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くまのかたこと - 旅の宿編

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愛知 三州足助屋敷

いつのころからか、「谷根千」の読者の木村さんが誘ってくださって、五月の連休には足助にタケノコを掘りに行くようになった。彼女の仲間たちもたくさんの子連れを嫌がらずに面倒見てくださるので好意に甘えている。

足助は東海道本線の岡崎からバスや電車を乗り継いで、そう足の便のいいところではない。しかし香嵐渓の新緑の美しさ、川面にひるがえる鯉のぼり、町づくりにかける情熱いっぱいの人々が多く住み、美しい町並みがある。桃源郷のようなところ。

急角度の山をかけのぼり、タケノコを掘り、皮をむいて取りたてのを刺身にし、味噌をつけて食べながらビール。

そして夜は昔の山家と同じ造りの民家を一棟借りて十人以上でワイワイと炉に火をおこし鍋をつくり、外でバーベキューをする。その前は川で子どもたちは水遊び。町営というにはあまりにしゃれた一棟1万2千円の極楽だ。

森まゆみ
2003年5月26日(月曜日)公開

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