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くまのかたこと - 旅の宿編

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内盛荘

竹富には19年前、末の子が赤ん坊のとき、夫に預けていった。
町並みゼミの大会でもあり、竹富が文化庁の伝建に選定されたお祝いでもあった。
そのときは宿が足りず、おそば屋さんに泊めてもらった。沖縄そばのおいしいいまの竹の子です。おじいとおばあがやってる店で、おじいが勲章をもらったとき,ふたりでせいそうで皇居までいったそうだった。台湾の方がよほど近い、このしままで何千キロも天皇の御威光がとどくなんて不思議な気がした。
このたびは取材のため赤瓦の内盛荘に3泊。裏の方の4じょうはんのひんやりした部屋に泊まる。
宿のおばちゃんはしんせつで、織物の名人。ごはんは普通に美味しく、夜はみんなで宴会状態。
むかしは水がなかったからねえ、お客さんが洗濯でじゃあじゃあ水出すと切なくなる。そう,楽園のように見える竹富も
むかしは珊瑚礁でたんぼもできない、まずしい離島であったという事を忘れてはいけません。

森まゆみ
2007年2月5日(月曜日)公開

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