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11月28日、11月29日、11月30日
11月28日
すごくすてきな電気の修理屋さんが来て冷蔵庫を直してくれた。うれしい。ついでに空かなかった3つのビンづめを開けてくれた。来たものは親でも使え。もうしわけなし。７時から小学校の同窓会、20年ぶり40年め。私立探偵並みに熱心にみんなを追跡調査をしてくれた平岡くんのおかげ。みんな昔の面影あり。この厳しい世の中をみんながんばって泳いでいる。病気をしたし行くのを渋っていたら「この年になればだれでも心や体にひとつ二つ傷はあるよ。気にしないでおいでよ」との平岡メール。やさしいね。担任教師の暴力がみんなのこころにどのくらい傷を残したかを知る。私もしょっちゅう殴られ叩かれていた。いまだにその夢を見る。その上、先生は生徒のうちに上がり込んでお酒を飲んで回っていた。いまなら訴訟ものだ。
「それにしても親がどうしてお酒を出したのかしらねえ」と誰かが言ったが、ほんとそれが謎だ。これ、先生が読んでもいい。その罪に比べたら罰がなさすぎる。
11月29日
大学の教師をしていたことのことを忘備録として書こうとしたらあとからあとからわいてきて止まらず。トラウマかもしれない。
書いたらすっきりして頭痛がすこしおさまったような。脳髄過労症の原因はこれだったか。出来の悪いパソコンのような頭。たまに情報を削除しないと重くなって来る。夜、池袋の息子から電話。友だちのMくんと３人、おもろでのむ。彼は数カ国後を話すしかけるし読めるのだそうだが，自分が７歳にして突然イタリアから日本の小学校に来た時の経験に鑑み、ブラジルからの移民の子供に日本語を教えるボランティアをしていたという。日本は移民の子供を１０歳だから５年生とクラスに放り込むだけで何の語学的援助をしていない，母語保証もしていないという。子供の友人と飲むのは楽しい。帰り、念願のワードを買ってパソコンにいれる。やっとやっと添付ファイルが開けるようになった。（あほか）
11月30日
仰木家の文雄さんの３回忌。月日の流れ去ることの早き、夢のごとし。ほかに言葉を知らず。「こどもはほっておいても育ちますが，仕事はそうはまいりませんので」という与謝野晶子の言葉がひびく。ことしもあとすこし。こんどは山��家の七回忌。
森まゆみ
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