に住みにき 智恵子生誕百年 光太郎没後三十年 「人間が人間的であること」を欲して ... 1986-09-20T00:00:00+09:00 9号 高村家の人々 - 高村光太郎・智恵子

特集 高村家の人々

光太郎智恵子はたぐひなき夢を
きづきてむかし此所に住みにき

智恵子生誕百年
光太郎没後三十年
「人間が人間的であること」を欲して
あくまでも俗情に流されず
妥協をせず、
貧を好み、
二人の男女が都会に蟄居したのは、
まさに千駄木の岡、林町であったのだ
安易な愛と別れ、思考停止、中流幻想
管理社会に嘘と偽物が跋扈する今、
狂気をかけてまで人と人とが向かい合う
この壮絶な愛の実験は
私たちの励ましにならないか。

其の9 1986.09.20
高村光太郎・智恵子特集(36p) 
表紙/棚谷勲「大給坂」
弥生・くらやみ坂−スケッチ/鹿野琢見
高村家の人々−光太郎智恵子はたぐひなき夢をきづきてむかし此処に住みにき
 仏師、光雲
 谷中の家は道路のまん中
 谷中の家−高村光太郎(「新風土」昭和14年)
 智恵子の谷中付近
 林町155番地
 25番地のアトリエ
 荒涼たる帰宅
この街にこんな人(千駄木)−光太郎研究家・北川太一さん
ご近所調査報告−谷中の山車はナゼ越生に行ったのか
根津小学校創立90年によせて−12,339人の卒業生へ
ギャラリー−谷根千路上観察
谷根千ちず
町の小さな博物館−江戸の時を刻む町−大名時計博物館
鴎外補遺−色部義明氏に聞く
谷中・永久寺−剪画・文/石田良介
団子坂補遺
 D坂の殺人事件を推理する
 フロへはいる散歩−見晴しの湯資料
 記憶の団子坂周辺
 訂正とお詫び
ひろみの一日入門6−ウェルカムトゥーサワノヤ−谷中「澤の屋」旅館
情報トピックス
おたより
谷中の赤とんぼ−野沢延行
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千8号 団子坂物語 /archives/backnumber/008/ 特集 団子坂物語 団子坂[ダンゴザカ] 文京区千駄木二丁目と三丁目の境を東へ下る坂。本郷台と上野台を結ぶ数百年前からあるメインルート。 正式名称は千駄木... 1986-06-20T00:00:00+09:00 8号 団子坂物語

特集 団子坂物語

団子坂[ダンゴザカ]
文京区千駄木二丁目と三丁目の境を東へ下る坂。本郷台と上野台を結ぶ数百年前からあるメインルート。
正式名称は千駄木坂。「千駄木坂は千駄木御林跡の側、千駄木町にあり、里俗団子坂と唱ふ、此坂の傍に昔より団子をひさぐ茶店ある故の名なり」(御府内備考)
別名汐見坂、七面坂、登り凡そ一町、幅二間半。

其の8 1986.06.20
団子坂特集(36p) 
表紙/「根岸谷中辺絵図」(安政4年・尾張屋版)
根津神社−スケッチ/川原史敬
団子坂物語
 見晴しの湯−浜田晋さんの話
 岡本銀行頭取邸−牛丸典子さんの話
 団子坂に並ぶ名医
 文化少年のころ−益田武三さんの話
 団子坂の子供たち
 薮そば、菊そば、今晩軒
 薮そば−母の話から−田口雅恵さん
 イボタ虫ノ話−山口喜雄さんの話
 団高の高橋鈴さん
 百瀬ナツ子さん
 団子坂ばなし
坂のある風景−団子坂−エッチング/棚谷勲
円朝はわれらの同時代人・後編−谷根千円朝めぐり
 円朝グラフィティ(続)
ギャラリー・谷中墓地周辺
谷根千ちず
the 不忍通り−おじいちゃんおばあちゃんに聞く町の歴史−斉藤とよさん、望月次作さ ん
 町並みスケッチ/つるみよしこ
 街の発展と富士銀行
谷中のカエル−野沢延行
谷中・藤棚のある民家−剪画・文/石田良介
拝啓「こんにちはあいそめ」の皆様!
味のグランプリ−アイスは大正ロマンの味・芋甚(根津)
吉田屋さんありがとう
再び平和地蔵について
情報トピックス
かおりのエプロンサイクリング2−製麺屋さんとおにぎりの「いなほ」
おたより
著者自筆広告6−藤森照信「建築探偵の冒険」筑摩書房
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千7号 春は谷中の花見かな /archives/backnumber/007/ 特集 春は谷中の花見かな風がやさしくなりますとそろそろ花見どき新聞・ラジオではやたら上野を騒いでいますが谷中のほうが穴場です圧巻は墓地の並木桜花見がてら歴... 1986-03-15T00:00:00+09:00 7号 春は谷中の花見かな

