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くまのかたこと - 旅の宿編

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箱根 富士屋ホテル 宮ノ下

西洋館というのがむやみと好きだ。子供の頃、コンドルのつくった古河邸によく行った青かしら。近代建築の保存にも関わっている割に、お金がなくってクラシックホテルに泊まるチャンスはなかった。何年か前、ヨッピて対談して一冊作るという安易な企画が持ち上がり、箱根富士屋ホテルに泊まれるというのでわたしは舞い上がった。

ここは明治時代、日本に来た外国人のために開かれたホテル。たてものは和洋折衷のキッチュなもので、わたしの泊まったのは花御殿。家よりひろく、一人で泊まるのに、100平米ほど会った気がする。檜風呂も着いているし、クローゼットが我が仕事部屋より大きい。部屋を横切って何か取りに行くのも手間がかかる。ずっと広いなあ、疲れるなあとつぶやいていた。格天井のだいにんぐのピラフはおいしかった。ただワインが高くて、一本10000もしたりする。
結局、12時間ばかり話して、その本の話はぱあ、ホテルに泊まっただけだった。

その後、もいちど泊まった。こんどは明治の古い館に泊まった、グラバー邸みたいで、ジョンレノンが泊まった部屋だと聞いて恐れ入った。
女の子が憧れる猫足のバスタブもあったけど、冬で寒くてお湯を張る勇気が出なかった。維持管理が大変だろう。でも壊してしまったら二度と作れないようなこったホテル、がんばってねえ。

森まゆみ
2007年3月26日(月曜日)公開

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刻舟2007年3月29日(木) 15時00分
決してケチをつける気ではありませんが、「くまのかたこと」は変換ミスがときどきありますね。 行った青かしら→いったせいかしら 檜風呂も着いているし→付いているし 歳のせいか、ヒトのあら探しをすることが多くなりました。
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