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くまのかたこと - 旅の宿編

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六日町龍言

冬になると雪を見たくなる。東京に雪が降る前に。手近なのはどこだと考えて、上越新幹線に乗る。正月の二日だから宿がなかなかなくて、六日町の龍言という宿があいていた。ガーラ湯沢駅で降りて、スキーヤーがすいすい滑るそばを、雪を踏みしめて上る。空が蒼く輝き、幸せそうなスキーヤーと一緒にラーメンをすすったら、もうこれで帰ってもいい気がした。

まだ早いので、塩沢という地名にひかれて降りてみる。静かな古い町並みに、機械だが機織りの音が響く。塩沢といえば帯の名産地。「北越雪譜」の鈴木牧之の墓もあった。

ついた宿は豪農の家を移築した見事なもので、囲炉裏端でミカンを食べたあと、部屋に案内された。食事もなかなか、湯もよし、次の日は一人ずつおせちのお重が出て、ご主人が紋付袴で屠蘇をついでくれた。

森まゆみ
2004年1月24日(土曜日)公開

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鈴木 清十2004年2月29日(日) 20時33分
私は、龍言のお風呂の中に沈んでいる人を引き上げ心肺蘇生法をしたのですが、助けられませんでした。埼玉県春日部市で講習会があり、同行の人たちの宴会のさなかに到着して、宴会後は部屋で話をして、寝る前に一風呂浴びようと行ったときのことで、お風...
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