特集 春は谷中の花見かな

風がやさしくなりますと
そろそろ花見どき
新聞・ラジオでは
やたら上野を騒いでいますが
谷中のほうが穴場です
圧巻は墓地の並木桜
花見がてら
歴史と文学も
楽しめます
「李白だと見えて
石碑を読んで居る」

其の7 1986.03.15
谷中墓地と茶屋特集(32p) 
表紙/「江戸名所花暦」より
谷中・天王寺−スケッチ/川原史敬
自由民権と谷中墓地4−夜明けのランナーたち
春は谷中の花見かな
 江戸の花見
 墓地の茶屋−三原家、おもだかや、坂本屋、金子屋、ふじむらや、花重
 天王寺一問一答
 天王寺住職・大久保良順先生の話
 五重塔炎上
 露伴と谷中
 谷中霊園著名人墓碑
谷中・花重−剪画・文/石田良介
猫−野沢延行(東雲)
この街にこんな人(根津)−“建築の忘れ形見”採集人・佐藤龍蔵さん
やったね!根津寄席−芸術祭賞おめでとう
谷根千ちず
ご近所調査報告−平和地蔵を救え!
日暮里富士見坂−写真/武藤高
 富士の見える坂−江黒美代子さん
 晴れ、ときどき富士山−坂井茂生さん
酒屋補遺
坂のある風景−千駄木・大給坂−エッチング/棚谷勲
谷根千の風景−不忍池の冬
かおりのエプロンサイクリング1−谷根千界隈の「ホーム・ベーカリー」のお店を訪ねてひろみの一日入門5−自分で作ったお供えで楽しく迎えたお正月−ひぐらし(谷中)
自然食の店−根津の谷、大きなかぶ(西片)
情報トピックス
おたより
著者自筆広告5−石田良介「谷中百景」アドファイブ出版局
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千6号 そろそろ熱燗のうまい頃 /archives/backnumber/006/ 特集 そろそろ熱燗のうまい頃 世の中に酒というものなかりせば 何に左の手を使うべき なんぞというパロディもございますが、 酒なくては夜も日も明... 1985-12-15T00:00:00+09:00 6号 そろそろ熱燗のうまい頃

特集 そろそろ熱燗のうまい頃

世の中に酒というものなかりせば
何に左の手を使うべき

なんぞというパロディもございますが、
酒なくては夜も日も明けぬ江戸っ子の末。
上野戦争のタマをかいくぐっては飲み、
関東大震災の復興中でもかまわず飲み、
戦時下は配給所を取り仕切るといって飲み、
終戦直後の国民酒場には昼の三時ごろから、
大の男がズラっと並んだのでございます。
まさに酒は世につれ世は酒につれ
「寒いから一ぱいひっかけるか」
という夜に、買いつけの酒屋の歴史を、
どうぞ旨い酒の肴になすってくださいまし。

日本人が酒を飲むようになったのは「魏志倭人伝」や「日本書紀」の昔から。のち宮廷や寺で酒造りが行なわれ、中世には京に造り酒屋が出現。
しかし酒が庶民の喉を潤すようになったのは江戸寛政をすぎて酒が大量生産され、樽廻船という酒専用の商業ルートが確立されてからである。江戸っ子は灘、伏見の上方の酒を「下り」、尾張、三河、美濃あたりの酒を「地廻り」と呼んだ。
運送量は幕末で年に百万樽、江戸の人口が当時百万人だから、ほぼ一人年間四斗樽一つを飲みほした勘定。ちなみに今、ビールは一人年間に二斗。
文化文政の頃は寒作りの灘の生一本が多いに宣伝された。その当時すでに谷中や根津で商売していた店がある。

