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くまのかたこと - 旅の宿編

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長野 地獄谷温泉後楽館(1989)

延々と春先の雪道を歩いて地獄谷温泉についたときは、宿のおばあさんの顔が地獄に仏に見えた。この宿は簡素でとくに贅沢なもてなしはないが、人がよく、くつろげる。食事も家庭的な味付けだが、ちょうどよい量でおいしい。とくに、おばあさんが作り、温泉で蒸し、きな粉でたべる粽が宿の名物でおいしい。笹の葉で餅米を包む、その手際もすばらしい。
コンクリ製だが露天風呂もあり、本当に猿が入りに来る。山がせまって、星がきれいだ。いつまでも残ってほしい宿だ。

森まゆみ
2004年3月1日(月曜日)公開

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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