!新谷根千ねっとはコチラ!

くまのかたこと

<-前へ  次へ->   一覧に戻る
 
2000年12月10日(日曜日)

11月23日
いつものことだが長い旅のあとはカ−テンをあけるように前後にしわ寄せが行く。今日も原稿書き。沖縄のヒロシはパソコンが買いたいと。そのくせ節約節約と呪文をとなえる。おい、母親が苦労してるの、知ってるんだろうな。

11月24日
東京新聞、みすず、本、本とコンピュ−タ−、月刊百科、と連載をやっつける。柳橋をあるく。かぜに吹かれていい気持ち。

11月25日
締めきり立て込むもヤマサキときたら飯田橋ギンレイにいってオ−ル アバウト マイマザーをみて来いというのよ。結局行けなかったけど。そして谷根千の取材もしろと。わたし年末進行で大変といっても、「あたしに関係ないわよ。毎年同じこというのね。ムカツク。何年プロの書き手やってんのよ」とどなるのみ。厳しいオンナの友情なのである。

11月26日愛のムチ
ヤネセンの原稿をヤマサキの愛のムチ野本、必死で書く。持っていくと「入んないからこれは次号ねー」といわれる。徹夜したのになあ。

11月27日
白山の太田博太郎先生をひさあしぶりにおたずねする。

11月29、30日
ミセスの取材で伊豆へ。関川夏央さんと温泉と文学についてかたる。文学館がいかに下らないかという結論になってしまった。梶井基次郎や三好達治を読んでない人がなぜ文学碑や愛用の万年筆をありがたがるのか、不可解。でも読んでないパソコンも作家の名前はすぐ出すのね。不可解。

12月1日
師走じゃあ。東京を東奔西走し、よるヤネセンに、今頃来てなによという、ヤマサキの視線にたえて仕事かな。

12月2日
1時より真砂図書館にて「一葉ささやかなる天地」を語る。一葉の通った伊勢屋質店が残るといいなという住民の主催。文学館つくるよりはよさそうだねえ。宣伝ですが、来年2月、岩波新書デ「一葉の四季」が出ます。この日、代官山の同潤会アパートあとの高層マンションへ。森がビルになる、うたた凄然。整然?

12月3日
沖縄のヒロシくん、はじめて障害馬術の試合に出た。10のうち8飛んだって。馬がも少しよければなあ。おいおい、こんどは馬買って、じゃないだろな。

12月4日マッサージ
ヤネセンの取材で毎日、針、灸、マッサージ。至福の日々と思いきや、なんだか疲れがどっとくる。もだえくるしむ私とヒロちゃんのようすはヤネセンで。乞う御期待。

12月5日
陣内秀信さんが建築史学会、地中海学会の賞を受けられ、パーティーが赤坂のもと千葉男爵邸で。パーティぎらいのわたくしも、陣内さんと洋館にひかれて。そういえば、夏に同時受賞の高村さんの案内で、陣内さんと稲葉佳子さんと新宿、大久保のタウンウォッチングを夜中3時までしたっけ。「中国江南の都市と暮らし」(山川出版社)を出した高村さんは「夜の新宿の帝王」だそうです。ストリ−トライフの調査ならぬストリートガールに詳しいなんて、パーティの席で失礼しました。陣内さんの今度の本は「イタリア都市のバロック感覚」(小学館)です。

森まゆみ

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
このworkは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。
ページトップへ