!新谷根千ねっとはコチラ!

くまのかたこと

<-前へ  次へ->   一覧に戻る
 
2008年10月27日(月曜日)

きのう香港でのんびりしたため、しまった、マカオは今日一日しかない。
ホテルから歩き出し、世界遺産の構成要素である協会、劇場、邸宅などをめぐる。かなり集中しており、敷石の模様で誘導され、ゆっくり歩けてよい。
広島の厳島しかり、世界遺産になるとその国の政府が金をつぎ込むから、かなりよく保全され、周辺の景観も整えられている。が一歩、はずれると中国風の安アパートが林立し,その対比たるや実に面白い.副新街とかいう昔の遊郭だった道を抜け、十月初五日街というところで海老入り麺を買う.もうひとつ,緑色のハッカ油をかった。「地球の歩き方」にラベンダー25パーセント配合と書いてあったので.しかし中のない郷表によれば2、5パーセント。このガイドはほんとに間違いがおおいが,自分が編集しても間違わずにはできそうにないし,ないとこまるのはたしか。さすがにマカオといえばこの写真、セントポール寺院のへんには観光客がいたが,それでも日本の世界遺産ほどではない。石段の下でスイカのフレッシュジュースをのむ。おいしい。
セナド広場の近くの庶民的な店で,海老ワンタン入り細めんを食べる.十九元。とてもおいしい。
世界中、普通の人が食べているものが一番美味しい.
そこからタイパ村へ.
村というより観光地であった.さらにタクシーでコロアネ村に行く。ここまで来るとさすがに観光客はごく少なく,住民は親切で,ゆったりしたいい表情をしている。
船のモーターをつくる油の匂い.干した魚の匂い.日干しレンガ.家族麻雀、日盛りの町をさけて,薄暗い家の中でおなかを出してテレビを見るおじいさん。
海沿いの町には5時すぎるとリスボンの町のようなオレンジ色の街灯がついた.そしてこの海峡を越えると向こうは大陸の珠海市。ここもまったく対照的な風景。

与えられた自然条件はほぼ同じであろうに,人と社会と文化と国家がちがうとこんなにちがう景観になるものなのか.どっちがいいとはいえないが、コロアネはいままでわたしが訪れた外国の中でベストテンにはいる好きな町だ.というとポン太はそれをあげてみてとメモする。

1 マカオ島コロアネ
2 タイのチェンマイから5時間,トラックの荷台に載って行くダイエさんの村。
3 イタリアの青の洞窟
4 ベトナムのホイアン
5 カナダのホーンビー島
6 エカテリンブルグのダーチャ
7インド、ブバネシュワール近くの海岸プーリー
8 北京のフートン
9 フィリピンのボホール島
10 インドネシアカリマンタンの熱帯雨林

そんなところでしょうか。
歴史のあるところ,海の見えるところ,大都会でないところ,世界遺産でないところが私は好きなのらしい.中野さんが夕方のフェリーで来てくれて村の,なんとかリスボアというレストラン盧バルコニーで食事。ヤギのチーズに蜂蜜をかけたのが美味しかった。

森まゆみ

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
ページトップへ