其の6 1985.12.15
酒屋特集(40p) 
表紙/大津絵「酒屋の鬼」
谷中・大円寺−スケッチ/川原史敬
自由民権と谷中墓地3−小野梓と馬場辰猪
酒屋60軒全調査−そろそろ熱燗のうまい頃
 伊勢五、宮田屋、相模屋、吉田屋、野村屋、根津の酒屋、日暮里と道潅山下方面、足立 屋、上総屋、三河屋一覧、慶野酒店、夜店通りと谷中・千駄木方面、万屋酒店
 根津の文人・朗月亭羅文さんのこと
 酒屋取材帳より
 谷根千酒屋全リスト
谷根千の風景−崖の四季−加宮貴一さん
手仕事を訪ねて4−森田桐箱店(谷中)
谷根千マップ
聞き書き市井の人−わたしの谷中−高橋くら
著者自筆広告4−木下順二「本郷」講談社
水晶ローソク遺聞−町工場の夏−清水小百合
根津・丁子屋−剪画・文/石田良介
薮下通りの景色が変わります−木村民子
浄名院のジョー−野沢延行(東雲)
資料・明治の新聞に表れたる谷根千付近
鴎外補遺
本郷・ナイト・アンド・ディ1−白山通り冬午前2時
ひろみの一日入門4−アイロンかけにコツがあった−三協クリーニング(根津)、大和ク リーニング(谷中)
いいコーヒーは繁華街では飲めない−ラ・ゲール(上野桜木)、庵(池之端)
情報トピックス
おたより
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千5号 森さんのおじさんと散歩しよ! /archives/backnumber/005/ 特集 森さんのおじさんと散歩しよ!明治の人は良く歩く。なかでも鴎外はよく歩いた。団子坂まで市電が通ったのがようやく大正六年であるから、歩くほかないのである... 1985-09-15T00:00:00+09:00 5号 森さんのおじさんと散歩しよ!

特集 森さんのおじさんと散歩しよ!

明治の人は良く歩く。
なかでも鴎外はよく歩いた。
団子坂まで市電が通ったのがようやく大正六年であるから、歩くほかないのである。
また晩年の鴎外の勤め先が、歩いた方が早い上野の帝室博物館であった。
しかし、
鴎外は歩くことそのものを愛していたようだ。
そしてこの街も。
街の人は歩く鴎外を見かけ、親しんだ。
見る鴎外と見られる鴎外。
この特集は「鴎外を歩く」ではなく、
「鴎外が歩く」である。

夕近し沙羅の木かげに水うてと
先生呼ばす 馬を下りつつ
北原白秋

其の5 1985.09.15
森鴎外特集(32P) 
表紙/石田良介「暗闇坂」
日暮里・経王寺−スケッチ/川原史敬
鴎外の愛した街・谷根千−森さんのおじさんと散歩しよ!
 鴎外が歩く
 花園町と赤松登志子
 千朶山房と猫の家
 観潮楼と荒木しげ
 散歩する鴎外
 鴎外みかけたことがありますか
 荷風と鴎外
 年譜(「鴎外のみちしるべ」より)
「東大ケチョンケチョン」前説−根津の谷から−石飛仁
坂のある風景−千駄木・狸坂−エッチング/棚谷勲
この街にこんな人(本駒込)−コミュニティ・ワーカー・平井雷太さん
ご近所調査報告−日展−千駄木の桂離宮
谷根千マップ
手仕事を訪ねて3−不忍通りの金物屋さん
 小野塚刃物店、横川金物店、三金金物店三河屋、菅谷金物店、山崎刃物店、塩野金物株 式会社、大吉大貫商店、みねや金物店、植田屋吉田金物店
郷土史発掘−棲み家としての町へ−藤原恵洋
著者自筆広告3−吉村昭「東京の下町」文藝春秋社
味のグランプリ−ギョウザ・桐生屋(動坂ストア)
銭湯補遺−太郎湯(田端)
おたより
情報トピックス
よみがえれ!パイプオルガン
編集後記
お知らせ
文化ガイド

参考文献(文献検索)
「青年」 1978 森鴎外 新潮社(新潮文庫)

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谷根千4号 昔気質の和菓子屋さん /archives/backnumber/004/ 特集 昔気質の和菓子屋さん 私たちの育ったのは高度成長、舶来礼賛の時代でした。 ポパイに鉄腕アトム、マーブルチョコレート、東京オリンピック、 フリルのド... 1985-06-15T00:00:00+09:00 4号 昔気質の和菓子屋さん

