1月25日（日）
銅御殿の見学に自転車で行き、ソーニャでボルシチとピロシキを食べ、かえりにおいしいアイスクリームを買う。
いい休日なり。

1月26日（月）
夜、太平山であらたにすの丸山さんや読売の水島さんとポン太ときりたんぽ鍋をかこむ。丸山さんは司法記者なので裁判のはなしなど。水島さんはながくニューヨーク特派員だったそうな。いろいろアメリカ情勢などきく。有意義な夜。

1月27日（火）
夕方、リブロの菊池さんたちと川むらで一杯。ここの喜楽長はおいしいな。ネギマ鍋もおいしい。菊池さん、いつもたくさん、私の本を売って下さっていて感謝。吉村昭先生の懐かしいはなしなど。リブロの池袋店に吉村先生の娘さんがいらして、初期の谷根千にも力を入れて下さっていた。ご葬儀のとき、奥様の津村節子さんの挨拶は声涙ともに下る、また驚くべきご挨拶であったが、息子さんの挨拶がまた立派だったことを憶い出した。作家の子供というものも普通に立派に育つ例を拝見して自分を戒めたことである。

1月28日（水）
シベリア鉄道の校正にかかり切り。なかなかうまくいかず。余り書き足すとせっかく校正の方が見て下さったのに、あらたな誤植や間違いを作ってしまうことあり、むしろあやしい部分を削る方に精を出す。でも晶子がロダンを尋ねた件はどうしても書き足した。鉄道に詳しい人は多く、ちょっとこわい。

1月29日（木）
午後、集英社に行って，缶詰。２階の会議室に人気なく静か。一段落ついて野田さんとろしあ亭に行って食事。この人のハスキーボイス好き。この仕事をしているうちはロシア料理を食べるのだ。今日全部ゲラを渡す。

1月30日（金）
自治問研、台東９条の会、八ツ場ダムの会など、ヴォランティアの原稿をいくつか。夜、妹さくらこと小林しのぶさんがカメラマンの樋口さんと来て撮影。さくらは旅行ライターとしてプロであって尊敬している。
旅に持っていくもの。あとで桃ちゃんが来てリークックで食事。鉄の胃袋、スポンジの肝臓、この方達の猛烈な食欲といったら。最後にチゲ鍋とネギご飯もしっかり食べた。うちの青年２人かかっても負ける。

森まゆみ