浦安のニュータウンを見に行く。広々して緑濃い、日本ではないような住宅地だが、こういうところを見るたび、ご立派、でも住みたくない、とおもう。
やっぱり寺や神社や路地や居酒屋や猫や犬や商店街や職人さんがいない町には生きて行けそうにない。谷根千にありがとう。夜、D坂シネマ「A TORIP THROUGH CHINA」「BEAUTIFUL JAPAN」それぞれに時間のロードムービー。ブロッキーというひとが大正期に作ったもので、いままであまり研究されていないのだとか。
浅野セメントがパトロンのようである。写真より動きがあるぶん、団扇の製造過程などもよくわかる。何よりこの涼しげな笑顔を見せる少女たちの誰もいま生きてはいないのだろうと思うだけできゅんとする。

森まゆみ