特集 昔気質の和菓子屋さん

私たちの育ったのは高度成長、舶来礼賛の時代でした。
ポパイに鉄腕アトム、マーブルチョコレート、東京オリンピック、
フリルのドレスでピアノのおさらい会、コーラにケーキ...
アンコものなんて、てんで食べなかった。
ところが、子どもを産んで三日目、
お乳がでるヨというので柏餅。悲しくなるほどおいしかった。
これがコペルニクス的転換の始まりで、
いまや子どもが寝静まると、
戸棚の奥に最中やまんじゅうを探す私です。
幸か不幸かこの街、
やたらおいしい和菓子屋さんが目について...

其の4 1985.06.15
和菓子屋特集(32p)
表紙/三谷一馬「江戸職人図聚」より
谷中・一乗寺−スケッチ/川原史敬
自由民権と谷中墓地2−明六社の知識人たち
谷根千の甘〜い生活−昔気質の和菓子屋さん
日暮、谷中ひぐらし、荻の、谷中岡埜栄泉、桃林堂、藤家、大黒屋、日増や、笹屋、柳月、秋田屋、一炉庵、喜久月、羽二重団子、千両最中、懸賞だんご、むさしや、尾張屋、花家、あづま家、鮹松月、山びこ、おわりや、西東屋、土佐屋、松仙堂、甲州屋
ザ・リポート−きき菓子の会
ザ・インタビュー−川上宗雪さん(江戸千家家元)
和菓子むかし話
大正荷馬車のころ−岸むめさん
藍染川補遺−「支流」中澤伸弘、「水源」関根益次郎
谷根千マップ
円朝はわれらの同時代人・前編−鉄舟と円朝−全生庵住職・平井玄恭
円朝グラフィティ
ゆっくり、おっとり谷中の町−上口等(大名時計博物館館長)
坂のある風景−根津・S字坂−エッチング/棚谷勲
この街にこんな人(根津)−上松大雅堂・上田松男さん
ひろみの一日入門3−今日はいい汗かきました−資源回収問屋「浜井商店」
さようなら水晶ローソク
味のグランプリ−天ぷら・天米(千駄木)
情報トピックス
おたより
著者自筆広告2−陣内秀信「東京の空間人類学」筑摩書房
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千3号 藍染川すとりーと・らいふ /archives/backnumber/003/ 特集 藍染川すとりーと・らいふ この道ずいぶん曲がってるね とある日娘がいいました。 三崎坂から言問い通りに抜ける道。 ホントだ、 表の不忍通りを歩くよ... 1985-03-15T00:00:00+09:00 3号 藍染川すとりーと・らいふ

特集 藍染川すとりーと・らいふ

この道ずいぶん曲がってるね
とある日娘がいいました。
三崎坂から言問い通りに抜ける道。
ホントだ、
表の不忍通りを歩くより二倍時間がかかっちゃう。
なぜ曲がっているんだろう。
なぜこんな細い道が区境なんだろう。
ふと調べたくなりました。
実はここに昔、川が流れていたのです。
古い古い川です、由緒正しき川です。
藍染川を覚えていますか?
−大勢の町の方に聞いてみました。

藍染川特集(32p)
表紙/「職人尽くし絵」より藍染師
谷中・瑞輪寺−スケッチ/川原史敬
自由民権と谷中墓地1−川上音二郎と劇界
藍染川ストリートライフ−この道ずいぶん曲がってるね
雑学藍染川
橋尽くし
手仕事を訪ねて2−丁子屋(根津)、中小路染物店(千駄木)
この街にこんな人(谷中)−旧い町の国際人・萩原忠三さん
谷根千マップ
根津神社
根津教会−剪画・文/石田良介
この街にこんな人(千駄木)−踊りの名手・竹中初子さん
郷土史発掘−日暮里の岡はなぜ消えたのか−平塚春造さん
谷中の好きな名東大生−山浦正宏
坂のある風景−谷中・三浦坂−エッチング/棚谷勲
おたより
味のグランプリ−スパゲティとサラダ・トレアドール(根津)
情報トピックス
ひろみの一日入門2−今日はシシャモが安いよ−魚亀(谷中銀座)
編集後記
お知らせ
文化ガイド

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谷根千2号 寒い日はお風呂へ行きませう /archives/backnumber/002/ 特集 寒い日はお風呂へ行きませう ご存知、江戸名物浮世絵風呂。 火事を出さぬよう、江戸ではいかなる大家といえど、町人は内風呂を許されない。そこで、銭湯が... 1984-12-15T00:00:00+09:00 2号 寒い日はお風呂へ行きませう

特集 寒い日はお風呂へ行きませう

ご存知、江戸名物浮世絵風呂。
火事を出さぬよう、江戸ではいかなる大家といえど、町人は内風呂を許されない。そこで、銭湯が大はやり。ことに職人は何をおいても朝湯へ行く。歯楊子をくわえ、方へ手ぬぐいをのせ、草履をつっかけてそりゃ粋なもの。人が集まれば世間話に花が咲く。お上は必ず銭湯に密偵を張り込ませて情報収集したぐらい。

さて時移り、昭和元禄の浮かれ様もやや下火の今日このごろ、斜陽を嘆かれる銭湯のありさまやいかに。と探し歩くと、ありましたありました、この街に十五軒、いまだにかまどの火を絶やさないお風呂が。

まずはタオル片手にタライを抱え、ときには子どもも連れて湯めぐりしてみた次第。

其の2 1984.12.15
銭湯特集(32p) 
谷中・延寿寺−スケッチ/河原史敬
寒い日はお風呂へ行きませう
谷根千湯屋めぐり−真島湯、朝日湯、初音湯、世界湯、柏湯、菊の湯、人参湯、六龍鉱泉、山の湯、宮の湯、梅の湯、大菊の湯、宝湯、鶴の湯、富久の湯
銭湯あれこれ
聞きかじりエピソード
柏湯と善光寺湯
花電車のころ−森晃子さん
この街にこんな人(千駄木)−浩の宮様の産着を縫った・楜沢多美次さん
この街にこんな人(根津)−爬虫類研究所・高田栄一さん
郷土史発掘−根津とレンズ−小瀬健資
情報トピックス
手仕事を訪ねて1−武関花篭店
谷中銀座−スケッチ/つるみよしこ
味のグランプリ−手打ちラーメン・玉川(千駄木)
自然食雑感−鳥居房枝(根津の谷主人)
著者自筆広告一−草野のりかず「ぼくらの三角ベース」平凡社
ひろみの一日入門1−今日は八百屋の看板娘ダ!−対馬青果店(千駄木)
谷根千マップ
編集後記
お知らせ
文化ガイド
根津の三階家について

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谷根千1号 菊まつり特集 /archives/backnumber/001/ 向こう横丁の むこうよこちょの おいなりさんへ いっせんあげて ちゃっと おがんで おせんの茶屋へ こしをかけたら しぶ茶をだして しぶ茶 よこよこ よ... 1984-10-15T00:00:00+09:00 1号 菊まつり特集

向こう横丁の

むこうよこちょの おいなりさんへ いっせんあげて
ちゃっと おがんで おせんの茶屋へ こしをかけたら
しぶ茶をだして しぶ茶 よこよこ よこめでみたらば
こめの だんごか つちの だんごか おだんごだんご
このだんごを いぬにやろうか ねこにやろうか
とうとう とんびに さらわーれた

笠森お仙に題を取ったこの歌は、昭和初期のころまで、東京を中心に、関東・東北地方で広く歌われた。
笠森稲荷に願をかけるときは、まず土の団子を供える慣しだった。
だから門前の茶店では、土と米と両方の団子を売り、茶屋の女たちは、「米のかえー、土のかえー」と声をかぎりに叫びたてていた。

其の1 1984.10.15
菊まつり特集(8p)
表紙/菊模様の浴衣柄
「向う横丁の」−笠森お仙子守歌+解説
団子坂の菊人形
大円寺と瘡守稲荷
笠森お仙伝説
三崎坂マップ−イラスト/つるみよしこ
明治はるか菊人形−植え梅・浅井美恵子さん、清水清大園・清水喜代さん、菊見せんべい・天野きみさん、染井鉱作さん
薮そば遺聞
菊づくし
文学に現れた菊人形
やねせん横丁−4コマ漫画/つるみよしこ

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